ル・グウィン著、清水真砂子『ゲド戦記4 帰還』(岩波書店、2006年5月)
アチュアンの墓所の大巫女であったテナーは、その後ゲドの故郷であるゴント島で農夫に嫁ぎ、平凡な主婦として暮らしていた。夫に先立たれ、子供達も独立して一人で暮らしていた彼女だが、ある日大人達に虐待されて全身に大やけどを負わされた少女・テルーを引き取ることになる。テルーは周りの大人達に見守られて少しずつ心を開いていく。そうこうしているうちに前巻での冒険を終えたゲドがゴント島に戻ってきたが、魔力を無くしてしまった彼はすっかり自信を喪失してしまっており……
アースシー世界での冒険を描いていた前3作と異なり、今作はゴント島というごく狭い範囲での日々の生活を主に描いていて、今までとはだいぶ趣が異なっています。テナーが近所付き合いに悩んだり、ゲドがニートと化してテナーを困らせたりと、良くも悪くも生活感がにじみ出ております(^^;)
ともに暮らすことになったテナー、テルー、ゲドの三人は島の領主に仕える魔法使い・アスペンの陰謀に巻き込まれます。テルーはアスペンの魔力に屈服してしまったテナーとゲドを何とか助けようとしますが、そこでテルーの正体が明らかとなります。今巻を読んでやっとこさ映画版のラストでテルーが×に××するわけがわかりました……
次の第5巻が完結編ということですが、今巻でゲドの後任の大賢人をめぐる伏線が敷かれており、これがどうなるのか楽しみであります。
アチュアンの墓所の大巫女であったテナーは、その後ゲドの故郷であるゴント島で農夫に嫁ぎ、平凡な主婦として暮らしていた。夫に先立たれ、子供達も独立して一人で暮らしていた彼女だが、ある日大人達に虐待されて全身に大やけどを負わされた少女・テルーを引き取ることになる。テルーは周りの大人達に見守られて少しずつ心を開いていく。そうこうしているうちに前巻での冒険を終えたゲドがゴント島に戻ってきたが、魔力を無くしてしまった彼はすっかり自信を喪失してしまっており……
アースシー世界での冒険を描いていた前3作と異なり、今作はゴント島というごく狭い範囲での日々の生活を主に描いていて、今までとはだいぶ趣が異なっています。テナーが近所付き合いに悩んだり、ゲドがニートと化してテナーを困らせたりと、良くも悪くも生活感がにじみ出ております(^^;)
ともに暮らすことになったテナー、テルー、ゲドの三人は島の領主に仕える魔法使い・アスペンの陰謀に巻き込まれます。テルーはアスペンの魔力に屈服してしまったテナーとゲドを何とか助けようとしますが、そこでテルーの正体が明らかとなります。今巻を読んでやっとこさ映画版のラストでテルーが×に××するわけがわかりました……
次の第5巻が完結編ということですが、今巻でゲドの後任の大賢人をめぐる伏線が敷かれており、これがどうなるのか楽しみであります。