ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

夜中に飛び起きた出来事

2021-02-18 06:36:46 | エッセー

 時間は2時頃、妙な音で目が覚めたが、夫のベッドから聞こえている。

1年ほど前から夫は寝室ではなく、リビングに介護ベッドで寝ているのは、歩けない

訳ではないが起き上がるときに、手すりがある方が楽だからだ。

 狭い家なので寝室を開けて寝るので、夫の姿はよく見える、もしかしたら呼吸が

可笑しいのかしらと、飛び起きて傍に行った。すると昼間駅のコンコースに、梅まつり

の期間だけ出るおもちゃ屋で、「これは今口腔内や、呼吸のために使われているグッズだ」

と思って買った「ふき戻し」を吹いていた。

 昼間二人で子供のようにしばらく遊んでいたが、それが枕元にあり、それを吹いていた

音だった。何しろ狭心症その他の病気があるので、私はより注意しているが、夜中にこ

んなことをするなんて・・・考えたら夫は認知症11年目のキャリアで、何度か夜中に

テレビをつけて起こされたこともあった。可笑しくて笑ってしまったが、当人は少し

笑ってまたすぐに寝入ったようだ。楽しみながら何度か息を入れると、呼吸法の練習

になると思った。今日から遊び感覚で、呼吸法の訓練を始めようと思った

 

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久しぶりでデパートへ 

2021-02-17 07:05:40 | エッセー

 バレンタインデーはチョコレートより、夫にセーターをプレゼントしようと

2人で新宿の京王デパートへ行くことにした。久しぶりのデパート行で、気持ちが

少し華やいだ。高齢になると「着るものは沢山あるからもう買わない」と言う人も

多くなる。でも、いくら高価なものでも、人間が古いのだから一目で昔のものを

着ていると「古色蒼然とした雰囲気になる」、高校時代の友人がそうだった。

 電車は空いていたが、デパートも嘘のように誰もいなく、店員さん達は手持ち無沙汰

のようだった。紳士服売り場を少し歩いて、軽くてちょっとオシャレな柄のセーターを

見つけた。夫に試着させるとなかなか良い。彼は結婚してからハンカチ1枚買ったこと

がなく、すべて私の好みで選んでいる。男性は地味目が好きだが、何故か夫は地味な

ものはあまり似合わない。最近は出かけるときも自分で選べず、毎日着せ替え人形の

ようだが、以前は沢山ある中から、自分で選んで着て「ダンデイ」なんて言われていた。

 セーターはちょっと高かったが、当人も気に入ったので奮発して買った。

私は高価なものは買わないが、高齢でもある程度ファッショナブルな方が好みで

今でもかなり買う方だ。婦人服売り場で見たが、私の欲しいものはなかった。

 洋服とは出合いだと思うが、一目見て「これは私に似合わない、これは合いそう」

と瞬時に分かる。好みがハッキリしているので、迷ったことは全くない、そのため

友人達によく羨ましがられた。早くコロナが収束して、以前のように楽しい気分で

街を歩いたり、いろいろな人達に会いたいと思っている。

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私って凄いオバーさん!だと思う

2021-02-16 07:18:44 | エッセー

 クレッチマーの説生まれたときから備わっている、性格の基本の一つ典型的な

「そううつ型気質」の私は、気分のアップダウンが大変多い、そのため、何も知

らない若い頃は大変悩んだ。その苦しさを何とかコントロールしたいと、素人なり

に考えた方法が、プロの心理カウンセラーとなって、どれほど役立ったが分からない。

 心理学を勉強して、生まれついての「気質」を認識したら、生きて行くのが随分

楽になった。突然何の脈絡もなく、気分が変動する自分をコントロールしながら

長年生きてきたが、早朝目覚めた途端、今朝は完ぺきなそう状態だった。

 アンチエイジングと言う言葉は「年齢に抵抗するのは無理だし、神の摂理に反する」と感じ

知的な友人のアドバイスで「エイジポジティブ研究家」にしたのだ。認知症11年目の夫を

「幸せな状態で平均寿命より10年間は長生きさせたい」など、ふつうの人は考えもしないだろう。

 何故なら、夫は69歳からリタイアするまで、救急車に4回お世話になり、長年病名が分からず

「本態性高血圧症」と診断され、50歳から治療を受けていた。大学病院で「狭心症」と病名がついた

さらにそれから膵臓炎、石灰沈着疼痛症の激痛のため、救急車にまた4回もお世話になった。

 あまり自慢出来ないが、これ程救急車のお世話になった人は数少ないと思うが、実は年齢なり

にかなりボロボロの体なのだ。

 今朝「私ってすごいでしょ!ダンス教師、ヨーガ指導者、心理カウンセラー、ヒーラー

作家」と言ったら、夫は即「主婦、オバーさん、ひーオバーさん」と言った。

 認知症11年目にして、頭の回転は素早い。何をお話したいかと言うと、それらの

雑学的知識を活用して、そう長くない人生だから、できるだけ楽しく生きたい。

 老老介護の我が家だが、いつも笑いが絶えないし、80歳代の老夫婦がすべて

手料理で毎晩晩酌できる・・・無論私はかなり健康ですが、そんな人少ないでしょ!

 高齢になるとどちらかいないか、もしもいても飲めないとか、食べられないとか・・・

体が不自由にならない限り、薬を沢山飲んでいる夫でも、毎週デイホームで手厚い対応

をして頂き、お蔭でまだ元気なので、私はもう少し長生きさせたいと思っている。

 二人の生きたモデルが実験台、だから人生は楽しい!

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平凡に過ごせた毎日に感謝

2021-02-14 16:54:25 | エッセー

 東北地方で起きた大地震のため、怪我をした人、交通機関がストップしたり、家が

壊されたりなど,さまざまな悪影響のため、ご苦労なさっている方が沢山いらっしゃる。

 いろいろ恐怖症の私は、地震に怯えてほとんど眠れなかったが、被害があった訳

ではなかった、被災地の方々が大変お気の毒だと思ったが、大変有難かった。

 今朝もテレビで見たが、10年後にまた被害に合った方々は、一体どれほどご苦労

なことだろう。また、現在はコロナ禍のため、社会状況が一変したが、それ以前はごく

自然な社会交流ができたが、今はそれもままならない。

 そう捉えると「平凡でもふつうに暮らせたこと」は何と有り難いことだろう。

 当然だと思っていた以前の普通の日常生活は、大変恵まれて幸せだったと思う。

私は本来我がままで自己主張が強い性質だったが、年齢と共に自分なりに気づいたり

勉強したりして、少しづつ自分を変えてきた。認知症優等生とは言え、11年間に

わたる介護は他人には分からないと思うが、決して楽ではありません。

 それでも、私は自分が感じる幸せな方向を見て、毎日生きていたいと思う。

文句を言ったらきりがなく、時には自己欺瞞かと思う事も実はある。

 もしも不平不満、文句、愚痴などネガティブな考えでいると、少しも楽しい気分に

なれないから。他人の評価より、自分の気持ちに正直に、これからも明るく前を向いて

生きていたいと思っています。

 

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スロー、スロー、クイックと、クイックと、スロー

2021-02-14 10:11:27 | エッセー

 アルコールを飲んで爆睡していたが、地震の物凄い揺れで目覚めたら、夫も起きて

いて「凄い揺れだね」と言った、すぐに起き上がってテレビをつけた。

 震源地、揺れの状況などすぐ分かったが、それからしばらく怖くて眠れなく

なり、スマホでいろいろな動画を見ていたが、時間は3時少し過ぎ、いつの間にか

眠ったらしい。

「スロー、スロー、クイックと、クイックと、スロー」と自分の大きな声で目覚めた。

 ダンスを教えている夢だったが、それは大変難しいステップで、なかなか覚えてくれ

ないため思わず大きな声を出したようだが、久しぶりのダンスレッスンの夢で、何だか

可笑しくなった。私は今でもほとんど毎日夢を見るが、ダンスを指導する夢を見たのは

何年ぶりだろう?

 ヨーガの指導者になったときも、「息を大ききくすって、ゆっくり吐きながら」など

夢を見て自分の声を良く出していた。また、世界心理学会でプレゼンした時は、英語で

話していたり、そんな夢は時々見ていた。今はたまに入る心理カウンセリングをだけ

だが、でも、潜在意識には過去の指導の記憶が、しっかりインプットされているのだと

思った、大きな地震の夜中だった。

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