今月に入り、ワイン造りの大変さが痛感できるDVDを2本見ました。
一つは、私が見逃したNHK ETV特集「ヴィニュロンの妻 日本人マダムと名門ドメーヌ 再起の闘い」です。 お客様が感動したからと、録画して届けてくださいました。 ヴィニュロンとは、ワインの造り手のことです。
ブルゴーニュのドメーヌ シモン・ビーズの日本人の奥様 千砂さんは、一昨年、ご主人のパトリックさんを、収穫の始まる日に突然亡くしました。 夫亡き後ドメーヌの後継者となり、昨年2014年の最初の収穫を終えるまでの一年を追ったドキュメンタリーです。 ブルゴーニュの非常に厳しい気候との闘い、かつてより彼女が提案していた「ビオディナミ農法」への転向など、常に亡くなったご主人と会話しながら、ぶどう畑を周る様子に、ほろりとしました。 ドメーヌの顔として広報を担当していたマダムは、ドメーヌを切り盛りする、たくましいヴィニュロンになってました。 彼女が最後に言っていた言葉が心に残りました。 天候のいい時のぶどうは、ワインへの醸造段階で反抗期みたいな時期があるけれど、悪い時のぶどうは素直にいいワインになる・・・ 子育てにも通じますね。 オーケストラの指揮者として成功を収めつつあった主人公が、突発性難聴になり、故郷に戻りワイン造りを始めます。 何度も失敗して、試行錯誤のなかで本来の土地の個性を活かすワイン造りに目覚めていきます。 ぶどうの樹は根を土壌、深く深く張り、何百年、何千年かかってできた地層からぶどうの実をつける、その土壌の個性がそのままワインの個性に反映されます。 すごく気負ってワイン造りをしていたけれど、この土地らしいワインを造ればいいのだと思い直して、周りの故郷の人たちとも調和してワイン造りをするようになります。 最後にワインが飲めない弟が、兄の造ったワインを飲んでの一言。 このワイン土っぽい香りがする。 おいしいとは言えない。 でも、このワインには造った人のすごい情熱を感じることができる。 僕は、このワイン好きだよ! 本当においしいワインとは、どんなワインなのか考えさせられました。 2本のDVDを見て、ワイン造りの大変さを再確認しました。 自分の努力だけではなく、自然の力によるところが多いので、神様に委ねながら最大限の試行錯誤をしていく、その積み重ねを何代にも渡ってしなくてはいけません。 そんな造り手の情熱や思いをきちんとお客様に伝えるのが私の役割だと再確認し、初心に帰ろうと思わせていただけました。 |
*~*~*~ アミの想い ~*~*~*~*~*
大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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