上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

3000億円もの「借金」で整備する都市高速が熊本に必要でしょうか?

2022-11-02 12:44:15 | 熊本市政
大西市長は、「10分・20分構想」ということで、熊本市中心部ともよりのインター、インターから空港までを「都市高速」で結ぶ計画をすすめると表明しています。
福岡市を真似たような「都市高速構想」が今の熊本市に必要でしょうか。

渋滞解消効果や費用対効果の検証もしないまま
大西市長が推進を表明する「都市高速」

 熊本県・市一体ですすめる「新広域道路計画」に位置付けられた「10分・20分構想」は、熊本市中心部~インターチェンジを10分、空港まで20分で結ぶ計画です。具体的には、3路線。
⑴ 熊本都市圏北連絡道路
⑵ 熊本都市圏南連絡道路
⑶ 熊本空港連絡道路
いずれも高規格道路で、延長約10㎞(3路線・約30㎞)です。 
大西市長は、3路線を都市高速として整備する方向を表明。
都市高速は莫大な借金で道路を整備し、長期間で借金を返済する手法です。渋滞解消の効果や、費用対効果の検証もないまま、「都市高速整備」を打ち出すのは無謀です。

整備費用が1㎞当たり100億円を超える「都市高速」
先進事例となる「福岡北九州都市高速」は、延長109㎞、事業費1兆3,000億円です。区間によって、整備費用は変わりますが、平均的な整備費は1㎞当たり119億円です。
福岡県・福岡市・北九州市が出資する「福岡北九州高速道路公社」が運営、整備開始から40年以上経過した現在、1日25万台超利用で、未償還の借金が半分以上(約6700億円)あります。

「10分・20分構想」は、3,000億円超の借金による事業
熊本市の「10分・20分構想」3路線・約30㎞を都市高速にすれば、3,000億円以上の整備費が予想されます。
 2023年度予算編成方針では税収減です。人口減少・低成長の時代に、バブル期のようなインフラ整備が必要でしょうか。
 熊本市は、熊本地震復興で、450億円の税金をつぎ込んだ桜町再開発・熊本城ホールを整備、2021年度末市債残高は5,000億円、過去最悪の借金財政です。加えて、市庁舎建替400億円、都市高速3,000億円は、借金に借金を重ねるものです。
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