「ワインがある生活を楽しみませんか?」

ワインを気軽に楽しんむための小さなヒントです!
私と一緒にワインライフをエンジョイしましょう♪

バレンタインに贈りたいワインは・・・

2006-01-30 23:12:57 | Weblog
まもなくバレンタインですね!
バレンタインにチョコを贈る習慣は実は日本独自のことで 欧米では
恋人や友達、家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈ります。

好きな恋人からもらえるものであればチョコでも何でもうれしいのでしょうが
出来れば アルコールのほうが…  そんな男性も多いのではないでしょうか?

今日は バレンタインにお奨めのワインをご紹介します。

「シャトー・カロン・セギュール」

メドック3級の格付けを持つシャトーのワインです。
12世紀からの歴史を持つこのワインのラベルにはハートが描かれています。

これは1級の格付けを持つ「シャトー ラフィット」や「ラトゥール」さえ所有していた
その当時「ぶどうの公爵」と称されたセギュール候爵が、最も愛したワインだったことから
候爵の名前とハートマークがつけられたと言われいます。

これは昔からフランスでも男性が女性にプロポーズする際に プレゼントされたワインで、

「僕のハートは君のもの」
  そして このワインは大変長熟で 飲み頃をむかえるのに年月を有することから 
「今はまだ飲み頃ではないけれど 10周年 20周年に君と一緒にこのワインを飲みたい!」

そんなキザな言葉がさらっと似合うワインなのです。

でも 10年・20年待ってられないわ!
そんな方に 94年ヴィンテージの カロン・セギュールをプレゼントして
彼と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?

ゆっくり時間をかけて香りをじっくり楽しみながら 味わいたいワインです。

手造りチョコでかわいい女性をアピールしますか?
それとも 物語のあるワインで知性をアピールしますか?


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アイスヴァインって “塩づけの豚の足”???

2006-01-06 23:47:49 | Weblog
アイスヴァインって、今ではもうお馴染みかと思いますが、ぶどうが凍るまで木に実らせてその凍ったぶどうで造られる エキス分だけの超高級甘口ワインのことです。

お正月になると お屠蘇の代わりにお客様にお奨めしています。
フルーティーで香り高く お屠蘇より飲みやすく、高級感がありお正月にはぴったりです。

毎年この時期 このアイスヴァインにかかわるエピソードを思い出しては一人でにやりとしています。

もう随分前(何年前かと言うと年がばれるのであえて言いません)私がまだ学生だった頃 実はドイツ文学を専攻していましたので 夏休みヨーロッパの研修旅行に出かけ 1ヶ月の旅行の後 ドイツでホームスティをしました。

ほぼ1ヶ月近く3ヶ所の家庭を滞在しましが、その中の一つのゾーリンゲンという刃物の町がありました。(その後 縁があり同じく刃物の町関市に嫁いだのですが)

ゾーリンゲンのハールマンご夫妻は子供がみえないため 今でも日本の学生の為に色々心を尽くしてみえます。
そのご夫妻が私たちをケルンまで迎えに来てくれました。
まず 最初にレストランで食事をすると、早速ケルンの絵葉書を買ってきて 私たちに日本の家族に手紙を書くようにと気配りをしてくださいました。

ご夫妻と私のホストファミリーは大変仲がいいようで、私に到着したらすぐにホストマザーに 「私はアイスヴァインが欲しい」と言うのよと意味ありげに笑って言うのです。


“アイスヴァイン”って何だろう?

グループの皆が協力してくれて辞書で調べました。
EISBEIN →→→「ゆでた塩づけの豚の足」

・・・これってゾーリンゲンの名物料理なのかな?
きっとそうなんだよ!

私たちはとりあえずそれで納得しました。
そしてホームスティ先に到着するとすぐ 言われたとおりに
「アイスヴァインが欲しいです。」というと

きょとんとした顔をされたので これはまずいと思い
「ハールマンさんがそういいなさいといったので。」
と付け加えました。

そしたら いきなり 大笑い!!!

その夜、ホストマザーはハールマンさんに電話をしてすごく楽しそうに 「あけ美がアイスヴァインが欲しいと 家に着くなり言ったのよ!」とケラケラ笑って話していました。

??? 私はさっぱりわかりません。
“ゆでた塩づけの豚の足”に何か深い意味があるのかしら?


その答えがわかったのは その後10年以上経ってから、ワインの勉強を始めてからやっと理解できました。

EISBEIN  ではなくて EISWEIN
そう 超高級な甘口ワインのことでした。
アルファベット1つ違うだけで全く別物です!!

日本から来た学生がいきなり 非常に高級なアイスヴァインが欲しいといえば 驚くだろうというハールマンさんの遊び心でした。
それにしてもそのジョーク 当の本人が理解するのに10年以上かかったのですから。

10年以上熟成したジョークなので、今だに心に残っていますが・・・

でも このエピソードから アイスヴァインはドイツでも特別な日にしか飲まない高級なワインだということは お分かりいただけたと思います。

ワインを扱う仕事をするとは ゆめゆめ思ってもいない遠い・遠い昔のお話でした。




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新年あけましておめでとうございます。

2006-01-01 19:53:52 | Weblog
すっかりご無沙汰してしましました。
さて、今日より 2006年です。
かわいい愛犬が載った年賀状をいっぱいもらいました。
今や ペットは家族の一員という感じですね。

暮れに「モンド・ヴィーノ」という映画というかドキュメンタリーを見ました。
ワイン通及び仕事柄ワインに関係している人しか見ないような内容ですが
この岐阜の地で見られたことに驚きです。
3人で見たのですが貸切だったのですから 本当に申し訳ない感じです。

ワイン造りの現状がよくとらえられていました。
「フライングワインメーカー」(空飛ぶ醸造家)と呼ばれる大変ネームヴァリューのある醸造家が 世界のワイナリーを飛び回りワイン醸造のアドヴァイスをします。
彼にワイン造りの監修を頼めば、彼のブランド力でワインも売れます。
そして彼はワインの評価をするジャーナリストの好みを熟知しているため、高得点を得られるワインを造ることが出来、より販売力を持つワインが出来上がるのです。

彼を密着していましたが、高級車にお抱え運転手券秘書を乗せ 各ワイナリーを回ります。彼の元には世界中のワイナリーからひっきりなし電話が入ります。
各ワイナリーの滞在時間はわずか5分程度…たった5分でワインを試飲して アドヴァイスします。(確かどのワイナリーでも同じことを繰り返して言っていたと思いますが…)

アメリカで最も成功したワイナリー ロバート・モンダヴィ(オーパス・ワンやオルネライアなど高級ワインを手がけています)が ブルゴーニュの土地を買いそこに進出しようとしたことを 村全体で阻止したという話。

マーケッティングに優れ商業ベースでワインを造るモンダヴィと 昔ながらの方法で土地の味(テロワール)を忠実に表現しようとしているワイナリーとの対決は、ITで成功した社長が いきなり自分の成功体験で企業に乗り込んでくる昨年の日本の経済界を見ているようです。

紀元前から造られていたワインが グローバルな流れの中で今変わろうとしています。
それがこの映画のメッセージだったと思います。

どの業種でもグローバル化の流れは止めることはできませんが、せめて流れに身を任せるだけでなく 自分の信念は守り通さないといけないなと感じました。
というか、信念を持たなくてはいけないと実感! 一年の指針を考えようっと!
去年は考えようと思いつつ一年が過ぎてしまったので…反省を込めて!

それでは 今年も皆様にとって素晴らしい一年の幕開けとなりますことを
心よりお祈りしています♪





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