これって今時国宝的？

　夫は５０歳代から原因が分からない「本体性高血圧」と診断され、長年薬を飲
んでいた。７０歳になってから急に状態が悪くなり、救急車で搬送され、大学病院
へ入院し、初めて狭心症と診断された。私はそんな夫の健康を気遣い、薄味で
ヘルシーで美味しい食事をと考え、長年色いろ工夫して作っていた。
　先日ある女性ばかりの会で「夫に結婚以来付き合い以外の外食は、唯の一度も
させたことがない。たとえどんなに忙しくても、海外へ出かけても、献立をつくり
家政婦さんに依頼していた」と話した。すると、全員びっくりし「スゴーイ国宝的！」
と褒められた。別にそれほどでもないとは思ったが、ちょっと嬉しかった。
　家に帰って「私のような良い女房はいないそうよ。あなた幸せでしょ！」と話し
たら彼は「オレ、よその奥さんと結婚したかとないから、分からないよ」と言ったが
夫が私に感謝しているのは確かだ。
※二人のお昼ご飯

　若い頃から健康に関心があり、３０年以上前から食品添加物などについても学習
していたので、食についてはかなりの知識があり、食品添加物の恐ろしさについては
あまりに知り過ぎていた。そのため、現在でも我が家は毎日私の手作り料理だ。
　そのためか私達老夫婦は、予防注射なして、おそらく１５年以上風邪らしい
風邪をひいたことはない。８２歳の私も血液の検査結果はパーフェクトで、無論
何の治療も受けてはいないし、どこか傷めても自然治癒能力はバツグンだ。
　毎日食べる食事は単なるエネルギーの供給だけではなく、癒し、リラックスなど
精神的な効果もスゴーく大きい。それを知らない人が実に多いのが、私には残念で
ならない。
※あまりキレイで嬉しくなりお花と一緒に撮ったアボカド

　最近食が細くなった夫に、これからも色々工夫して、好みにあった食事を作りたい
と思っている。作家の塩田丸夫さんは「女房の旧姓」の中で確か「女房には「掃除型」
と「料理型」があるが、夫は「料理型女房」の方が、絶対に幸せだ」と書いていた。
　先日私はこの７月で８６歳になる夫に「９０歳までは絶対に生きてね」と言った。
心臓や認知症の薬を長年飲んでいる割には、元気な方だと思うが、体力が目に見えて
衰えているので、そのための努力はますます増えてくるだろう。
　人一倍淋しがりの私なので、夫にできるだけ長生きしてもらうため、これからも
毎日ガンバリたいと思っている。