上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

花畑広場の使用料「2倍」に値上げ,高い使用料では市民は借りれません!・・・・総括質疑報告その1

2021-03-17 19:25:36 | 熊本市議会
3月16日、熊本市議会・予算決算委員会の総括質疑、熊本市中心市街地のまちづくりについて質問しました。
その一つが、サクラマチ再開発の前にオープンする「くまもと街なか広場」(旧花畑広場)の問題です。

花畑広場の使用料「2倍」に値上げ、1日最高617,000円
営利企業は利用できても、一般の市民は利用できません!

誰のための「街なか広場」でしょうか?
 旧花畑広場が「くまもと街なか広場」として供用が始まります。しかし、使用料は旧花畑広場の時の2倍になります。土日に終日全面利用すれば、617,000円の使用料です。これでは、利益を上げる事業者しか利用できません。
これまであった「市民は無料」の減免規定を廃止
旧花畑広場には、「住民・市に通学・通勤する人・市内で事業を営む人等が販売行為等をしなれば、100%減免」という減免規定がありました。
 「街なか広場」では、この規定がなくなり、市民も事業者もすべて「有料」となります。
高額利用料で、市民が利用できないのは自治法に反する
地方自治法では、「公の施設」について「住民の福祉を増進する目的で、その利用に供するための施設を設ける」と定めています。「街なか広場」設置条例にも「市民等に憩い及び集いのための場を提供する」とあります。
高い利用料で、市民が利用できず、利益を上げる事業者に貸し出すというのは、自治法の趣旨にも、設置条例の趣旨にも反します。
「街なか広場」の管理費は年間1億2,800万円
熊本城ホール並みの管理単価は高すぎます

「街なか広場」は、2022年春以降、指定管理者によって管理運営されます。高額な利用料を徴収し、年間5,600万円の使用料収入を想定しています。一方で、熊本市は年間7,200万円の指定管理料を支払う予定です。
指定管理者は、利用料収入と指定管理料の合計年間1億2800万円で管理します。(6,200㎡)
 面積が約5倍(30,000㎡)の熊本城ホールの年間管理費は6億6700万円です。面積単価で比べると同程度の管理費です。広場管理にコンベンションホール並みの管理費が必要でしょうか。

熊本市は、桜町再開発に450億円の税金をつぎ込み、巨大なコンベンション施設「熊本城ホール」を整備しました。
その前にある花畑広場も、まだ使える産業文化会館を無理やり解体し、広場整備をすすめてきました。
できた「くまもと街なか広場」の整備費は、産文解体まで含めれば、43億円です。
必要のない「辛島公園の全面改修」というおまけまで付きました。(辛島公園改修費:4億5000万円)
しかも、「街なか広場」の管理は指定管理で民間に委ね、使用料収入を年間5600万円と想定し、加えて指定管理料を年間7200万円も支払うというのです。
使用料収入と指定管理料で1億2800万円、指定管理をする民間事業者はこんな高い管理費で運営していきます。
一方、熊本市内にある大小合わせて1135カ所の公園緑地、面積で722万平方メートルの管理費は全部で年間約22億円です。
1ヶ所の広場管理に1億2800万円というのは到底市民に理解されません。
コロナ禍に市民が苦しいとき、40億円の整備費も、年間1億2800万円の管理費も大きなムダ遣いです。

*質問の全文は、日本共産党熊本市議団のHPで紹介します。
https://www.jcp-kumamoto.com/index.html
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