庁舎整備特別委員会視察・・・阪神淡路大震災を耐え抜いた神戸市役所1号館

1月29〜31日、熊本市議会・庁舎整備特別委員会の視察が行われました
神戸市役所、京都市役所、滋賀県危機管理防災センターの3カ所です。
初日の29日は、神戸市役所を訪れました。
神戸市役所は、複数の建物からなっていますが、現在2号館と3号館を解体して、新しい庁舎を建設中です。
一方、高さ132メートルの超高層建築物である1号館は、阪神淡路大震災を耐え抜いて、今もそのまま使用されています。
新耐震の建物ですが、その後の建設基準法改正により、「既存不適格」となっていますが、既存の建物は、違法建築物ではないので、使われています。地上と最上層部分は、震災に被災したために、少し捻れて、30センチほど歪んだ状態とのことです。しかし、地下3階の部分が、杭の役割を果たし、地下杭がないにもかかわらず、大臣認定を受けた建物として、新たな耐震評価も予定されていません。
お話を聞きながら、地下2階の下に強固な杭や連壁のある熊本市役所が、熊本地震で損傷しなかったこと、改めてもともと強固に設計されていることを確認したように思いました。
特別委員会で、元日建設計の斎藤幸雄先生が指摘されたように、熊本地震を耐え抜いて損傷しなかった熊本市役所本庁舎の耐震性能に不足なしと言えるのではないでしょうか。


（神戸市役所1号館）


（1号館の前にある阪神淡路大震災メモリアルのモニュメント）