1月30日吉祥寺シアターで、寺山修司作「くるみ割り人形」をみた(脚色:岸田理生、構成・美術:宇野亜喜良、演出:水嶋カンナ、
監修:金守珍)。
寺山が人形映画のために書いたシナリオ「くるみ割り人形」を岸田理生が浅草版として戯曲化した作品の初演。
美女劇第3弾とか。
昨年夏に初めて寺山の芝居(「伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪」)をみてその魅力を知り、これが二度目の体験。
結果は期待以上だった。面白過ぎるほど。
E.T.A.ホフマンの「砂男」と「くるみ割りとねずみの王様」をもとに書かれた「幻想の悲劇譚」とか。
その他にもいくつもの童話の要素をちりばめてある。眠り姫、カエルの王様、赤い靴・・。
影を切り取る話って何だったっけ?(誰か教えて下さい)
「大女優」役(笑)の毬谷友子がいい。この人をみるのは3度目だが、これまでどうも自分の女性性を出し過ぎるように
思えていやだった。端的に言えばあまりにもコケティッシュ(いつでもどこでも)で、そういう役しかやらない人という
印象だった。が、この日の役柄に母性という面もあったからか、臭みもなく、その貫禄ある演技と存在感に圧倒された。
台本、音楽、踊り、どれも素晴らしい。よく訓練された集団の踊りと演技を見る喜びを味わえた。
ただ、始めに主人公の少女がいきなり自分の影を切り取ってほしい、と言い出すのが唐突で、そこだけが残念。
ところで「浅草版」てどういう意味なのか、これもどなたか教えて下さい。
今年11月には芸術劇場で新作上演の由。もちろん行くつもりです。
監修:金守珍)。
寺山が人形映画のために書いたシナリオ「くるみ割り人形」を岸田理生が浅草版として戯曲化した作品の初演。
美女劇第3弾とか。
昨年夏に初めて寺山の芝居(「伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪」)をみてその魅力を知り、これが二度目の体験。
結果は期待以上だった。面白過ぎるほど。
E.T.A.ホフマンの「砂男」と「くるみ割りとねずみの王様」をもとに書かれた「幻想の悲劇譚」とか。
その他にもいくつもの童話の要素をちりばめてある。眠り姫、カエルの王様、赤い靴・・。
影を切り取る話って何だったっけ?(誰か教えて下さい)
「大女優」役(笑)の毬谷友子がいい。この人をみるのは3度目だが、これまでどうも自分の女性性を出し過ぎるように
思えていやだった。端的に言えばあまりにもコケティッシュ(いつでもどこでも)で、そういう役しかやらない人という
印象だった。が、この日の役柄に母性という面もあったからか、臭みもなく、その貫禄ある演技と存在感に圧倒された。
台本、音楽、踊り、どれも素晴らしい。よく訓練された集団の踊りと演技を見る喜びを味わえた。
ただ、始めに主人公の少女がいきなり自分の影を切り取ってほしい、と言い出すのが唐突で、そこだけが残念。
ところで「浅草版」てどういう意味なのか、これもどなたか教えて下さい。
今年11月には芸術劇場で新作上演の由。もちろん行くつもりです。
端正で抑制の効いた書き口、
いつも感心しております。
毬谷友子さん、「弥々」から好きな女優さんなので、出られる舞台は極力観てます。
この舞台、世紀末欧州風の妖しさが一杯の不思議空間が味わえましたね。
お褒めのお言葉、感激です!
本当に面白かったですね。ただ席が、前方でしたけど右の端の方だったんです。正面だったら彼女のあの鏡のシーンなど、もっとゾクッとしただろうな、とそれがちょっと残念です。