『大秦帝国之崛起』第7~12話まで見ました。
楚の太子横は、斉に淮北二百里の土地を割譲するかわりに帰国を許され、新王(頃襄王)として即位することになりましたが…… 「ほんとは斉に土地を割譲したくないお…」「でも割譲しなきゃ信義に悖るお…」「だから一旦割譲してから軍を派遣して取り戻すお!秦にも援軍を頼むお!」ということで土地の死守に成功。まるでドゥテルテがやりそうなレベルの外交なんですが……
そしてこの一件で斉の湣王に愛想を尽かした孟嘗君は、秦の使者韓聶の求めに応じて出奔し、早速昭襄王より丞相に任じられます。

何となく「ヨロシクニキー」とか、その手のなんJ語が似合いそうな雰囲気の孟嘗君。
糸井をFAで獲得した金本監督のようにニッコニコの昭襄王でしたが、孟嘗君は謁見の場で「さすが王上が魏冉を差し置いて丞相に抜擢するだけのことはある」という宣太后(芈八子)の微妙に棘のある言葉に引っかかりを覚えます。そこへ宦官が昭襄王に渡すための竹簡を持ってきて、わざとらしく蹴躓いて竹簡を床にぶちまけます。その竹簡に自分のことが書いてあると察してしまう孟嘗君。どうも魏冉らが自分を快く思っておらず、竹簡には自分の誹謗中傷が書かれているのではないかと気になる彼でしたが、これは宣太后の仕掛けた罠でありました。
夜な夜な孟嘗君の命を受けた食客が例の竹簡を昭襄王の寝室から盗み出そうとしますが、待ち構えていた護衛によってあっさり捕縛され、昭襄王と宣太后の前に引き出されます。 昭襄王「信じられん、孟嘗君がこんなことを仕掛けるとは……」 宣太后「孟嘗君だろうと何だろうと外国人なんてそんなもの。いざという時に頼りになるのは私や魏冉といった身内よ。もう一回何かで試してみる?」 昭襄王「いや、もういいです……」
ということで孟嘗君にすっかり幻滅してしまった昭襄王。おまけに自分に対する暗殺計画まで発覚し、孟嘗君は秦から怒りの撤退を敢行。それで斉へとおめおめと戻って来たのにも関わらず、韓・魏との合縦策に切り替えていくとばかりに「秦の内情を知る私が韓・魏と合縦して攻めこめばイチコロですよ!」と斉の湣王を言いくるめ、あっという間に斉の宰相に復帰。
その頃、秦では人質として拘留していた楚の懐王を持て余し、わざと逃亡を見逃して帰国させようとします。しかし既に新王が即位した楚では入国を拒否され、他の諸国も関わり合いになるのを恐れて受け入れを拒絶。そして孟嘗君と韓王・魏王との会談の場に到来しますが、懐王が病身で余命幾ばくも無さそうなのを察した孟嘗君が「あいつが秦の領内で死ねば、弔い合戦ということで秦に攻めこむ絶好の大義名分ができる」と言い出して秦へと送還。孟嘗君がクズすぎます……

で、孟嘗君の目論み通り懐王が咸陽で病没し、彼が取りまとめる韓・魏・斉の連合軍に函谷関を突破され、懐王の拘留と孟嘗君の登用という自分のしでかした2つの事件が秦の危機を招いたということで涙目の昭襄王。事ここに至って彼は魏冉の丞相任用を決意。魏冉は白起らとともに奮戦し、危機を切り抜けます。孟嘗君はこの敗戦で再び斉の宰相を罷免され、今度は魏へと出奔。
その後数年が経過し、斉と誼を結んだ昭襄王は、斉の湣王とともに帝号を称しますが、燕・斉2ヵ国に仕えていた蘇秦の画策により秦・斉の同盟が決裂。蘇秦は更に燕・斉・趙・韓・魏の5ヵ国による合縦を成立させ、秦へと攻めこもうとします。しかしその実蘇秦は斉の強大化を助けると見せかけて、燕のために斉の破滅を画策していたのでした。蘇秦はその昔前作の登場人物姫狐にその才能を評価されたことから、彼女を敬愛しており、彼女の亡き婚約者太子平のために燕をもり立て、燕を弱体化させた元凶の斉を破滅させようとしていたという次第。そのことを察した昭襄王は、蘇秦とコンタクトして真意を探ろうとしますが……というあたりで次回へ。
孟嘗君がクズッぷりと有能さが同居した最凶の偽君子として描かれており、驚愕しています。と言ってもこの後の出番はそれほど無さそうなのですが……
楚の太子横は、斉に淮北二百里の土地を割譲するかわりに帰国を許され、新王(頃襄王)として即位することになりましたが…… 「ほんとは斉に土地を割譲したくないお…」「でも割譲しなきゃ信義に悖るお…」「だから一旦割譲してから軍を派遣して取り戻すお!秦にも援軍を頼むお!」ということで土地の死守に成功。まるでドゥテルテがやりそうなレベルの外交なんですが……
そしてこの一件で斉の湣王に愛想を尽かした孟嘗君は、秦の使者韓聶の求めに応じて出奔し、早速昭襄王より丞相に任じられます。

何となく「ヨロシクニキー」とか、その手のなんJ語が似合いそうな雰囲気の孟嘗君。
糸井をFAで獲得した金本監督のようにニッコニコの昭襄王でしたが、孟嘗君は謁見の場で「さすが王上が魏冉を差し置いて丞相に抜擢するだけのことはある」という宣太后(芈八子)の微妙に棘のある言葉に引っかかりを覚えます。そこへ宦官が昭襄王に渡すための竹簡を持ってきて、わざとらしく蹴躓いて竹簡を床にぶちまけます。その竹簡に自分のことが書いてあると察してしまう孟嘗君。どうも魏冉らが自分を快く思っておらず、竹簡には自分の誹謗中傷が書かれているのではないかと気になる彼でしたが、これは宣太后の仕掛けた罠でありました。
夜な夜な孟嘗君の命を受けた食客が例の竹簡を昭襄王の寝室から盗み出そうとしますが、待ち構えていた護衛によってあっさり捕縛され、昭襄王と宣太后の前に引き出されます。 昭襄王「信じられん、孟嘗君がこんなことを仕掛けるとは……」 宣太后「孟嘗君だろうと何だろうと外国人なんてそんなもの。いざという時に頼りになるのは私や魏冉といった身内よ。もう一回何かで試してみる?」 昭襄王「いや、もういいです……」
ということで孟嘗君にすっかり幻滅してしまった昭襄王。おまけに自分に対する暗殺計画まで発覚し、孟嘗君は秦から怒りの撤退を敢行。それで斉へとおめおめと戻って来たのにも関わらず、韓・魏との合縦策に切り替えていくとばかりに「秦の内情を知る私が韓・魏と合縦して攻めこめばイチコロですよ!」と斉の湣王を言いくるめ、あっという間に斉の宰相に復帰。
その頃、秦では人質として拘留していた楚の懐王を持て余し、わざと逃亡を見逃して帰国させようとします。しかし既に新王が即位した楚では入国を拒否され、他の諸国も関わり合いになるのを恐れて受け入れを拒絶。そして孟嘗君と韓王・魏王との会談の場に到来しますが、懐王が病身で余命幾ばくも無さそうなのを察した孟嘗君が「あいつが秦の領内で死ねば、弔い合戦ということで秦に攻めこむ絶好の大義名分ができる」と言い出して秦へと送還。孟嘗君がクズすぎます……

で、孟嘗君の目論み通り懐王が咸陽で病没し、彼が取りまとめる韓・魏・斉の連合軍に函谷関を突破され、懐王の拘留と孟嘗君の登用という自分のしでかした2つの事件が秦の危機を招いたということで涙目の昭襄王。事ここに至って彼は魏冉の丞相任用を決意。魏冉は白起らとともに奮戦し、危機を切り抜けます。孟嘗君はこの敗戦で再び斉の宰相を罷免され、今度は魏へと出奔。
その後数年が経過し、斉と誼を結んだ昭襄王は、斉の湣王とともに帝号を称しますが、燕・斉2ヵ国に仕えていた蘇秦の画策により秦・斉の同盟が決裂。蘇秦は更に燕・斉・趙・韓・魏の5ヵ国による合縦を成立させ、秦へと攻めこもうとします。しかしその実蘇秦は斉の強大化を助けると見せかけて、燕のために斉の破滅を画策していたのでした。蘇秦はその昔前作の登場人物姫狐にその才能を評価されたことから、彼女を敬愛しており、彼女の亡き婚約者太子平のために燕をもり立て、燕を弱体化させた元凶の斉を破滅させようとしていたという次第。そのことを察した昭襄王は、蘇秦とコンタクトして真意を探ろうとしますが……というあたりで次回へ。
孟嘗君がクズッぷりと有能さが同居した最凶の偽君子として描かれており、驚愕しています。と言ってもこの後の出番はそれほど無さそうなのですが……