王文革が蔡成功の息子を人質にとって立て籠もった件ですが、説得に駆けつけた陳岩石がかわりに人質となって子供を解放させ、それと並行して省の方では立て籠もりの原因となった大風集団の株権を山水集団に手放させます。そして株権が自分たちの手に戻ったと王文革が気を抜いた隙に警察が突撃し、王を逮捕。軽傷を負ったうえに疲労が酷いということで陳老はそのまま病院に運ばれて入院。
そして反貪局で劉新建の審問が終わると、省の幹部会議での決定により、趙瑞龍・高小琴・蕭鋼玉ら関係者の身柄を拘束。(事の発端となった丁義珍はアフリカでひっそりと趙瑞龍の雇ったスナイパーに狙撃されて死亡しました。)
で、それぞれの審問が開始されますが、高小琴の応答がどうも要領を得ないということで、侯亮平が革命京劇「沙家浜」の「智闘」の段を歌わせたところ、今までと歌い方が違う、これは別人だ!となり、寸手のところで再び香港に逃亡しようとしていた高小琴を空港のカウンターで捕捉。これまで侯亮平が宴席で高小琴と「智闘」を歌うというシーンが二度挿入されていたのですが、この場面のための伏線だったんですね。
で、高小琴だと思って最初に拘束されたのは、彼女の双子の妹で、カモフラージュのために香港から急遽連れて来られた高小鳳というオチでした。実はこの妹の方は高育良の愛人で、趙瑞龍が呂州市月牙湖で美食城を開業するために手土産として高育良と引き合わされ、高育良が思いのほか彼女に惚れ込んで、6年前の2008年に密かに呉恵芬と離婚し、彼女と再婚していたという事情が明らかとなります。
高育良と呉恵芬は世間体のこともあって離婚の事情を周囲に隠し、6年間仮面夫婦を続けていたわけですね。で、高小鳳は育良書記の威光もあって香港で彼との間に生まれた子供とともに暮らしていたという次第。事情が暴露された後も高育良は「私は法に反することは何もやっていない」などと言っていますが、これまた本邦でもよく耳にする理屈ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/27/b815a5989ba20d42fe237890aac1f71d.jpg)
そして残るは逃亡を続ける祁同偉。逃亡先がかつて彼が麻薬犯と戦って大手柄を建て、出世の糸口になった孤鷹嶺であると察し、侯亮平は説得のためヘリに乗り込んで現地へと向かいます。しかし彼はかつての恩人宅に立て籠もり、投降を拒否して拳銃自殺を遂げてしまいます。そして無事に捕縛された関係者の審判が開始され……
【総括】
ということで、中国の国内問題に対する啓発ドラマのはずが、すっかり日本の籠池・加計問題に対する啓発ドラマのようなノリになってしまいました (^_^;) まあ中国ではあの手の不正はあちらこちらで起こっていて、それに対する当事者の言い訳とか、当事者を擁護する周囲の屁理屈なんかも聞き飽きているということだろうなと。
露悪的なところもないではないですが、『大秦帝国之崛起』が制作者の思いの丈をありのままにぶちまけていたというか、ダダ漏れのように感じられたのに対し、こちらはかなり抑制的で計算されて作られている印象を受けますね。どちらも日本で放映して欲しい……と言いたいところですが、本作の方は外国での放映やソフト販売が許可されていないらしいということで残念です……
メインテーマの反腐敗問題だけでなく、何かとSNSや動画といったネット環境が活用される世相であるとか、生活水準や社会的地位、そして個人の志向によって変わる食事のシーンといった具合に現代中国の生活のディティールがちゃんと表現されているという点でも面白いドラマだと思います。
そして反貪局で劉新建の審問が終わると、省の幹部会議での決定により、趙瑞龍・高小琴・蕭鋼玉ら関係者の身柄を拘束。(事の発端となった丁義珍はアフリカでひっそりと趙瑞龍の雇ったスナイパーに狙撃されて死亡しました。)
で、それぞれの審問が開始されますが、高小琴の応答がどうも要領を得ないということで、侯亮平が革命京劇「沙家浜」の「智闘」の段を歌わせたところ、今までと歌い方が違う、これは別人だ!となり、寸手のところで再び香港に逃亡しようとしていた高小琴を空港のカウンターで捕捉。これまで侯亮平が宴席で高小琴と「智闘」を歌うというシーンが二度挿入されていたのですが、この場面のための伏線だったんですね。
で、高小琴だと思って最初に拘束されたのは、彼女の双子の妹で、カモフラージュのために香港から急遽連れて来られた高小鳳というオチでした。実はこの妹の方は高育良の愛人で、趙瑞龍が呂州市月牙湖で美食城を開業するために手土産として高育良と引き合わされ、高育良が思いのほか彼女に惚れ込んで、6年前の2008年に密かに呉恵芬と離婚し、彼女と再婚していたという事情が明らかとなります。
高育良と呉恵芬は世間体のこともあって離婚の事情を周囲に隠し、6年間仮面夫婦を続けていたわけですね。で、高小鳳は育良書記の威光もあって香港で彼との間に生まれた子供とともに暮らしていたという次第。事情が暴露された後も高育良は「私は法に反することは何もやっていない」などと言っていますが、これまた本邦でもよく耳にする理屈ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/27/b815a5989ba20d42fe237890aac1f71d.jpg)
そして残るは逃亡を続ける祁同偉。逃亡先がかつて彼が麻薬犯と戦って大手柄を建て、出世の糸口になった孤鷹嶺であると察し、侯亮平は説得のためヘリに乗り込んで現地へと向かいます。しかし彼はかつての恩人宅に立て籠もり、投降を拒否して拳銃自殺を遂げてしまいます。そして無事に捕縛された関係者の審判が開始され……
【総括】
ということで、中国の国内問題に対する啓発ドラマのはずが、すっかり日本の籠池・加計問題に対する啓発ドラマのようなノリになってしまいました (^_^;) まあ中国ではあの手の不正はあちらこちらで起こっていて、それに対する当事者の言い訳とか、当事者を擁護する周囲の屁理屈なんかも聞き飽きているということだろうなと。
露悪的なところもないではないですが、『大秦帝国之崛起』が制作者の思いの丈をありのままにぶちまけていたというか、ダダ漏れのように感じられたのに対し、こちらはかなり抑制的で計算されて作られている印象を受けますね。どちらも日本で放映して欲しい……と言いたいところですが、本作の方は外国での放映やソフト販売が許可されていないらしいということで残念です……
メインテーマの反腐敗問題だけでなく、何かとSNSや動画といったネット環境が活用される世相であるとか、生活水準や社会的地位、そして個人の志向によって変わる食事のシーンといった具合に現代中国の生活のディティールがちゃんと表現されているという点でも面白いドラマだと思います。