東北地方太平洋側にもしも上陸すれば観測史上初になる台風のニュースは上陸前から聞かされていたが~何とそれが岩手県も大船渡付近に上陸
宮古は午前中までは雲行きは台風の前兆らしい動きの速い不穏な空であったが 雨も風もあまり無い~嵐の前の静けさ然とした模様であったが 午後3時前後から風雨が際立ち~時間と共に も風も 5時、7時には間隔を置いて怖くなるほどのピークを感じる猛烈さを呈す
お隣さんは早い時間に避難 私も避難勧告の放送が出た時点で持ち出し品をルックに入れてスタンバイはしていたが避難の行動までは様子見態度で在宅
在宅して居たから瞬間風速37.7メートルを記録する(それが我が家の辺りを吹き抜けた訳ではないと思うが…)時折吹き付ける風がトタン屋根に当り大きな音を響かせる~それが単音ではなく押付けて持上げる様な複音になって~その音に今にも屋根が吹き飛ばせれるのではないかと言う不安と怖さを感じましたし~際限なく降る雨が 風の強さに沿って横なぎりに吹き付ける 東に面したガラス戸が音を立てて滝のような滴となって流れる凄さにガラスが壊れるのではないかと思うと共に~壊れたら部屋中が水浸しになるだろう恐怖をよぎらせられる激しさである
恐怖心を感じながら成り行きをひとりジィーと見守る中 大きな音がするたびに何処だろうと二階に上がったり下りたりの確認 そのたびに我が家ではないのにホッとし~早く収まってくれる事を祈るのみ
当地では1時間降雨量80ミリは過去最大級との事 視野がぼやける霞む勢いの降雨である
在宅して居たからそれらを見たり聞いたりする体験して~怖いくらいの感じを覚える
午後7時頃にようやくピークが通り過ぎた模様で雨も止み風も時折思い出したように吹く感じに落ち着く
間もなくお隣さんも帰宅 後は吹き返しの強弱の話題をしてお互い家に入り、私は床に入って眠るつもりであったが~9時過ぎお隣さんの訪問 「直ぐそこまで水が来ている」 進言 じわじわと言う感じで徐々に差し迫って来る 側溝は満水近い水である この水はどうやらマンホールからの吹き出しの模様
後で聞けば町の中心部を流れる山口川が閉伊川が増水して逆流溢れ出て広い中心街を浸水にしてしまったようである
私が避難先の小学校に向かう時点で大通の一部・バイパス高架橋入口・末広町は交通止めになって遠回り迂回で目的に到着 既に100人近くの人たちが集まっていた
避難してからの一番気になるその後の状況報告はどこからも入ることなくこのまま1夜を過ごすことになるのかと思いつつも気になって11時過ぎに様子を見に学校を後にする
玄関まで迫っていた水は大幅に後退しており満潮を迎える1時過ぎを心配する事にして家に留まる
そして我が家は何事もなく朝を迎える
朝6時 状況視察に定番散歩コースに向かう 堤防に向かう大分前の道路から水が引いた後の泥が~
更に進むと泥の厚さがシューズをしっぽり埋めてひざ下まで~泥まみれでドロドロしたこの部分を通って堤防へ上がる
床上まで浸水された家の奥様に声を掛けたら途方に呉れた顔で 「この辺まで浸かりました」 と詳しく話されて泥はけに懸命中でした 一応慰めと励ましの言葉をかけて…
何時もは川面に浮かんでいる小舟が堤防まで陸揚げされ~
川は何時もの倍の広さの流れに~
と言う事は河川敷グランドも川に~奥が本流で手前がグランドであったのに~
本来ならこの先にある小山田橋を渡り向こう側の堤防に向かうのであるが…泥だらけの足元が気にかかってこの辺から泥のない道路を探して帰宅
足やシューズを洗い 履き替えて町中検分に再出発
旧宮古橋へ~早い時間ながら~浸水の後片付けを始めている家も…内地に入り込んだ排水の作業中
勢いよく満水状態で流れる濁流の閉伊川
二分団脇から向町方面を写す
その後大通~中央通~末広町~経由で帰るが~時間的に作業開始している所は少なかったが時間と共に忙しくなることは想像の付く広範囲の惨状を目にする
そんな中で我が家近辺が無事であったのは本当に幸いであったと感謝したい