映画81; 『副王家の一族』
I vicere
あらすじ ★★★★★ ★★★☆☆
歴史的背景の描き方 ★★★★★ ★★★★★
満足度 ★★★★★ ★★★★☆
この映画の好きさ ★★★★★ ★★★★★
お勧め度 ★★★★★ ★★★☆☆
2008年 イタリア、スペイン 122分
アカデミー賞4部門受賞
監督 ロベルト・ファエンツア
原作 フェデリコ・デ・ロベルト
衣装 ミレーナ・カノネロ
美術 フランチェスコ・フリジェーリ
ヘアメイク マリア・テレーザ・コッリドーニ
キャスト
アレッサンドロ・プレツィオージ
ランド・ブッツァンカ
クリスティーナ・カポトンティ
クイド・カプリーノ
フランコ・ブランチャローリ
ルチア・ボゼー
『副王家の一族』を見る。
イタリアとロシアとでは随分違うが、以前凝っていたロシアオペラ映画の一つ A・プーシキンの『オネーギンの恋文』(ロシアのオペラ版映画)を思い浮かべる。
共通点は貴族の話・・・って、単純です。^^;;
好きな場面は革命の時の馬にまたがり赤旗をひるがえすシーン。
油絵名画大作を見るような楽しさ。
好きな部分は歴史のおり混ぜ方。
見事だと思う。
話を映画『副王家の一族』に戻し、一、二行で手短に記録しておきたい。
歴史は繰り返される。
最後の、
「あなたに撮って大切なものは何?お金?」
「権力です。」
で上手く締めくくる。
途中の神父曰く、
「君は善人だ。その心をいつまでも持ち続けて欲しい。」
画、心になり響く。
歴史は繰り返されるせつなさよのう・・・。
全体をとおして、見応えがある。この映画はわたしは好きだ。
時代が変貌を遂げる中、変わらずに生き続けるために必要なのは権力か、自由か、それとも愛か?
名門貴族の栄華と悲哀を描く華麗なる一大叙事詩。