2010年9月に世田谷パブリックシアターで上演された、リー・カルチェイム作「ビリーバー」を、先日テレビで観た(演出:鈴木勝秀)。
小惑星が地球に接近中というのでどこの町も大騒ぎだが、天文学者ハワード(勝村政信)にはもっと気になることがある。もうすぐ10歳になる息子がもうサンタクロースを信じていないらしいのだ。彼は既成の宗教を信じることができないが、サンタクロースだけはその存在を信じている(息子はと言えば、そんな父親を恥ずかしく思っている)。何とかして息子にサンタを信じさせようと彼は奮闘する。ついには妻に嘘をついて息子をアラスカに連れて行き、本物のサンタを見せようとする・・・。
川平慈英が何役もするのがおかしい。大統領、占い師、野球試合のダフ屋、義父、警官、精神科医、サンタ、ピツァ屋のウェイトレス・・。しかしはしゃぎ過ぎてシラケル場面も。
ハワードの滔々たるおしゃべりは認識論など哲学的で面白かったが、ラストが唐突で、しかもあまりにウェット。何のためにここまで書いてきたのか分からない。
そもそも既成の宗教の神を信じることができない男が、「年に一度子供たちにプレゼントを配って回る」伝説の存在を固く信じているというのが理解し難い。何かのパロディなのか?
死んだ人は「人によるけど一年位で生きていた頃のことは忘れてしまう」というのはこの間観た「わが町」に通じる感覚だ。
作者のキリスト教に対するいくつかの疑問はアホらしくて笑えるが、芝居を書く才能があるかと言えば、・・・?
小惑星が地球に接近中というのでどこの町も大騒ぎだが、天文学者ハワード(勝村政信)にはもっと気になることがある。もうすぐ10歳になる息子がもうサンタクロースを信じていないらしいのだ。彼は既成の宗教を信じることができないが、サンタクロースだけはその存在を信じている(息子はと言えば、そんな父親を恥ずかしく思っている)。何とかして息子にサンタを信じさせようと彼は奮闘する。ついには妻に嘘をついて息子をアラスカに連れて行き、本物のサンタを見せようとする・・・。
川平慈英が何役もするのがおかしい。大統領、占い師、野球試合のダフ屋、義父、警官、精神科医、サンタ、ピツァ屋のウェイトレス・・。しかしはしゃぎ過ぎてシラケル場面も。
ハワードの滔々たるおしゃべりは認識論など哲学的で面白かったが、ラストが唐突で、しかもあまりにウェット。何のためにここまで書いてきたのか分からない。
そもそも既成の宗教の神を信じることができない男が、「年に一度子供たちにプレゼントを配って回る」伝説の存在を固く信じているというのが理解し難い。何かのパロディなのか?
死んだ人は「人によるけど一年位で生きていた頃のことは忘れてしまう」というのはこの間観た「わが町」に通じる感覚だ。
作者のキリスト教に対するいくつかの疑問はアホらしくて笑えるが、芝居を書く才能があるかと言えば、・・・?
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