☆内罰的対応はストレスの素
Yさん36歳再婚同士で2年半年前に結婚、現在はうつ病の治療中です。
彼は私の著書の長年の読者でした。以前はある企業に勤めていたのですが、部下
のミスを責められず、すべて自分でかぶったため、そのストレスで夜眠れなくなり
だんだん朝が起きられなくなって、会社を長期欠席した結果、止めざるを得な
くなりました。ところが、自分で止めると失業保険の支給率が悪くなるので、理由
はハッキリしているので、何とか会社から止めさせられた方向に持って行きたい
と思っていました。
性格は内罰的(何か起きるとその原因はきっと自分にあると捉える、もっとも
精神状態に負担がかかるタイプ)、また完全へき、必要以上に他人の評価を気にし
思ったことや、考えたことが言えない。そのため、いつも自分がもどかしくてなら
なかったのです。そのような性格は、もっとも精神的に疲れますが、その結果と
してうつ病になったのでしょう。Yさんには、性格分析、心理分析を行い、自分の
内面をよく理解してもらうと同時に、それらのマイナス面や、ネガティブな面を変
えるための方法など、具体的なアドバイスをしました。
また科学的心身のセルフ・コントロール「自律訓練法」と同時に、わたしが創案
した「セルフ・ヒーリング法」も指導し、毎日くり返すように勧めました。
また自律訓練法の意志訓練法(プラスの自己暗示語)は、二人で相談し、次の
ようにつくり、それを自律訓練法の練習以外でも、いつでも、どこでも呪文のよ
うに、毎日唱えることもお勧めしました。
1 何が起きても原因は自分とは考えない。
2 思ったことが自然に言える。
3 どんなことでも、ほどほどで満足できる。
何度か通ううちに、表情がだんだん明るくなってきましたが、ある日思い切って
まだ退職手続きをしていない会社に出向き、会社から辞めさせられたような手続き
をお願いしたそうです。それは聞き届けられたのです。
それは彼の真面目な職場での態度を、雇い主も感じていたからこそでしょう。
しばらく仕事を休み、状態がよくなってから就職活動をするそうですが、公務員
の奥さんが「保険が下りるからしばらく静養したら」と言ってくれると、嬉し
そうに報告してくれました。毎日自律訓練法やセルフ・ヒーリング法、またプラスの
自己暗示をくり返し、だんだん精神状態が安定したようでした。
最終回の指導は奥さんも一緒に来ましたが、「自分を変えるための方向性が明確に
なり、今まで随分損をしてきたことがよく分かりました。でも会社を止める件では
先生に勧められて勇気を出して社長に話したら、聞き届けられた事で、自信がつき
ました。これからは、思ったことはできるだけ表現するようにします」と、きっぱり
言い、ニコニコしながら帰って行きました。わたしは幸せそうなお二人を見て、心
の中がふんわりほごされたような気分でした。
何か問題が起きるとすぐに「自分が悪いのだ」とえる内罰的な人は、事態をよく
観察し、客観的に考え対応できる「無罰的な対応」ができるよう、努力しては
如何でしょうか。
注 ☆外罰的対応は「相手がすべて悪い」と考える、攻撃的なタイプ。
☆内罰的な対応は「すべて自分が悪かった」と受け止め、もっとも心に負担
がかかるタイプ。
☆無罰的対応とは、すぐに自分が悪いとか、相手が悪いとか判断せず、その
場の状況でそんな結果になったと、客観的に捉え考えるタイプ。
最近は少なくなりましたが、もしもあなたが内罰的な考えの持ち主だとしたら
冷静に考え、状況を判断し、心の負担を軽くしましょう。
Yさん36歳再婚同士で2年半年前に結婚、現在はうつ病の治療中です。
彼は私の著書の長年の読者でした。以前はある企業に勤めていたのですが、部下
のミスを責められず、すべて自分でかぶったため、そのストレスで夜眠れなくなり
だんだん朝が起きられなくなって、会社を長期欠席した結果、止めざるを得な
くなりました。ところが、自分で止めると失業保険の支給率が悪くなるので、理由
はハッキリしているので、何とか会社から止めさせられた方向に持って行きたい
と思っていました。
性格は内罰的(何か起きるとその原因はきっと自分にあると捉える、もっとも
精神状態に負担がかかるタイプ)、また完全へき、必要以上に他人の評価を気にし
思ったことや、考えたことが言えない。そのため、いつも自分がもどかしくてなら
なかったのです。そのような性格は、もっとも精神的に疲れますが、その結果と
してうつ病になったのでしょう。Yさんには、性格分析、心理分析を行い、自分の
内面をよく理解してもらうと同時に、それらのマイナス面や、ネガティブな面を変
えるための方法など、具体的なアドバイスをしました。
また科学的心身のセルフ・コントロール「自律訓練法」と同時に、わたしが創案
した「セルフ・ヒーリング法」も指導し、毎日くり返すように勧めました。
また自律訓練法の意志訓練法(プラスの自己暗示語)は、二人で相談し、次の
ようにつくり、それを自律訓練法の練習以外でも、いつでも、どこでも呪文のよ
うに、毎日唱えることもお勧めしました。
1 何が起きても原因は自分とは考えない。
2 思ったことが自然に言える。
3 どんなことでも、ほどほどで満足できる。
何度か通ううちに、表情がだんだん明るくなってきましたが、ある日思い切って
まだ退職手続きをしていない会社に出向き、会社から辞めさせられたような手続き
をお願いしたそうです。それは聞き届けられたのです。
それは彼の真面目な職場での態度を、雇い主も感じていたからこそでしょう。
しばらく仕事を休み、状態がよくなってから就職活動をするそうですが、公務員
の奥さんが「保険が下りるからしばらく静養したら」と言ってくれると、嬉し
そうに報告してくれました。毎日自律訓練法やセルフ・ヒーリング法、またプラスの
自己暗示をくり返し、だんだん精神状態が安定したようでした。
最終回の指導は奥さんも一緒に来ましたが、「自分を変えるための方向性が明確に
なり、今まで随分損をしてきたことがよく分かりました。でも会社を止める件では
先生に勧められて勇気を出して社長に話したら、聞き届けられた事で、自信がつき
ました。これからは、思ったことはできるだけ表現するようにします」と、きっぱり
言い、ニコニコしながら帰って行きました。わたしは幸せそうなお二人を見て、心
の中がふんわりほごされたような気分でした。
何か問題が起きるとすぐに「自分が悪いのだ」とえる内罰的な人は、事態をよく
観察し、客観的に考え対応できる「無罰的な対応」ができるよう、努力しては
如何でしょうか。
注 ☆外罰的対応は「相手がすべて悪い」と考える、攻撃的なタイプ。
☆内罰的な対応は「すべて自分が悪かった」と受け止め、もっとも心に負担
がかかるタイプ。
☆無罰的対応とは、すぐに自分が悪いとか、相手が悪いとか判断せず、その
場の状況でそんな結果になったと、客観的に捉え考えるタイプ。
最近は少なくなりましたが、もしもあなたが内罰的な考えの持ち主だとしたら
冷静に考え、状況を判断し、心の負担を軽くしましょう。