『民初奇人伝』第6~10話まで見ました。
貧民街のボス爵爺に匿われた華民初たち。貧民たちは自分たちの集落を「紫禁城」と称しており、爵爺の主催する住民の会合に参加することを「上朝」と称していたのでした。「爵爺」というあだ名もこれに由来します。このあたりの諧謔はなかなか面白いですね。
「外八行」の面々のうち、左から「黒紗之主」一方、「商女之主」金綉娘、「神通之主」八仙、「千手行」の花谷、「墨班之主」の柯書。彼はまた民初の日本留学の後輩でもありました。彼らは「持巻人」のもとで「外八行」を解散し、新しい人生を生きたいと希望しています。その一方で解散を望まず、それを阻もうとする謎の人物も暗躍を始めます。
民初は当初彼らから「持巻人」に指名されても「自分は普通の学生だ」と困惑するばかりでしたが、次第に「持巻人」となることを受け入れるようになり、「一緒にアメリカに亡命しよう」という姉の鍾瑶の懇願も拒絶します。姉弟として育った二人でしたが、実は鍾家の両親は二人を結婚させるつもりだったようです。
そして民初の出生の秘密も明かされます。「外八行」では各行の指導者同士の結婚はタブーとされていましたが、先代の「仙流之主」華諭之と先代の「易陽之主」柳煙との間に産まれた子で、それが故に両親は「外八行」の面々に殺害され、赤子の彼は密かに八仙の手によって鍾家に引き渡されます。易陽行の希水が民初を「師哥」と呼ぶのもこの出生の秘密を知っていたからです。
民初は第1話の列車内で起こった南方政府の使節の殺害事件について、容疑者とされた自分の身代わりとして学生たち、そして章羽や仙流行の人々も巻き添えで処刑されると聞き、「外八行」の面々と救出計画を立てます。学生たちは殺人事件の黒幕は北方政府ではないかとデモを起こして軍に睨まれ、章羽は民初たちをおびき出すために敢えて囚われの身となったのでした。
学生に救出した民初たちは、章羽の魂胆を見破って彼を北京から追放し、仙流行の人々に次なる行き場を世話して解散、ついで商女行も解散を準備します。北方政府では、民初捕縛でヘマをした軍指令の方遠極を放逐。彼は南方政府の軍に身を投じます。
民初がアメリカ行きを拒絶し、易陽行などの解散のために昆明に向かうことを決意し、傷心の鍾瑶は単身天津へ。しかし彼女こそは、外八行の行首のうちただ一人正体不明であった「諦聴之主」その人なのでした。
民初らは元商女行のメンバー薛楓茗と接見し、彼女の協力で検問の厳しい武漢を通過。その後も列車強盗に遭ったりしますが、薛楓茗の亡き従兄が滇南司令として威光のあった薛将軍ということで、南方政府の軍の保護を受けつつ昆明に到着。しかし現地では薛楓茗の持つ薛将軍の遺訓を手に入れてその後釜に座ろうとする軍幹部たちの思惑が工作しており……
ということで次回へ。今後「外八行」の解散が大きな目的となっていくようで、近代に入って不要となりつつある武侠的な組織をどう店仕舞いしていくのかという話になるのかなと想像しています。
貧民街のボス爵爺に匿われた華民初たち。貧民たちは自分たちの集落を「紫禁城」と称しており、爵爺の主催する住民の会合に参加することを「上朝」と称していたのでした。「爵爺」というあだ名もこれに由来します。このあたりの諧謔はなかなか面白いですね。
「外八行」の面々のうち、左から「黒紗之主」一方、「商女之主」金綉娘、「神通之主」八仙、「千手行」の花谷、「墨班之主」の柯書。彼はまた民初の日本留学の後輩でもありました。彼らは「持巻人」のもとで「外八行」を解散し、新しい人生を生きたいと希望しています。その一方で解散を望まず、それを阻もうとする謎の人物も暗躍を始めます。
民初は当初彼らから「持巻人」に指名されても「自分は普通の学生だ」と困惑するばかりでしたが、次第に「持巻人」となることを受け入れるようになり、「一緒にアメリカに亡命しよう」という姉の鍾瑶の懇願も拒絶します。姉弟として育った二人でしたが、実は鍾家の両親は二人を結婚させるつもりだったようです。
そして民初の出生の秘密も明かされます。「外八行」では各行の指導者同士の結婚はタブーとされていましたが、先代の「仙流之主」華諭之と先代の「易陽之主」柳煙との間に産まれた子で、それが故に両親は「外八行」の面々に殺害され、赤子の彼は密かに八仙の手によって鍾家に引き渡されます。易陽行の希水が民初を「師哥」と呼ぶのもこの出生の秘密を知っていたからです。
民初は第1話の列車内で起こった南方政府の使節の殺害事件について、容疑者とされた自分の身代わりとして学生たち、そして章羽や仙流行の人々も巻き添えで処刑されると聞き、「外八行」の面々と救出計画を立てます。学生たちは殺人事件の黒幕は北方政府ではないかとデモを起こして軍に睨まれ、章羽は民初たちをおびき出すために敢えて囚われの身となったのでした。
学生に救出した民初たちは、章羽の魂胆を見破って彼を北京から追放し、仙流行の人々に次なる行き場を世話して解散、ついで商女行も解散を準備します。北方政府では、民初捕縛でヘマをした軍指令の方遠極を放逐。彼は南方政府の軍に身を投じます。
民初がアメリカ行きを拒絶し、易陽行などの解散のために昆明に向かうことを決意し、傷心の鍾瑶は単身天津へ。しかし彼女こそは、外八行の行首のうちただ一人正体不明であった「諦聴之主」その人なのでした。
民初らは元商女行のメンバー薛楓茗と接見し、彼女の協力で検問の厳しい武漢を通過。その後も列車強盗に遭ったりしますが、薛楓茗の亡き従兄が滇南司令として威光のあった薛将軍ということで、南方政府の軍の保護を受けつつ昆明に到着。しかし現地では薛楓茗の持つ薛将軍の遺訓を手に入れてその後釜に座ろうとする軍幹部たちの思惑が工作しており……
ということで次回へ。今後「外八行」の解散が大きな目的となっていくようで、近代に入って不要となりつつある武侠的な組織をどう店仕舞いしていくのかという話になるのかなと想像しています。