博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『武媚娘伝奇』その1

2015年05月25日 | 中国歴史ドラマ
范冰冰(ファン・ビンビン)主演兼プロデューサーを務め、彼女の「美男美女以外キャスティングしません」という発言や、中国での放映中に女優陣の胸が見えすぎだということで一時放映が中止され、修正されたということで話題のドラマ『武媚娘伝奇』、今回は第1~4話まで鑑賞。

で、第1話はいきなり武則天晩年の話から始まります。


いきなり老けメイクのビンビンさん。

老臣張柬之に推戴され、ビビりながらクーデターをはかる皇太子李顕。寸手の所で日和見を決め込もうとする我が子に呆れながらも自分の時代は去ったと引退を決意する武則天の姿を先に見せておき、話はまだ武如意と名乗っていた彼女が入内する貞観11年にさかのぼっていきます。

如意は当初太宗李世民の才人として入内したのでした。太宗を演じるのは有名俳優の張豊毅。



当時後宮を牛耳っていたのは「四妃」と呼ばれる韋貴妃・楊淑妃・殷徳妃・劉賢妃。しかしそのうち劉賢妃は早々と親分格の韋貴妃により流産と自害を迫られます。そして残りの三妃で暗闘を繰り広げることに……

一方、新たに入内した如意や親友の徐慧、ライバルの蕭薔(韋貴妃の姪でその後押しを受けている)らは文徳皇后(長孫皇后)の一周忌を控え、彼女が生前得意とした「蘭陵王入陣曲」の舞の練習を太宗に披露しようと練習に励むことに。で、如意は文徳皇后が暮らしていた承慶殿に忍び込んで彼女の遺品の仮面を盗んだと思ったら、その仮面を身につけてやはり夜な夜なやって来た太宗と社交ダンスのような舞を踊ったりしております (^_^;)

蕭薔に仮面を盗んだことを知られてしまい、文徳皇后の一周忌の式典で太宗らにそのことを暴露されてしまいますが……


武如意 仮面バージョン。

今回は文徳皇后に瓜二つの鄭婉言(殷徳妃の親族にあたるらしい)が入内してくるところまで。後宮の暗闘とか、おっさん皇帝に亡き皇后を思わせる年少の妃嬪という組み合わせとか、モロに『宮廷の諍い女』(『後宮甄嬛伝』)を意識した作りになってますね。何かもう少し差別化する要素がないと全82話を継続して見ていくのはしんどそうですが……
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『相愛穿梭千年』その6(完)

2015年05月20日 | 中国歴史ドラマ
『相愛穿梭千年』第21~22話+典蔵版(総集編)を見ました。

公明さんの願いも空しく、玉佩は完全にタイムスリップ機能を喪失してしまいます。公明は湘湘への思いを断ち切るべく、彼女へのラブレターを竹簡に書き残したうえで玉佩を破壊。それによって2015年の世界の湘湘たちから公明の記憶が失われます。

それから3年。漢代の世界では歴史が本来の流れと近いものとなり、許皇后が成帝の命により服毒死を遂げ、新都侯となった王莽は庶民から王氏一族の中の良心的存在として人気を上昇させていきます。そして許皇后が密かに産み落とした成帝の皇子はよそに預けられ、とある歴史上の人物となり……

一方、現代の世界ではドラマ『新趙飛燕』の主演により有名女優となった湘湘に、許皇后をテーマとした歴史ドキュメンタリー出演の依頼が舞い込みます。その番組の中で最近発掘されたという竹簡が紹介されますが、それこそが公明さんの残した湘湘へのラブレターなのでした!!(; ・`д・´)


中国では近年この手の竹簡が各地で大量に発見されているのですが、まさかこの作品でこういう考古ネタが出てくるとは思いませんでした w

果たして2人の運命が交わる時が再びやってくるのでしょうか?ということですが、実はこのドラマ、最終回(のはず)の第22話で完結しておりません (^_^;) 典蔵版(総集編)の最後でようやく結末が見られるという少しあざとい仕掛けになっています。

【総括】
もうかなり手垢のついた感のあるタイムスリップ物でしたが、展開やキャラクターに工夫があり、2人の思い出の場所となる橋のシーンなど映像も綺麗、おまけにネタ要素もばっちりと、思いのほか拾い物でした。近年の歴史物としては珍しく短い話数でまとまっているのも評価のポイントです。日本語版のリリースが望まれる作品ですね。
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『相愛穿梭千年』その5

2015年05月16日 | 中国歴史ドラマ

『相愛穿梭千年』第17~20話まで見ました。

許皇后を救うために動き出した公明さん。「許皇后が妊娠していると王氏一族に知られたからあらぬ噂を流されるのだ。ならば妊娠していないことにすればよい( ・`ω・´) 」などとわからぬことを言いだし、現代医学の力も借りつつ(以前に王莽に矢で射られた時に助けてもらった病院の院長にアドバイスしてもらってます)許皇后の偽装非妊娠をはかります。その甲斐あって太医により妊娠していないという診断が下され、噂を流した王氏一族は窮地に陥ります。

そして王氏の長老たちは一連の陰謀を主導した王莽に責任を押っつけることにし、閑職に回された王莽は母とともに隠居することを決意。王莽は早くに父を亡くし、母一人子一人で育ちました。しかしその母も王莽を王氏一族から引き離そうとしたことにより、いけない薬を飲まされて心身に障害を負ってしまうという悲しいいきさつがあったのでした。しかしその母も病死してしまい、精神的にどん底状態に落とされてしまう王莽。残された希望は影月が親身になってくれることぐらいですが……

一方、過去と現代を行ったり来たりでさすがに「この人と一緒になって大丈夫なのか」と湘湘に思われ始めた公明さんですが、今度こそ2015年の世界に永住することを決意。湘湘にプロポーズし、彼女の父親にも挨拶することに。ここで公明が暁南哥と一緒に婚約指輪を買いに行き、女性店員に二人がカップルだと勘違いされて「お二人ともお幸せに」と声を掛けられているのが微笑ましいですw また、ここで公明ず恩師張恒の子孫と出会うというイベントが発生。(張恒と同じ役者さんが演じています)このドラマ、こういうお遊びが好きなんですよね (^_^;)

しかし王莽がその後王氏一族により殺害されるという顛末を知ってしまった公明は再び前16年の世界に戻り、王莽に身の安全に気をつけるよう警告しますが、同じく王莽を守ろうと駆けつけた影月が王氏の刺客子修に殺害されてしまいます……


公式サイトより影月。結局薄幸のヒロイン枠でした……

そして玉佩の贈り主である彼女の死により玉佩にも異変がおこり、公明は2015年の世界に一瞬しかタイムスリップできなくなります。何とか再び玉佩のタイムスリップ機能を復活させようとする公明ですが…… 
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『相愛穿梭千年』その4

2015年05月10日 | 中国歴史ドラマ
『相愛穿梭千年』第13~16話まで見ました。

韓于飛は湘湘との別れを受け入れたと思ったら、彼女とのドラマでの共演を拒否。まあ彼女と寄りを戻したと思ったら、実は記憶が改変されていたとか何とか訳の分からん理由で一方的に振られるんですから、拗ねた態度をとりたくなるのも分からんではないですが (^_^;) 

さて、2015年の世界に留まって湘湘と暮らす道を選んだ公明さんは、一旦前16年に戻って成帝に官職を辞して隠居したいと申し出ますが、王莽の陰謀によりタイムスリップして姿を消す瞬間を皇太后王政君に見られてしまい、妖術使いの嫌疑をかけられてしまいます。おまけに現代の図書館で『漢書』を読み、そのとばっちりが許皇后にも及び、服毒自殺する運命にあることを知ってしまい、決死の覚悟で再び漢代へと戻ります。

で、成帝の面前で公明が妖術使いか否か、手足を縛り、懐に例の玉佩を入れ、更に公明の要望で王莽を射させて確かめることに。しかし事前に玉佩を偽物とすり替えておいたのでタイムスリップ機能が発動するわけもなく、矢が命中して虫の息となる公明。これによって公明と許皇后の無実が晴らされ、王氏一族の信用が失墜します。王莽は蟄居、他の王氏一族は追放処分に。ここで王氏一族の親戚で王莽のライバルとなる淳于長が登場。王莽が事の次第を知らせに趙飛燕のもとにやって来た時に、「こいつは幼少の頃王氏一族の子弟の中でぼっち状態で、友達と言えば公明ぐらいだったんですよm9(^Д^)」と、さりげなく王莽をプギャりますw

が、実は公明さん、王莽が微妙に急所をはずしてくれていたので、まだかろうじて生きています。彼の身柄を引き取った師匠の張大人と影月が懐に本物の玉佩を忍ばせて現代へとタイムスリップ→前回タイムスリップした時に契約していた病院の前に落下するようにし、治療を受けて復活を遂げる公明さん。何ですかその手際の良さは(; ・`д・´) 矢を受けた瞬間に何かを感じ取って心身の調子を崩していた湘湘も彼の無事を知り、一安心。

しかし図書館で再び『漢書』を読むと、今度は王莽の陰謀で許皇后のお腹の子(今回の話の前後に懐妊)が成帝ではなく公明の種であるという噂を流され、自害するという顛末を知ってしまい絶望。許皇后は何をどうやっても死ぬ運命にある模様…… やはり歴史の改変は簡単にはいかないのですね。更に王莽が後年漢王朝から帝位を簒奪するということまで知ってしまい、(今まで何回か『漢書』を手にとっておきながら、そこんところはスルーしていたんですね)漢代に戻って王莽と対峙することに……
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『相愛穿梭千年』その3

2015年05月06日 | 中国歴史ドラマ
『相愛穿梭千年』第9~12話まで見ました。

晴れて恋人同士となった2人ですが、公明は前16年の世界に戻った途端に王氏一党の刺客子修に襲撃され、玉佩を傷つけられてしまったせいか、2015年の世界での記憶を失ってしまいます。玉佩も子修に持ち去られてしまうことに。そして現代でも湘湘がバイクを乗っている時に交通事故に遭い、病院に搬送されて目覚めたら、晶姐や南哥ら周囲の人間が公明のことを忘れてしまっており、なおかつ自分が韓于飛とヨリを戻したことにされてしまっているのに気付きます。どうやら歴史の神様の思し召しにより湘湘が公明と出会わなかったことにされてしまっているようです。

それでも公明との再会の約束を信じ、1ヶ月後に約束の場所へと赴きますが、現代での記憶を失ってしまった公明が来るはずもなく、湘湘自身の記憶もどんどん修正された記憶に置き換わっていきます。そして公認の恋人ということになってしまった韓于飛が男優賞を受賞することになり、彼の相手役として受賞会場のホテルに赴き、韓于飛とともにテレビの撮影に応じる湘湘ですが、その彼女の前に記憶と玉佩を失っていたはずの公明が再び出現。

漢代の世界では、湘湘との記憶を失った公明が自分に思いを寄せる影月との結婚を考えるようになり、王莽にそのことを告白。その時に王莽が子修から回収した玉佩を公明に返還。で、公明が屋敷を出る際に同じく影月に恋心を抱いていた王莽が、嫉妬心から子修に「あいつを弓で射ろ」と命令を下しますが、矢が命中する瞬間に玉佩が作動して湘湘のいるホテルへとタイムスリップし、湘湘との記憶を取り戻して彼女の前に出現したという次第。

そして公明の顔も思い出せない状態だった湘湘も次第に記憶を取り戻し、晴れて再びカップルへ。授賞式の後、湘湘は韓于飛に別れ話を切り出しますが、納得できない韓于飛はバーで公明と喧嘩したりしてマスコミ沙汰に…… 

そして漢代では成帝が再び許皇后を寵愛するようになり、趙飛燕を皇后に推していた王莽ら王氏を冷遇するように。事態を憂慮する王莽は、遂にこれまで幼馴染みということで乗り気でなかった公明の排除に自ら乗り出すことに……

ということで、影月が公明に片思い→応援したい、王莽が影月に片思い→応援したい、公明と湘湘が両思い→応援したい……となるのに対して、韓于飛と湘湘がカップル→とっとと湘湘にふられてしまえ……という気分になるのはなぜなのでしょうかw
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『相愛穿梭千年』その2 【朗報】公明さん、歴史の改変に成功

2015年05月02日 | 中国歴史ドラマ
『相愛穿梭千年』第5~8話まで見ました。

2015年の世界の図書館で、自分が許皇后の廃位事件に巻き込まれて流罪に処され、流刑地に赴く途中で毒殺されてしまう運命にあることを知って絶望する公明さんですが、思う所あって紀元前16年の世界へと戻ります。湘湘の方もネット検索で彼の運命を知り、ドラマの吹き替え作業にもあまり身が入りませんが、そんな彼女のスマホに公明さんから電話が…… 

実は過去の世界へと戻った公明は史実通り流罪となったのですが、毒殺を警戒して途中で出される食事には一切手を付けず、王氏一党の刺客から狙われたところを再び現代へとタイムスリップしてきたという次第。公明さん、どうやら自分の運命を変えることに成功したようです。

で、杭州へとタイムスリップしたということで、湘湘も撮影の休暇中に飛行機で杭州へ。(どこでドラマの撮影をしているという設定なんでしょうか?)杭州でデートを重ね、急接近していく2人。ついでに一緒についてきたマネージャーの晶姐(金晶)と南哥(夏暁南)の仲も急接近していくようですが?しかし帰りの空港で湘湘を追ってきた元カレ韓于飛と、衆人環視の中で痴話喧嘩をおこす羽目に……

そして休暇が終わり、公明も過去の世界へと戻って行きますが、湘湘はいつの間にか皇后への復位を果たせずに死んだはずの許氏が、王氏一党による暗殺の危機を逃れたうえに成帝の寵愛を取り戻し、皇后に復位したことになっていると気付きます。すなわち公明さんの頑張りにより、漢代の歴史がどんどん書き換えられていっているのです!!(; ・`д・´)

それもこれもすべて湘湘と出会ったおかげということで、再び現代にタイムスリップし、生放送で成帝役の韓于飛、趙飛燕役の趙娜娜とともに番組宣伝のインタビューを受けている撮影現場に足を踏み入れ、カメラに映ってしまう公明さん。いわゆる放送事故というやつですね。そして湘湘の方もインタビュワーにカメラに映っている公明が今の彼氏だと告白。

もうすっかりラブラブ状態で、お揃いの指輪を買ったり(資金は公明さんが漢代から持ってきた文物を骨董屋に売ったお金)、二人きりで食事している時に、公明さんが湘湘のバイト時代にかぶっていたドラえもんの着ぐるみで踊ったりしています。


このドラマ、他の場面でも小道具でドラえもんのぬいぐるみ人形が出てきたりと、やたらとドラえもんを推しているんですよね。

そして公明さんは「まだやり残したことがあるから」と、湘湘と1ヶ月後の再会を約束して紀元前16年の世界へと戻っていきますが……
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2015年4月に読んだ本

2015年05月01日 | 読書メーター
日本の歴史21―近代国家の出発 (中公文庫)日本の歴史21―近代国家の出発 (中公文庫)感想
先日読んだ伊藤之雄『伊藤博文』と表裏をなすような内容。(著述時期は40~50年離れているが……)巻末の解説で本書初版刊行後の「五日市憲法」の発見について補足されている。
読了日:4月5日 著者:色川大吉

風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)感想
新訳ということで手に取ってみたが、かなりすらすらと読み進められる文章になっている。こんな今の日本の小説みたいな感じでいいのかと不安に思わないでもないが、出版当時はこういうノリで読まれていたのかなと。
読了日:4月8日 著者:マーガレットミッチェル

風と共に去りぬ 第2巻 (新潮文庫)風と共に去りぬ 第2巻 (新潮文庫)感想
この巻の終盤でようやくスカーレットに感情移入できるようになってきました。主役には相応の苦難と成長が必要ということでしょうか…
読了日:4月11日 著者:マーガレットミッチェル

中国の歴史 -- 東アジアの周縁から考える (有斐閣アルマ)中国の歴史 -- 東アジアの周縁から考える (有斐閣アルマ)感想
これも副題と主題が転倒している例か。一般に朝貢する側に極めて有利とされる朝貢貿易も、清と朝鮮との朝貢貿易に関しては朝鮮側の負担が大きかったとか、ベトナム(鉞南)国号成立の過程とか、個別のトピックにはやはり参考になるものがある。
読了日:4月13日 著者:

民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造 (講談社選書メチエ)民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造 (講談社選書メチエ)感想
日本民俗学の創始には、新渡戸稲造の台湾総督府赴任、そしてその新渡戸の招請による柳田国男の国際連盟委任統治委員就任といった海外経験が大きな影響を与えていたとする。第六章での、柳田の「一国民俗学」が台湾・朝鮮といった植民地に対する同化政策と相反する観点から唱えられたもの、すなわち日本に固有の文化があるのと同じように、朝鮮・台湾などにも固有の文化があることを認める考え方であっとする主張が新鮮。
読了日:4月15日 著者:佐谷眞木人

我的中国 (岩波現代文庫)我的中国 (岩波現代文庫)感想
中国の旅日記というか紀行文学的な作品。本書の初版が出たのが2004年、およそ10年前ということだが、本書に描かれる中国の風景も急速に過去となりつつある。たとえば何箇所かで言及される各地の「CD・VCDショップ」などは、ネット配信・動画の普及によって商売として成り立たなくなっているのではないか。
読了日:4月18日 著者:リービ英雄

平和憲法の深層 (ちくま新書 1122)平和憲法の深層 (ちくま新書 1122)感想
日本国憲法第九条はもともと主権制限条項として設けられたものであったが、日本側の意向で平和条項を追加し、平和主義と結びつけられた等々、改憲派にとっても護憲派にとっても都合の悪そうな知見が盛り込まれている。最終章では、総力戦を前提とした戦争の時代が終わり、軍隊が「紛争をなくすには大きすぎ、平和を確立するには役に立たない存在」となった今、冷戦時代のセンスのままで九条を変えたところで「新たな脅威」に対応できるのかと問い掛ける。
読了日:4月21日 著者:古関彰一

中南海――知られざる中国の中枢 (岩波新書)中南海――知られざる中国の中枢 (岩波新書)感想
中南海の建築物(第1章)、中南海をめぐる現代中国政治史(第2章)、中央政府の政治制度(第3章)、中央官僚のキャリアの解説(第4章)と、話題がやや散漫になっている感がある。前半2章と後半2章で別の本と見た方が良いかもしれない。(なお、私が読みたかったのは前半の話)
読了日:4月30日 著者:稲垣清

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