『大江大河』その6
『大江大河』第31~36話まで見ました。
順風満帆に経済発展していく小雷家ですが、ここにきて老書記がリベートを受け取って村の工場で生産されたレンガを安値で横流ししていたことが発覚。幼い頃から面倒を見て貰ったからこそと雷東宝は老書記を厳しく問い詰めます。
老書記演じる王永泉は、実は『琅琊榜』の夏江の中の人でもあります。改革開放の時代に生まれ変わっても微妙な立場に立たされることに (^_^;) 東宝は老書記をレンガ工場の責任者から引退させることで隠密に処理を図りますが、老書記の息子が村長の雷士根のもとに怒鳴り込んだことにより、老書記の収賄が村中に知れ渡ってしまい、そしてそれを苦にした老書記が首吊り自殺……
そうなると今度は老書記が冤罪だったのではないかという風聞が広まり、東宝らチーム小雷家への風当たりがきつくなります。しかたがないので東宝は老書記の汚職の総額が31000元にのぼることを明らかにしますが、その額の大きさに逆に村人たちに動揺が広がります。31000元は今のレートに換算すると50万円ちょいといったところですが、「万元戸」という言葉がリアルに使われていた頃の話だというのを忘れないで下さい(「万元戸」という言葉はこのドラマでも出てくる)。
東宝は老書記の死によって償いは済んだことにしようとしますが、村人から遺族が31000元を村に償うべきではないかという声が揚がります。そこで遺族が弁償すべきかどうか投票にかけますが、圧倒的多数の村人が弁償すべきという方に投票すると、東宝は「お前たちは本当にオレの知ってる小雷家の人間なのか!?」と激怒。萍萍の墓に「貧しい頃は数ヶ月給料が停止されてもみんな団結して一生懸命働いていたのに……」と語りかけます。みんなの生活が豊かになったから汚職がおこり、またみんなが人間の心を失っていくという発想で、「倉廩実つれば則ち礼節を知り、衣食足れば則ち栄辱を知る」的な世界観とは逆の認識なんですね。
一方、宋運輝は西ドイツでの調査を終えて帰国すると、水書記から新車間(「車間」は工場の作業単位)の建設という大任を任されます。西ドイツの自分用のお土産にラップトップかというぐらいにバカでかい高級関数電卓を持ち帰っていますが、初期の電卓ってあんなんだったんですね (^_^;)
そして地域の領導を招いての新車間始業の責任者という大役を無事果たすと(画像は新車間のコントロールルーム)、程開顔にプロポースし、彼女を連れて帰郷したり、姉の墓参りがてら小雷家を探訪したりしています。ここでも東宝と老書記の死を承けての汚職防止策の話に。前回の環境保護意識と同様に「反汚職」的な取り組みも時期的に少し早いような気もしますが……
東宝から1万元の資金を借りて個体戸(個人経営者)として金州の卸売り市場で小雷家産の電線を業者に販売するという商売を始めた楊巡&東北出身の戴嬌鳳のカップルですが、大口の取引先との酒宴にかつて小雷家との借金問題で揉めた江陽電線工場の責任者と鉢合わせし、相手をはめて取り引きをゲットしたりと、口八丁手八丁で順調に仕事をゲットしていきます。しかし楊巡の母親からは結婚を反対され、東宝からの借金の返済問題も絡んで楊巡と母親、戴嬌鳳との仲がぎくしゃくし始め……というあたりで次回へ。
『大江大河』第31~36話まで見ました。
順風満帆に経済発展していく小雷家ですが、ここにきて老書記がリベートを受け取って村の工場で生産されたレンガを安値で横流ししていたことが発覚。幼い頃から面倒を見て貰ったからこそと雷東宝は老書記を厳しく問い詰めます。
老書記演じる王永泉は、実は『琅琊榜』の夏江の中の人でもあります。改革開放の時代に生まれ変わっても微妙な立場に立たされることに (^_^;) 東宝は老書記をレンガ工場の責任者から引退させることで隠密に処理を図りますが、老書記の息子が村長の雷士根のもとに怒鳴り込んだことにより、老書記の収賄が村中に知れ渡ってしまい、そしてそれを苦にした老書記が首吊り自殺……
そうなると今度は老書記が冤罪だったのではないかという風聞が広まり、東宝らチーム小雷家への風当たりがきつくなります。しかたがないので東宝は老書記の汚職の総額が31000元にのぼることを明らかにしますが、その額の大きさに逆に村人たちに動揺が広がります。31000元は今のレートに換算すると50万円ちょいといったところですが、「万元戸」という言葉がリアルに使われていた頃の話だというのを忘れないで下さい(「万元戸」という言葉はこのドラマでも出てくる)。
東宝は老書記の死によって償いは済んだことにしようとしますが、村人から遺族が31000元を村に償うべきではないかという声が揚がります。そこで遺族が弁償すべきかどうか投票にかけますが、圧倒的多数の村人が弁償すべきという方に投票すると、東宝は「お前たちは本当にオレの知ってる小雷家の人間なのか!?」と激怒。萍萍の墓に「貧しい頃は数ヶ月給料が停止されてもみんな団結して一生懸命働いていたのに……」と語りかけます。みんなの生活が豊かになったから汚職がおこり、またみんなが人間の心を失っていくという発想で、「倉廩実つれば則ち礼節を知り、衣食足れば則ち栄辱を知る」的な世界観とは逆の認識なんですね。
一方、宋運輝は西ドイツでの調査を終えて帰国すると、水書記から新車間(「車間」は工場の作業単位)の建設という大任を任されます。西ドイツの自分用のお土産にラップトップかというぐらいにバカでかい高級関数電卓を持ち帰っていますが、初期の電卓ってあんなんだったんですね (^_^;)
そして地域の領導を招いての新車間始業の責任者という大役を無事果たすと(画像は新車間のコントロールルーム)、程開顔にプロポースし、彼女を連れて帰郷したり、姉の墓参りがてら小雷家を探訪したりしています。ここでも東宝と老書記の死を承けての汚職防止策の話に。前回の環境保護意識と同様に「反汚職」的な取り組みも時期的に少し早いような気もしますが……
東宝から1万元の資金を借りて個体戸(個人経営者)として金州の卸売り市場で小雷家産の電線を業者に販売するという商売を始めた楊巡&東北出身の戴嬌鳳のカップルですが、大口の取引先との酒宴にかつて小雷家との借金問題で揉めた江陽電線工場の責任者と鉢合わせし、相手をはめて取り引きをゲットしたりと、口八丁手八丁で順調に仕事をゲットしていきます。しかし楊巡の母親からは結婚を反対され、東宝からの借金の返済問題も絡んで楊巡と母親、戴嬌鳳との仲がぎくしゃくし始め……というあたりで次回へ。