総括質疑で要望した3つ目の点は、「市営住宅の計画修繕の拡充」です。
畳替え、風呂釜・給湯器・屋上防水・揚水ポンプ取り換え、外壁改修、階段手すりの設置など、計画的に修繕すべき設備の更新を促進するよう求めました。
質問内容は、以下の通りです。
【質疑内容】
「市営住宅の計画修繕」についてお尋ねいたします。
1、市営住宅の計画修繕に係る決算額の年次推移をお示しください。
2、畳替え、風呂釜・給湯器・屋上防水・揚水ポンプ取り換えの更新周期をご説明ください。また、その執行状況と、更新周期に対する積み残しの状況をご説明ください。
3、更新周期に沿い、積み残しとならないための修繕計画の拡充が必要と思いますが、いかがでしょうか。
4、外壁改修の計画と、その執行状況についてご説明ください。居住者からの要望があった場合には、その対応が十分なされているのでしょうか。
5、階段手すりの設置計画とその執行状況、住民からの要望に対する執行状況をご説明ください。老朽化の進んだ市営住宅で、居住者の高齢化もすすんでいると思われるので、住民からの要望にきちんと応えられるような、事業費の拡充が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
以上5点、都市建設局長に伺います。
(答弁)
更新周期のある畳・風呂釜・給湯器について、5年間の実績と未完了戸数を示していただきましたが、それぞれに過去5年間の実績を上回る未完了戸数を残しているというのが実情です。今のペースで計画修繕に取り組んでもそれぞれについて終了するのは5年以上先の話になりますし、その頃は新たに修繕の必要なところが出てきます。局長は、「未完了分の解消に努める」と答弁されましたが、それならば現行のペースは引き上げるべきではないでしょうか。
(答弁)
市営住宅の長寿命化計画では、現在施設が耐用年限に到達している住宅が164戸あると報告されていますが、これは年々増えていきます。老朽化が進めば、必要な修繕費用も増えます。最初の答弁で、計画修繕経費が毎年1億円程度増えていましたが、その抜本的拡充が必要なことは明らかです。長寿命化計画の計画修繕実施方針では、「残りの供用期間が短い棟では計画修繕は実施しない」と書かれていますが、それでは良好な住環境を提供することはできません。この点は改め、すべての団地で適切な修繕を行っていかれるよう要望します。