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心理劇の創始者モレノ(Moreno.J.L.1889-1974)は、
フロイトの時代にウイ-ンで精神医学を学び、後に
アメリカに移住し、ニューヨーク州ハドソンリバーの
北部のビーコンを拠点に心理劇を発展させていきました。
当初彼は即興劇を開催していましたが、途中でパフォー
マンス部分は捨て去り、集団療法にしぼっていきました。
やがて、3番目の配偶者のザーカ・モレノがこの心理劇を
体系化し、現在、ニュ-ヨーク州・ボートンプレイスに
モレノ研究所を開設しています。
日本では1950年代に松村康平・外林大作らによって紹介
されました。
サイコドラマ(Psychodrama)とは、アクションメソッドを
使った集団精神療法です。
サイコドラマの邦訳は「心理劇」です。
そして個人焦点型の古典的心理劇を意味します。
日本での「心理劇」とは、サイコドラマ・ソシオドラマ・
ロールプレイングの3領域を総称した呼び方になっています。
http://www.phoenixplan.com/sub10.htm
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この「心理劇」と普通の劇との違いとは、役者と観客という
関係があるのではなく、年齢や性別の違いに関係なく
誰でも役者として舞台に飛び込めるという事、舞台装置や道具が
あるわけでなく、物の役も人間がこなす事、経験と指導力の
充分な監督役のリーダーがいる以外は脚本があるわけでもなく、
状況や台詞も自由であり、参加者が全員で自発的・創造的に
進めていくという事であるそうです。
「心理劇」は「療法」と呼ばれていますが、心理的な
治療に留まらず、自分を生かし、他人を生かし、
自分によって、他人によって互いが生かされていると
いう事を、積極的に、そして自然的に理解していく方法と
しても発達してきたそうです。
手元には約20年前の、中学生を対象にした会場のレポートが
あります。
そこでの劇の内容も、ハワイの新婚旅行中の夫婦から、
離れ島に取り残された子と救出に向かう母など様々な
ものがありました。
家庭に問題のある人であれば、いわゆる「役割交換」で
夫が妻の役になったり、子供が親の役になる事で新しい
発見が出来たりするそうですが、個人的に興味深かった
のは、一部の少年院でもこの「心理劇」が採用され、
そこで彼らがこれまで親との充分な関係が得られていな
かった事や、自分の気持ちを一生懸命に相手に伝えようと
する経験が不足していた事に気づくそうです。
わたくし自身はこの劇に参加した体験はありませんが、
バーチャルなコミュニケーションの機会が増大している今、
リアルで「相手の立場に立ってものを考える」という
事を考え、体験させるのに、良い機会を提供するものの
ように思いました。
心理劇の創始者モレノ(Moreno.J.L.1889-1974)は、
フロイトの時代にウイ-ンで精神医学を学び、後に
アメリカに移住し、ニューヨーク州ハドソンリバーの
北部のビーコンを拠点に心理劇を発展させていきました。
当初彼は即興劇を開催していましたが、途中でパフォー
マンス部分は捨て去り、集団療法にしぼっていきました。
やがて、3番目の配偶者のザーカ・モレノがこの心理劇を
体系化し、現在、ニュ-ヨーク州・ボートンプレイスに
モレノ研究所を開設しています。
日本では1950年代に松村康平・外林大作らによって紹介
されました。
サイコドラマ(Psychodrama)とは、アクションメソッドを
使った集団精神療法です。
サイコドラマの邦訳は「心理劇」です。
そして個人焦点型の古典的心理劇を意味します。
日本での「心理劇」とは、サイコドラマ・ソシオドラマ・
ロールプレイングの3領域を総称した呼び方になっています。
http://www.phoenixplan.com/sub10.htm
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この「心理劇」と普通の劇との違いとは、役者と観客という
関係があるのではなく、年齢や性別の違いに関係なく
誰でも役者として舞台に飛び込めるという事、舞台装置や道具が
あるわけでなく、物の役も人間がこなす事、経験と指導力の
充分な監督役のリーダーがいる以外は脚本があるわけでもなく、
状況や台詞も自由であり、参加者が全員で自発的・創造的に
進めていくという事であるそうです。
「心理劇」は「療法」と呼ばれていますが、心理的な
治療に留まらず、自分を生かし、他人を生かし、
自分によって、他人によって互いが生かされていると
いう事を、積極的に、そして自然的に理解していく方法と
しても発達してきたそうです。
手元には約20年前の、中学生を対象にした会場のレポートが
あります。
そこでの劇の内容も、ハワイの新婚旅行中の夫婦から、
離れ島に取り残された子と救出に向かう母など様々な
ものがありました。
家庭に問題のある人であれば、いわゆる「役割交換」で
夫が妻の役になったり、子供が親の役になる事で新しい
発見が出来たりするそうですが、個人的に興味深かった
のは、一部の少年院でもこの「心理劇」が採用され、
そこで彼らがこれまで親との充分な関係が得られていな
かった事や、自分の気持ちを一生懸命に相手に伝えようと
する経験が不足していた事に気づくそうです。
わたくし自身はこの劇に参加した体験はありませんが、
バーチャルなコミュニケーションの機会が増大している今、
リアルで「相手の立場に立ってものを考える」という
事を考え、体験させるのに、良い機会を提供するものの
ように思いました。