ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

都立松沢病院を卒業

2022-06-26 21:18:58 | エッセー

 夫は松沢病院へ満10年お世話になったが、足の痛みのためあまり歩けないため

今日初めて車椅子を持って行った。往復はタクシーだったが、診察は予約時間より

1時間遅れたので、その間に色々考えた。認知症の人に表れる、記憶できない以外の

症状はほとんどなく「認知症優等生」だった夫。(もうこれから進行することもない

だろう、たとえタクシーの往復でも、高齢の私達にとってはかなり負担がかかる、ある

意味私のメンタリティのため、通院していたのかも知れない。今日で診察は最後に

して頂こう)と思った。その気持ちを先生に伝えたら、先生もよく理解して下さった。

 

 松沢病院は広大な敷地に立っていて、樹木が多く空が広いので、大好きだったが

歩いてこなければその雰囲気は味わえない。これから夫は何年生きてくれるか分か

らないが、もう精神的な治療やケアは十分受けたはずだ。

年齢的にも認知症的な治療は終わりにしても良いと、私は判断できた。

先生は「何か困ったときは、またメールをください」と言って下さった。

 もしも松沢病院が緊急病院であれば、一生お世話になりたかったが残念だった。

満10年以上お世話になったが、これでお別れかと思うと淋しかった。

 これもまたある意味で、人生の卒業かも知れない。初めて車椅子で外出した夫

これが加齢による現実かも・・・帰ってから我が家の前で写真を撮った。

 

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初めてで最後の小旅行

2022-06-26 09:10:13 | エッセー

 夫は来月90歳になるが、足の痛みのため外出はできないが、最近以前のように

食欲もあり、明るく穏やかだ。来週から週1でデイホームへ通う予定だ。

 でも、帯状疱疹の後遺症で、右手の指先辺りが使えないため、重いものはダメ

家事の手伝いは全然できなくなり、重たいごみなど私負担がの役目になった。

 家事はかなり負担がかかるが、疲れるとすぐにベッドに横になり、何とか毎日

ガンバっている。

 90歳のお祝いに何か楽しいことをと、色々考えて兄弟で箱根一泊旅行を思いつき

梅が丘に住んでいる弟達3人に声をかけた。私と同じ年齢の次男は、何年か前に

脳梗塞で倒れたため無理で、連れ合い同士が仲が良いので、3家族6人で行くこと

が決まった。高齢になってから兄弟の旅行は初めてで、多分最後になるだろう。

 私は夫の弟達が中学生、高校生、大学生の時に結婚し、住まいは離れだったが

食事はいつも一緒だった。子供っぽい私は弟達と、テレビのチャンネル争いしたり

おしゃべりしたり、まるで友達のようだった。そのため弟3人は私を「能里ちゃん」

と呼んでいる。来月はみんな同室で、仲良くおしゃべりしたり、飲んだりする予定だ。

 弟達はみんな「兄ちゃん」が好きなので、きっと楽しい旅になると、今からとても

楽しみにしている。

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