2018年10月27日ワインセミナー「スロバキアワイン」を開催しました。 スロバキアワインは初めて飲む方がほとんどでしたが、飲みやすいワインが多く皆さんとても気に入ってみえました。 6種類のスロバキアワインを試飲していただきました。 スロバキアワインは日本ではあまり馴染みがないのですが、実は女帝マリア・テレジアが好んで飲んでいたり、イギリスやオランダの王室ご用達のワインでもあります。 近年ではイギリスのクィーン・エリザベス2世が、ウゥリアム王子の結婚式の寄贈品として贈られたそうです ドイツ、オーストリア、ハンガリーを元としたワインの法律がきちんと出来ていて、高品質なワインを生産しています。 オーガニックの認定こそありませんが、本質的に自然農法のワイナリーも多く、その上リーズナブルな価格が魅力です。 ドイツ、オーストリア品種の白ワインの比率が多いのですが、赤ワインも冷涼な国ながらコクのある味わいでした。 リオ五輪カヌー競技の銅メダリスト羽根田選手が活躍している国で、その時に「スロバキア」が身近になりましたね。 それからスタジオジブリの「天空の城 ラピュタ」のモデルとなっている「スピシュ城」があります。 オーストリア ウィーン空港からリムジンバス45分でスロバキアの首都ブラチスラヴァに行けるそうです。 美しい自然とおいしいワインを楽しみに出かけてみてはいかがでしょうか? 来月は、11月24日(土)19時~ワインセミナー「スイスワイン」です。 ご興味のある方はお早目にご予約お願いします。 ![]() ■本日のワインリスト ★ノワール・セッコ スロバキア 二トラ地方 ぶどう品種 ミュラー・トゥルガウ 生産者 シャトー・トポロチアンキー わずかにグリーンのニュアンスも残るフレッシュな印象の淡いイエロー。泡は穏やかで優しい印象。 洋ナシのコンポート、皮ごと使ったグレープフルーツのジュレなど甘みとほろ苦さを合わせ持つ香りに続き、スイセンやスイカズラのような甘い花の香りが広がります。カシューナッツや麦わらのような香ばしさとイーストのような酵母の香りもあり、フレッシュな中に膨らみも感じます。 アタックは酸が柔らかく、レモングラスやハーブ、芝生など爽やかさを感じ、パイナップルキャンディのような甘酸っぱいアフターと、全体としてはフレッシュさが際立っていて、心地よい印象です。 SAKURA2018でゴールド受賞 シャトー・トポロチアンキー 二トラ地方で最も主要なワイナリーで、スロバキアで最大の生産量を誇り、年間500万リットルのワインを生産しています。 ワイナリー設立は、スロバキア共和国の独立と同じ1993年ですが、このワイナリーの位置するトポロチアンキー村では、1723年からブドウ栽培が行われています。トポロチアンキー村には、古くからシャトーと呼ばれるすばらしい邸宅があり、多くの貴族に好まれてきました。 18世紀には、貴族がフランスやクロアチアからブドウ栽培の専門家を呼び寄せたことがブドウ栽培の始まりと言われています。 「ワインの品質の高さはブドウ畑で生まれる」を信念に、ブドウ畑に多くの投資をしています。 ★ヤグネット ムスカート・モラフスキー スロバキア 小カルパチア地方 ぶどう品種 ムスカート・モラフスキー(=マスカット) 生産者 カルパッカ・エルラ 甘いアロマチックな香りとスッキリした味わいに続き花の蜜のような余韻に包まれる癒し系ワイン。 カラフルなスクリューキャップのボトルも魅力的で常に品切れを起こす人気ワイン。 SAKURA2016でダブルゴールド受賞 カルパッカ・エルラ スロバキア語でカルパチアの真珠と言う意味の「カルパツカー・ペルラ」。 化学肥料などは一切使わないスロバキア隋一の自然派ワイナリー。 伝統的な製法とモダンな技術と発想を融合させ、品質の高さ、多様性、独自性を誇るワイナリーで生み出されるワインは どこか暖かく懐かしい味わいが感じられます。 ★MS ヴェルトリンスケ・ゼレネ スロバキア ぶどう品種 ヴェルトリンスケ・ゼレネ (=グリューナー・フェルトリナー) 生産者 ムルヴァ&スタンコワイナリー 現在スロバキアの最高峰として知られている ムルヴァ&スタンコワイナリーの辛口の白ワイン。 このワインのブドウ品種”ヴェルトリンスケ・ゼレネ”はスロバキアで最も生産量の多い白ワイン品種で、スロバキア人にとても好まれているワインです。 スロバキアのお隣の国・オーストリアでもメジャーな品種で、同国では”グリューナー・フェルトリーナ”と呼ばれています。 中欧で多く作られるこの品種のワインの中でも、特に醸造家・ムルヴァさんの造るワインは、品質の高さはもちろんのこと、ブドウ栽培の段階から、ムルヴァさんと志を同じくする農家さんといつもワインの出来上がりのことを考え最良のブドウ作りを目指しています。 オーガニック認証こそ受けていませんが、栽培において化学肥料は一切使わず、牛と馬の天然肥料を用い、収穫ももちろん手作業で行います。 そうして出来たワインは、自然の恵みをいっぱい蓄えた、優しく素直な味わいに加え、ムルヴァさんの醸造技術により本来の良さを生かしつつ、奥行きや深みを持つ素晴らしいワインに仕上がりました!! ムルヴァ&スタンコワイナリー 最高の味を演出するムルヴァの作ったワインを世に広めたいというスタンコの思いから、ムルヴァ&スタンコワイナリーは1997年に二人の友人によりスタートしました。 ムルヴァはワイン生産、スタンコは広告・宣伝を担当。 現在スロバキアでは最高品質のワインを生産するワイナリーとして知れわたっており、括弧たる地位を確立しています。 ワインの品質へのこだわりが強く、ロゴである葉っぱは最高品質のワインのみを生産するというムルヴァ&スタンコの象徴・決意となっています。 実際にスロバキア国内ではワイン販売開始後すぐに売り切れ状態になるムルヴァ&スタンコワイナリーですが、自身での品質管理の行き届く範囲である400,000ボトル以上のワインを生産を行わないことにしています。 国賓やVIPをお招きしての晩餐会では必ず振舞われるセレブワインで、多くの人から憧れを込めて「プレジデントワイン」と呼ばれ、確固たる地位を確立しています。 ★モノ・リポヴィナ スロバキア トカイ地方 ぶどう品種 リポヴィナ(スロバキア固有) 生産者 マツィク・ワイナリー トカイ地方のみで栽培される貴腐ワインに適した葡萄を辛口に仕上げたワイン。辛口の印象なのに後味で葡萄の持つ甘みが広がります。 SAKURA2015でシルバー受賞 マツィク・ワイナリー マツィク・ワイナリーは、トカイワイン醸造の為の最高の条件がそろったスロバキアトカイ地方にあるワイナリーで、伝統的なトカイワインを生産するワイナリーです。 その品質の高さ故、数あるワイナリーの中から、2009年、2010年、2011年と3年連続で、ベストワイナリー賞を受賞しています! その伝統的な生産方法を象徴するのが、マツィク・ワイナリーの所有する洞窟のような酒蔵となっており、17 世紀のオスマントルコの侵略からワインを隠す目的で築かれたと言われています。 酒蔵の湿度は常に80~95%に保たれており、樽詰めされた熟成ワインは、年に容積の2%が蒸発し、洞窟のような酒蔵全体にワイン蒸気が充満し、さらに芳醇さが増すとされています。 長らくトカイワインはハンガリーのみ、その名称使用が許されたワインでした。しかし実は、トカイ地方の一部はスロバキアに属しており、伝統や製法はずっと守られてきました。ただ、列強の侵略や周辺諸国との統合・独立・連合・分離・・・激動の歴史に翻弄され、スロバキアのトカイ地方は歴史から取り残されてしまいました。 ようやく2010年、EUの採択により、スロバキアも正式に”トカイワイン”と名乗ることが認められました。 また、樽で2年、瓶で1年、計3年以上の熟成期間が規定されています。この劇的な歴史とトカイの伝統、自然の恵みと悠久の時間、遠い国スロバキアに思いを馳せながら、優雅な気持ちでお楽しみいただきたい貴重で希少なワインです。 ★Ex フランコフカ・モドラ スロバキア 小カルパチア地方 ぶどう品種 フランコフカ・モドラ(=ブラウフレン・キッシュ) 生産者 ヴィラ・ヴィーノ・ラチャ フレッシュベリー系の爽やかさと熟したチェリーなどの落ち着き、たばこのスモーキーさなど表情豊か。 タンニンがなめらかで飲みやすいのに果実のボリュームいっぱいで余韻もエレガント、満足感のある飲み心地です。 SAKURA2017でシルバー受賞 ヴィラ・ヴィーノ・ラチャ スロバキアの首都・ブラチスラヴァ郊外のラチャと呼ばれる地域にあります。 ワイナリーが所有するブドウ畑は、スロバキアにおいて最もワイン造りが盛んな”小カルパチア地方”に位置し、標高150~300mの南に面したなだらかな丘陵地に広がっています。 また、醸造においては最新の設備を導入し、発酵温度をコントロールするなどモダン技術も採用し、とても清潔で衛生的なワイナリーです。 生産量の面では中規模ですが、デイリーワインをはじめ、D.S.C格付け(スロバキア国内のワイン法に基づく)の高品質ワインも生産しています。 ★チェルヴェニー・クレヴナー スロバキア ニトラ地方 ぶどう品種 ピノ・ノワール、サンローレン、アリバーネット 生産者 ピヴニツァ・ラドシナ スロバキア最古のワイナリーが造り出す匠のワイン。 1532年から同じ地でずっと葡萄を栽培し、ワインを造り続けている醸造所。 冷涼産地スロバキアでは、フランス・アルザス地方やドイツなどと同様に、単一品種でワインを造り、エチケットにも品種名を表記しています。 しかし例外なのはこのピヴニツァ・ラドシナ。フランスから修道士が持ち込んがピノ・グリがワイン造りの起源とされ、このワイナリーのあるニトラ地方の中でも限られたラドシナ地域で栽培されるピノ・グリだけが“クレヴナー”と名乗ることを許されています。 そんな歴史あるワイナリーの名を冠したワインが【ラドシンスキー・クレヴナー】。 長らく白ワインのみを造っていましたが、樽使いが繊細かつ大胆でとっても上品で高貴な味わいです。 古くからヨーロッパの多くの王族・貴族を魅了してきたのも納得。現在でも英国王室、オランダ王室などから御用達の威風堂々のワイナリーです。 そんなワイナリーが満を持して造り始めた赤ワイン・・・【チェルヴェニー・クレヴナー】 しっかり濃厚なのに口当たりは優しく、時間をかけてゆっくり飲みたい1本です。 空けてすぐはスパイシーでスモーキーな野性味溢れる印象ですが、時間が経てばどんどんまろやかになってくる、パワフルでボリューム満点の赤ワイン。 ピヴニツァ・ラドシナ ピヴニツァ・ラドシナワイナリーはスロバキアに現存する最古のワイナリーで、その歴史は中世ヨーロッパ時代にさかのぼります。キリスト教僧院の指導のもと、ブドウの生産、醸造を始めたのが始まりで、このワイナリーの看板ワイン「ラドシンスキー・クレヴナー」は、1532年頃に修道士たちによりフランスからスロバキアにもたらされたピノ・グリが起源です。このワイナリーのあるニトラ地方のごく限られたラドシナ地域にのみ、このピノ・グリをクレヴナーと呼ぶことが認められています。 ラドシンスキー・クレヴナーの名声は女帝マリア・テレジアの時代に確立されて以来、多くの貴族たちに愛飲されており、プラハ城などがメインの消費者となっていました。 また、1950年初頭にイギリス大使が司教館に迎えられた際に振舞われ、大絶賛を得た後、1953年のクイーン・エリザベス2世の結婚式のために600リットルが英国王宮へ贈られるなど、いくつもの逸話を持ち、スロバキアを代表するワインのひとつです。 御結婚後にもクイーン・エリザベス2世は息子チャールズ(チャールズ皇太子)とともにスロバキアに訪れた際に、ラドシンスキークレヴナーを飲まれており、 2011年4月に行われたチャールズ皇太子の御子息であるウィリアム王子の結婚式にも寄贈品としてラドシンスキークレヴナーが送られています。 現在も英国王室、オランダ王室などロイヤルファミリーに愛され続けるワイナリーのエントランスには、王室が訪問された際の写真や新聞が所狭しと掲げられています。 とても貴重な由緒あるスロバキアワインを、是非お試しください!! 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*~*~*~ アミの想い ~*~*~*~*~*
大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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