頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」 (朝日新書)の感想
洋泉社版からの再読。加筆部分が思ったより多かった。意訳が魅力の本作だが、改めて読み返すと意訳を通り越して超訳である。以前は面白いと感じたが、今回は逆にその点が不満。
読了日:02月02日 著者:細川 重男
幕末社会 (岩波新書 新赤版 1909)の感想
幕末の政治史に絡めた基層社会の動きの話。通常の幕末史とは雰囲気が異なる。渋沢栄一のような維新後の成功者にならなかった人々の話。『八重の桜』の八重も登場。
読了日:02月06日 著者:須田 努
国語をめぐる冒険 (岩波ジュニア新書 938)の感想
なぜ国語の授業で文学を学ぶ必要があるのか?作文の書き方は?コラムとして文法教育にはどういう効用があるのか?など、国語にまつわるあれこれ。「走れメロス」と「山月記」の分析が面白い。
読了日:02月08日 著者:渡部 泰明,平野 多恵,出口 智之,田中 洋美,仲島 ひとみ
分断のニッポン史-ありえたかもしれない敗戦後論 (中公新書ラクレ, 737)の感想
太平洋戦争後の分割統治など、日本が分断されるという舞台設定の小説、漫画等を分析。思ったより設定にバリエーションがあるが、「上向きの反実仮想」にせよ「下向きの反実仮想」にせよ現実の反映という側面が強い。
読了日:02月11日 著者:赤上 裕幸
悪い言語哲学入門 (ちくま新書)の感想
悪口とは何か、あだ名の問題、デカい主語などよく目にする身近な問題から入り、最後の総まとめとしてヘイトスピーチは言論なのか?「言葉狩り」とは何か?という問題に帰結する。こういうアプローチは新鮮。
読了日:02月18日 著者:和泉 悠
中国哲学史-諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで (中公新書, 2686)の感想
中国思想を「哲学」ととらえる。内的な思想の発展とともに、仏教、キリスト教、西洋近代哲学という「外圧」に大して中国哲学がどのように対応してきたかを辿る。そして最後は「伝統」の復興とともに、中国哲学が世界哲学の中で普遍たり得るかという普遍論争で締める。示唆に富む指摘が多いが、『老子』を王権を基礎づける政治哲学の書であるという指摘に注目。漢初の王侯が『老子』を愛読した事情が見えてくる。
読了日:02月24日 著者:中島 隆博
台湾生まれ 日本語育ち (白水Uブックス)の感想
日本語・台湾語・中国語、日本・台湾・中国、台湾に生まれて長年日本で生活する著者の「母国語」あるいは「母国」への戸惑いと葛藤を綴る。アメリカ生まれの日本人である私の甥っ子も、日本語と英語との狭間で戸惑い、困惑することになるのだろうか。著者が日本語・台湾語・中国語の混在する「ママ語」を長年かけて肯定するに至った過程が有意思。
読了日:02月28日 著者:温 又柔
読書メーター
洋泉社版からの再読。加筆部分が思ったより多かった。意訳が魅力の本作だが、改めて読み返すと意訳を通り越して超訳である。以前は面白いと感じたが、今回は逆にその点が不満。
読了日:02月02日 著者:細川 重男
幕末社会 (岩波新書 新赤版 1909)の感想
幕末の政治史に絡めた基層社会の動きの話。通常の幕末史とは雰囲気が異なる。渋沢栄一のような維新後の成功者にならなかった人々の話。『八重の桜』の八重も登場。
読了日:02月06日 著者:須田 努
国語をめぐる冒険 (岩波ジュニア新書 938)の感想
なぜ国語の授業で文学を学ぶ必要があるのか?作文の書き方は?コラムとして文法教育にはどういう効用があるのか?など、国語にまつわるあれこれ。「走れメロス」と「山月記」の分析が面白い。
読了日:02月08日 著者:渡部 泰明,平野 多恵,出口 智之,田中 洋美,仲島 ひとみ
分断のニッポン史-ありえたかもしれない敗戦後論 (中公新書ラクレ, 737)の感想
太平洋戦争後の分割統治など、日本が分断されるという舞台設定の小説、漫画等を分析。思ったより設定にバリエーションがあるが、「上向きの反実仮想」にせよ「下向きの反実仮想」にせよ現実の反映という側面が強い。
読了日:02月11日 著者:赤上 裕幸
悪い言語哲学入門 (ちくま新書)の感想
悪口とは何か、あだ名の問題、デカい主語などよく目にする身近な問題から入り、最後の総まとめとしてヘイトスピーチは言論なのか?「言葉狩り」とは何か?という問題に帰結する。こういうアプローチは新鮮。
読了日:02月18日 著者:和泉 悠
中国哲学史-諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで (中公新書, 2686)の感想
中国思想を「哲学」ととらえる。内的な思想の発展とともに、仏教、キリスト教、西洋近代哲学という「外圧」に大して中国哲学がどのように対応してきたかを辿る。そして最後は「伝統」の復興とともに、中国哲学が世界哲学の中で普遍たり得るかという普遍論争で締める。示唆に富む指摘が多いが、『老子』を王権を基礎づける政治哲学の書であるという指摘に注目。漢初の王侯が『老子』を愛読した事情が見えてくる。
読了日:02月24日 著者:中島 隆博
台湾生まれ 日本語育ち (白水Uブックス)の感想
日本語・台湾語・中国語、日本・台湾・中国、台湾に生まれて長年日本で生活する著者の「母国語」あるいは「母国」への戸惑いと葛藤を綴る。アメリカ生まれの日本人である私の甥っ子も、日本語と英語との狭間で戸惑い、困惑することになるのだろうか。著者が日本語・台湾語・中国語の混在する「ママ語」を長年かけて肯定するに至った過程が有意思。
読了日:02月28日 著者:温 又柔
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