夫は松沢病院へ満10年お世話になったが、足の痛みのためあまり歩けないため
今日初めて車椅子を持って行った。往復はタクシーだったが、診察は予約時間より
1時間遅れたので、その間に色々考えた。認知症の人に表れる、記憶できない以外の
症状はほとんどなく「認知症優等生」だった夫。(もうこれから進行することもない
だろう、たとえタクシーの往復でも、高齢の私達にとってはかなり負担がかかる、ある
意味私のメンタリティのため、通院していたのかも知れない。今日で診察は最後に
して頂こう)と思った。その気持ちを先生に伝えたら、先生もよく理解して下さった。
松沢病院は広大な敷地に立っていて、樹木が多く空が広いので、大好きだったが
歩いてこなければその雰囲気は味わえない。これから夫は何年生きてくれるか分か
らないが、もう精神的な治療やケアは十分受けたはずだ。
年齢的にも認知症的な治療は終わりにしても良いと、私は判断できた。
先生は「何か困ったときは、またメールをください」と言って下さった。
もしも松沢病院が緊急病院であれば、一生お世話になりたかったが残念だった。
満10年以上お世話になったが、これでお別れかと思うと淋しかった。
これもまたある意味で、人生の卒業かも知れない。初めて車椅子で外出した夫
これが加齢による現実かも・・・帰ってから我が家の前で写真を撮った。