2018年5月26日「スロヴェニアワインセミナー」を開催しました。 スロヴェニアは日本の四国ほどの小国ながら独自の言語を持ち、日本ではあまり馴染みがないのですが、ワインの歴史は2400年にさかのぼります。 イタリア、クロアチア、ハンガリー、オーストリアに囲まれ、それぞれの国からの影響をうけつつ独自の文化を持つ国です。 厳しいワインの法律もあり、家族経営の小規模生産者が、なんと28000軒もあります。 高品質のワインを少量生産しているので、まだ日本にはあまり入ってきていません。 白ブドウと黒ブドウを使っての白ワインと赤ワインの造り方は、世界的に共通していますが、ここでは昔ながらの造り方を残しているため、白ブドウを使って赤ワインと同じ製法をしている生産者が多く残っています。 それは最近話題の「オレンジワイン」という新しい分類のようですが、スロヴァニアでは古代の方法に敬意を表して、その造り方をしています。 そして自然農法の生産者も多く、酸化防止剤も極力控えたワインが多いようです。 今回は6種類のスロヴェニアワインを飲み比べていただきましたが、なるべく地ぶどうにこだわってセレクトしました。 最後のワインは、大変貴少な「クラルニツァ」という土着品種で造られた唯一無二の白ワインです。 ほとんどが白ワインですが、通常の白ワインとは異なった「オレンジワイン」は初めての方も多く、皆さんの反応を見るのも楽しみでもありました。 室温で提供させていただいたワインから、皆さん色んな香りを探して表現してみえました。 それほど香りが複雑で深い味わいでした。 「オレンジワインは受け入れられるのかな?」という、私の危惧は無用でした。 どのワインにも美味しかったと挙手される方が平均して多くみえたからです。 今回のセミナーを開催するにあたり、スロヴァニアワインを輸入している365wine(株)大野みさき様には資料の提供やアドバイスなど色々とお世話なりました。 スロヴァニアワインの素晴らしさを日本に広めたいという強い使命感に感服しています。ありがとうございました。 来月は、6月23日「アドリア海沿岸のイタリアワイン」です。 アドリア海クルーズに行った気分でイタリアワインを楽しみたいと思っています。 ☆バルバーラ ロゼ 2016 2800円 スロヴァニア ぶどう品種 バルバーラ ビオディナミ農法 生産者 マンスース MANSUS 天然酵母使用。フリーランジュース。ステンレスタンクで6ヶ月シュール・リー。ノンフィルターで、SO2 20ml/Lの添加。 濃いピンクレッド。ローズや赤系ベリーの香り。生き生きとした酸と厚みのあるボディ。ミネラルが豊富でバランスが取れたワイン ☆ラヴァン2013 3600円 スロヴァニア ぶどう品種 フリウラーノ ビオディナミ農法 生産者 カバイ KABAJ 樹齢30年、天然酵母使用。発酵槽の蓋を開けて7日間醸す。フレンチオーク225L樽で18ヶ月、瓶内4ヶ月熟成。 SO2は60ml/Lの添加。白い小花、ライチ、白桃のシロップ漬け、はちみつの香り。フルーティーさと豊かな果実味。 酸は滑らかで全体的に丸く優しい印象。ぬる燗おすすめ! ☆マンスース レブラ 2014 3600円 スロヴァニア ぶどう品種 リポラジャラ=レブラ ビオディナミ農法 生産者 マンスース MANSUS 11月に収穫、天然酵母の使用。14日間アルコール発酵、そのまま6ヶ月醸す。ステンレスタンクで12ヶ月シュールリーを施し、ノンフィルターで、SO2 15ml/Lの添加。ゴールドカラー。パイナップル、完熟した木なりの果実味、うま味と厚みがある。酢酸エチルがチャーミング。 ☆ウサイ レブラ2012 4200円 スロヴァニア ぶどう品種 リポラジャラ=レブラ ビオディナミ農法 生産者 ウサイUSSAI ステンレスタンクで1ヶ月間醸す。1年間アカシアの樽でバトナージュ、フレンチオークで36ヶ月熟成。 全ての樽のワインをステンレスタンクに合わせて3ヶ月間なじませる。琥珀色からスモモなどの複雑で強い香り。 バターやナッツなどのふくよかさとクリーミーなテイスト。果皮由来の旨みとタンニンある太い骨格。 アルコール感と酸味のバランスが良く、コクのある余韻が長く続く、長期熟成のポテンシャル。 ☆メルロ2011 4200円 スロヴァニア ぶどう品種 メルロ ビオディナミ農法 生産者 ウサイUSSAI ステンレスタンクで10日間醸して圧搾。フレンチオークで36ヶ月熟成。全ての樽のワインをステンレスタンクに合わせて3ヶ月間なじませる。 濃いルビー色、プラムとダークベリージャム。アタックは完熟果実由来の甘み、味わいはリッチでストラクチャーが強く、活き活きとした酸が後を追う。 ベルベットなタンニンが心地よく、ボディのしっかりしたワイン。調和のとれた余韻が長く続く。 ☆クラルニツァ 2013 5500円 スロヴァニア ぶどう品種 クラルニツァ ビオディナミ農法 生産者 マンスース MANSUS クラルニツァは16世紀に実在したKlalatoいう美女が由来。全世界で作付け面積が3haの希少な土着品種。 10月下旬から11月上旬に収穫し、21日間アカシアで作られた開放型の容器でアルコール発酵、そのまま6ヶ月間醸し、4年間シュール・リーを施す。 チェリー、アカシア、オークの小樽で15ヶ月熟成。ノンフィルターで、SO2 15ml/Lの添加。 ぶどうの色は黄味がかったグリーン、ワインの色は赤のアクセントを帯びたアンティークゴールドです。熟成ものや甘口は茶褐色です。 MANSUSではアカシア、チェリー、オーク樽を使用して熟成されます。 アプリコット、黄桃、黄りんご、オレンジピールなどのフルーツバスケット、そしてドライさの中にはちみつと檜と干草の香りが複雑に漂います。暖かさと熟したタンニン、香りの余韻が長く続きます。 クラルニツァは日本初上陸の品種です。ワイン通ですらおそらく初めて経験する味わいです。是非お試し下さい |
*~*~*~ アミの想い ~*~*~*~*~*
大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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