去年の夏にとある会議で開発中のこちらのパンを食べる機会があったのだけれど、一向に商品化されない故てっきりボツになったものかと思っていた矢先、発売のお知らせがありようやく完成品を食べられる事になったのだった。めでたし。やはり、商品化する（させる）には様々なプロセスがあり決して簡単な事ではないのだろう。こちらのパンには色々な拘りがあるようで、パン生地には酒種が使われ、餡には北海道産小豆の「しゅまり小豆」と「ざらめ糖」と「赤穂のあらなみ塩」が使われており、年内いっぱい迄の期間限定商品となっているのである。パッケージも和風で何処となくお淑やか？な雰囲気になっており、何気に購買意欲をそそられる具合なのだった。実際のお味は食べてみない事には分からないものの、美味しさを連想させるにはパッケージも大事なのではないだろうか。と言う事で、早速食べてみると、ふんわり柔らかな食感のパン生地の中にこれまたふっくら柔らかで優しい甘味の粒餡がたっぷりと入っておりとても美味しいのだった。個人的に酒種を使ったパン生地特有のしっとり感は余り感じられなかったのだけれど、とにかく餡が美味しい故「そんなの関係ねえ！！」だったりする。パンなのだからパン生地自体の美味しさも勿論大事ではあるのだけれど、ほんとに純粋？にパンが食べたい時にはベーグルかトーストを食べる人なものですから。餡の美味しさにつられ？リピートする事であろう。
