左道魔術の続きです。
星智教団は、このように書かれていました。
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構築のためには、破壊をなさねばならない。
自分自身にとりついている《常識》という幻を破壊しなければならない。
我々は《常識》が正しいと思い込まされているに過ぎない。
聖(きよ)いと思い込まされているに過ぎない。
「人を憐れみなさい」という言葉は、自己満足を補強するにすぎない事を
知らねばならない。
全ては《否定》に関する瞑想によって、うち崩さなければならないのである。
《常識》という名の怪物は、人を霊的進化から遠ざける悪弊であり、
人を惰性へと追い込む幻に過ぎない。
あらゆる魔術は、破壊の上に成り立つ。
善悪を分かつことが出来る者は、どこにもいないはずである。
もしそれが可能であるという人間がいたら、彼は嘘つきである。
単に幻想に浮かれている奴隷にすぎない。
自分が何を口にしているか、判っていないのである。
星智教団は《闇》と呼ばれている。
白魔術師気取りの人間達から見れば、反逆者である。
もっとも、自称白魔術師の大部分は、大いなる《闇》に操られるピエロに
過ぎないのだが――。
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これらの魔術は、誰にも邪魔されない所で行います。
喚起しようとする魔人の絵や写真以外に複雑な道具の準備や手順はないですが、
暗い部屋で黒いキャンドルに火を灯して行う事もできます。
成功すると、呼び出している最中に独特の感覚が生じて判るそうです。
この魔術で化け物が襲ってきたり実践者に危害が加えられる事はないそうですが、
終えた後にはすぐその部屋から出てドアを閉め、最低3時間はその部屋に
入らないようにという注意があります。
【失せ物を見つける】
●行う時間は、日中であればいつでもよい。
アンドロマリウスの絵に集中し、彼がこれまで他者に与えた助けと、
今ここで自分に与える助けに感謝する。
それから失せ物についてはっきりと記述し、暗い部屋の中に座って
自分の思念の流れに集中していれば、失せ物に関する情報を
受け取るだろう。
【お金をもたらす魔術】
●行う時間は、一日の間いつでもよい。
アスタロトの絵に集中し、彼がこれまで他者に与えた助けと、
今ここで自分に与える助けに感謝する。
アスタロトは金銭をもたらす達人である。
【恋人をもたらす】
●行う時間は、日の出から正午までの間である。
サロスの絵に集中し、彼がこれまで他者に与えた助けと、
今ここで自分に与える助けに感謝する。
【陰口や中傷、自分に関する嘘を止めたい】
●行う時間は、午前9時から正午まで、または午後3時から日没の間である。
バラムの絵に集中し、彼がこれまで他者に与えた助けと、
今ここで自分に与える助けに感謝する。
バラムはあなたに対し陰口や中傷、嘘を流している人々の注意を
あなたから逸らさせるだろう。
【敵を払いのける】
●自分が確実に何者に呪詛されていると判った場合にのみ、この魔術を使う。
行う時間は、日中であればいつでもよい。
オロバスの絵に集中し、彼がこれまで他者に与えた助けと、
今ここで自分に与える助けに感謝する。
オロバスは、かけた呪詛を行った当人の元に送り返す。
呪いをかけた本人は、これまで経験した事もなかったような
恐怖や怒りなどを体験することになるだろう。