博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『神話』その4

2010年10月31日 | 中国科幻ドラマ
『神話』第20~25話まで見ました。

宮廷に招かれ、始皇帝から玉漱公主の病を治した功績を称えられる易小川。その時に始皇帝は小川こそがかつてお忍び旅の途中で山賊に襲われたところを救ってくれた恩人であることに気付きます。その恩に報いるということで、小川は皇宮守衛の将軍として抜擢されます。高要は小川と玉漱の侍女となった小月と3人力を合わせて栄達を図ろうとしますが、肝心の小川は小月を通じてケータイのムービーで玉漱とやりとりして喜んだりしてます(^^;)

下の画像は小川・高要が小月の誕生日を祝うために作ったバースデーケーキ。



今まで月餅とかケータイの充電器を自作してたぐらいですから、今更こんなので驚きません。ええ、驚きませんとも!ちなみにこの小月、項羽に惚れられてますけど、ひょっとして彼女が虞美人になるということなんでしょうか?

さて、高要は小川から史実では宦官の趙高が後に権勢を恣にすると聞き、彼を捜し出して今のうちからゴマをすっておけば、これからずっと食いっぱぐれ無しということで宮廷の名簿を調査しますが、発見されたのは同姓同名のヘボ貪官…… しかもそのヘボ貪官もあっという間に悪事が露見して処刑されてしまい、悲嘆にくれる高要。

そんな彼のもとに始皇帝からの勅旨が到来。「高要、お前の名前は膏薬と同じ発音で響きが良くない。(高要と膏薬は中国語ではともにgaoyaoと発音し、ほぼ同音。)出身地の邯鄲にちなんで趙高と改名せよ。」と命じられます。……そうです、実は高要こそが悪宦官として有名な趙高その人だったのです!!小川はその事実に気付き、「な、なんだってーーーーー!!」と困惑してますが、正直、見てるこっちの方がこの超展開に困惑です(^^;)

「これでもう怖い物なしだぜっ!」ということで、今まで自分をいじめたり陥れたりした奴への復讐を開始する高要。早晩彼が去勢される原因を作った劉邦にも手が伸びるだろうということで、小川は沛に戻っていた劉邦一家に警告の文を送ります。劉邦や呂雉はそれでひとまず高要の魔の手から逃れることに。ここで「赤帝の子」劉邦が「白帝の子」の大蛇を斬るというお馴染みのエピソードが出て来ます。

小川が裏から手を回して劉邦を助けたことに激怒し、いよいよ彼を敵対視する高要。まずは小川の後ろ盾である扶蘇・蒙恬を排除すべく、李斯と組んで胡亥を盛り立てることにしますが……

ということで、このドラマの制作者は面白ければ何をしても許されると思っているのではないでしょうかw 高要が趙高になるあたりは見ていてもうwktkが止まりませんでしたね(^^;) 
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『神話』その3

2010年10月28日 | 中国科幻ドラマ
『神話』第14~19話まで見ました。

易小川は蒙恬とともに玉漱公主を咸陽まで送り届けたものの、彼女への恋慕が断ち切れず、酒浸りの日々を送ります。その間に神医・崔文子(以前小川疫病にかかった時に治してくれた。)と再会したり、お忍び旅にやって来て山賊に襲われた始皇帝をそれと知らずに助けたりしております(^^;) 

そんな中、玉漱が疫病に冒されたと知った小川は、矢も楯もたまらずに崔文子が調合した薬を持って宮中へ。看病の甲斐あって順調に回復する玉漱ですが、そこで小川はバッタリと高要と再会。高要は胡亥の料理番となった後、更に玉漱のお気に召す料理を作ったと言うことで、今や始皇帝からも目をかけられるようになっていたのでした。再会を喜び合う2人。しかし去勢されたり同僚にいじめられたりと色々あったせいか、高要はすっかり冷酷で野心的な性格になってしまった様子。

現代では物語冒頭で発掘された墓に葬られていた女性の遺体の研究が進み、易大川はコンピュータで彼女の容貌を再現しますが、これが何とどういう訳か高嵐と瓜二つ……

で、その頃、高要はその高嵐と瓜二つの宮廷侍女・小月と出会っていたのでありました(^^;) 彼女を本当の妹のように扱い、彼女を小川とくっつけようとしますが……

一方、小川は項梁・項羽や劉邦と再会。彼らは始皇帝の皇子扶蘇が「挙賢堂」を立ち上げ、旧六国の賢人を募集するのに応じて咸陽にやって来たのでした。劉邦と一緒に呂公・呂雉も着いて来たということで、小川は2人に呂素の死を告げることに…… その呂素の葬儀の席で小川に前から好きだったと告白する呂雉ですが、当然のごとく「ごめん、今はそんな気になれない」と断る小川。

呂雉は今まで思わせぶりな態度を取りながら(そういう描写があったのです)自分を袖にした小川を深く恨み、やけくそで劉邦からのプロポーズを受諾し、結婚の条件として劉邦が十年以内に小川より多くの土地・財産、高い地位を得ることを提示。それが出来なければ劉邦の首をいただくと言い放ちますが、「それでいいです」とあっさりうなづく劉邦。やっぱり大物のやることは違うな(^^;)

ということで、咸陽にやって来て展開が中だるみしてきたなあと思ったところで項羽や劉邦らが再登場して話が面白くなってきました。そして呂雉はこのドラマでもやっぱり鬼婆化しそうです……
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『神話』その2

2010年10月24日 | 中国科幻ドラマ
『神話』第7~13話まで見ました。

劉邦が咸陽に徭役に行くというので一緒に着いて行った易小川ですが、途中で疫病に冒され、おまけに彼を治そうとした呂素(呂雉の妹で、小川を慕っている)も疫病にかかってお亡くなりに…… 傷心の小川ですが、ここで彼と一緒に秦代に飛ばされてしまった高要と再会。「魚香肉絲」とかこの時代に無い料理を作りまくって名料理人の名声を得ている模様。

しかし再会したのも束の間、2人は劉邦の陰謀により、数合わせのために徭役の要員にさせられてしまい、小川は長城修復隊、高要は宮廷の雑役夫へと配属。更に高要はうっかり宮廷料理人に応募したところ、去勢されて宦官にされてしまいます。しかしその料理が主人の胡亥(後の二世皇帝ですな)に気に入られ、運が向いてきたようですが……?

一方の小川は現地に着いた所、更に辺境の図安国の軍隊に襲われ、奴隷にされてしまいます。しかし決闘で虎を倒すとか様々な試練を乗り越え、玉漱公主のお気に入りに。この玉漱公主、映画版ではキムヒソンが演じていて朝鮮のお姫様という設定になっておりました。で、映画版と同じくこの玉漱公主が始皇帝に嫁入りすることになるのですが、馬車で咸陽へと向かうのを小川が拉致しようとしたところ、それを阻止しようとする秦の将軍蒙恬と斬り合いになり、玉漱公主・小川・蒙恬の3人仲良く断崖絶壁から谷間へと落下。ここ至ってようやく映画版を意識した設定やシーンが出て来ましたねえ。

しばらく人里離れた谷間で共同生活を送ることになった3人ですが、蒙恬は小川の胸にある虎のアザを見て、彼が幼い頃に生き別れになった弟の蒙毅であると言い出します(^^;) この虎のアザはタイムスリップの原因となった玉のペンダントによってつけられたものですが、蒙恬の胸にも同じアザがあり、どうやら蒙家に関係するアイテムである模様。なお、映画版ではジャッキー・チェン演じる秦の将軍が蒙毅という名前でした。映画の方ではこの蒙毅が玉漱公主を迎え、そして公主に慕われるという設定でした。

さて、現代では小川と高要の行方が宝盒に隠された謎と関係があるということで、易一家と高嵐(小川の恋人で高要の妹)が調査を開始。湯巫山(実は小川と高要もここに立ち寄ったのですが、「60年後に宝盒を見せてやる」と言われ、絶望して立ち去った。)・図安国など小川の足跡をたどるように関係する遺跡を調査しますが、湯巫山でゲットした『湯巫記』によると、宝盒の封印を解くには「五行者」と呼ばれる一族の力が必要とのこと。

ここで易一家のおかんが都合良く「五行者」のうち「金行者」の子孫であることが判明(^^;) 更に図安国遺跡附近の村で「木行者」の子孫を見つけ出し、それぞれが先祖代々受け継いできた玉の指輪によって宝盒の5つの封印のうち2つを解除。しかし彼らの背後には常に例の盗掘団が虎視眈々と付け狙っており……

ということで古装・現代の両パートでそれぞれ話が進んでおりますが、小川の口からは相変わらず「オレは郭靖のような英雄になった!が、高嵐、君は黄蓉じゃない」とか、「何が蒙家だ!オレは楊六郎になるんだ。楊家槍は蒙家の武功より凄いんだぞ!」とか、楽屋ネタが披露されます。一応ネタの解説をしておくと、主演の胡歌は同じスタッフによるドラマ『射英雄伝』と『少年楊家将』でそれぞれ郭靖と楊六郎を演じたことがあるんですね。あと、「君は黄蓉じゃない」(你不是黄蓉)は数年前に流行った曲の名前(『我不是黄蓉』)をもじったセリフです……
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『概説中国思想史』/『白川静の世界3』

2010年10月21日 | 中国学書籍
湯浅邦弘編著『概説中国思想史』(ミネルヴァ書房、2010年10月)

入院中に著者の1人であるY先輩から頂いた本。諸子百家から朱子学・陽明学、新文化運動のあたりまでを扱う通史部分と、気・道・孝・礼といった個別の問題を扱うテーマ部分とに別れているのがミソです。特にテーマ部分では文字学・出土文献・民間信仰(執筆担当者は我らが東方教主!)・目録学・日本漢学といった、通常の中国思想史の概説書では扱われていないテーマがてんこ盛りです。特に「文字学」の項を加えているのは思い切ったなあという感じです。大学の教科書にしておくにはもったいない本ですね。

立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所編『入門講座白川静の世界3 思想・歴史』(平凡社、2010年9月)

第1巻の文字編ではアレな部分が目立ちましたが、この巻では杉本憲司氏・高木智見氏といった本物の専家が書いてるので安心……と思いきや、「白川古代史学の大きな特徴は、文字資料―殷代史にあっては甲骨文、西周史においては金文、を有効かつ徹底的に活用するところにある。」……それぐらいの特徴を持ってる学者なんか他にナンボでもおりますやんか(;´д⊂) ……このシリーズ、一番穏当なことを書いてる高島敏夫氏に全文を担当させた方が良かったんじゃないかという気がしてきました……
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『漢文法基礎』

2010年10月20日 | 中国学書籍
二畳庵主人(加地伸行)『漢文法基礎 本当にわかる漢文入門』(講談社学術文庫、2010年10月)

加地伸行氏がその昔「二畳庵主人」の筆名でZ会から出した大学受験用の漢文の参考書ということですが、はっきり言ってセンター試験の漢文レベルならここまで高度な知識が無くても満点を取れると思います(^^;) 

漢文を教わる側というよりも教える側向けの教則本、もうちょいおまけしても中国学専攻で漢文にどっぷり取り組まなきゃならん大学生向けの入門書といったところでしょう。著者自らが「二畳庵先生が考える基礎ということばは、基礎医学とか、基礎物理学といったことばで使われているような意味」と言うだけはあります。

しかし著者の二畳庵先生(の中の人)はあくまで高校生向けということで書いてあるので、「おっと、『有』の下にはなにもない。なにも身につけていない。さあ、そこで思い出せ、この『有』のハダカ姿の恥ずかしさを。急いで下にパンツとして『之』をはかせると、」(本書478頁)といった具合に、内容と語り口との落差が恐ろしいことになってます(^^;) ここん所が本書の魅力なのかもしれませんが……
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退院しました

2010年10月19日 | 雑記
ということで予定通り本日スッパリと退院しましたよ。しかし明日も別の病院の予約が入っているという(-_-;) 早く病院と縁を切りたいお……
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『神話』その1

2010年10月11日 | 中国科幻ドラマ
ジャッキー・チェンの『THE MYTH/神話』のドラマ版ということで手を出してみた本作。しかし実際見てみると映画版と全然違いますね。映画の方では主人公は考古学者で、前世が秦の将軍蒙毅だったという設定。(で、夢の中で前世の記憶が甦る。)一方こちらは主人公はプレーボーイのカメラマンで、兄貴と父親が考古学者、そして自ら秦の時代にタイムスリップするという設定。映画で出て来たインド美女もこちらでは無かったことにされるんだろうなあと思いつつ、第1~6話まで鑑賞。

胡歌演じる易小川は父親と兄の働く発掘現場に車で向かおうとして、いきなり盗掘団の襲撃を受けます。で、この時に何とかピンチを切り抜けて謎の古代の玉のペンダントをゲット。この盗掘団は更に発掘現場から発見された青銅の宝盒を強奪。易小川は恋人高嵐の兄で発掘現場の食事係の高要とともに宝盒を取り返しますが、玉のペンダントを宝盒にはめ込んだ所、いきなり秦の時代にタイムスリップ。

当初は映画かドラマの撮影現場に紛れ込んだと思っていた小川ですが、徐々に本当に秦代にタイムスリップしてしまったことを悟ります。しかし持ち前の適応力ですっかり順応し、項羽や劉邦と出会っては「やった!オレ、歴史上の偉人と友達じゃん!」ということで義兄弟の契りを交わしたり、呂雉と劉邦との仲を取り持とうと奮闘したりしてます(^^;) それでも燕国にある「湯巫山」が現代に戻るキーであると知り、そこへ向かおうとしますが……

一方、現代では小川の兄易大川や恋人の高嵐が行方不明となった小川・高要の2人を捜索しますが、そんな中、再び盗掘団に宝盒が強奪されてしまい……

ということで、映画版より8割増しぐらいでツッコミ所満載です(^^;) 毒蛇に噛まれた易小川が都合良く血清を持ってたり、盗掘団が昼日中発掘中の現場に堂々と突っ込んできたり、(実際の盗掘団も色々とフリーダムですが、さすがにそこまではやらないと思う……)易小川が学生時代歴史は赤点だったという割には『百家講壇』を見ていたので『孫子』の兵法はバッチリだったり、沛県の樊噲の肉屋で犬肉を食ってたら劉邦にたかられたり、携帯の充電が切れたら自分で発電器を作って充電したり、秦代の人に向かって「私は易小川。易中天の易に郭小川の小川です」と自己紹介したり、(どんだけ『百家講壇』が好きなんや(^^;) )山賊を撃退して「これ以上やるとオレの小宇宙(コスモ)が爆発するかもよ?」と豪語したり、兄貴の易大川は兄貴の方で正体不明のネット友達「千年老妖」に弟の行方だけでなく考古学上の問題を相談して論文を書いてたり……

もうどこからツッコンでええか分からん(^^;) 続きが気になるところですが、第7話以降は退院までお預けなのが辛いところ。これを楽しみにして明日から検査に励むみとにします……
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『白川静の世界1』/『書誌学のすすめ』

2010年10月10日 | 中国学書籍
取り敢えず入院先より一時帰宅しました。明日の午後にはまた病院に戻ります。で、帰宅している隙に入院中に読んだ本の感想をアップしときます。

立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所編『入門講座 白川静の世界1 文字』(平凡社、2010年10月)

生誕100周年・没後5年と区切りの良い年であるせいか、ここんところ白川静関係の書籍や雑誌の特集号が出まくってますが、文字学や中国古代史の専門家があまり絡んでいないせいか、これらの本を読んでいても評価のポイントがズレているような気がしてどうにもしっくりきません。

で、その筋の専門家が絡んでいる本書ならと思って読んでみたのですが……「白川文字学の特色と独自性」は、「研究資料として甲骨文・金文を利用すること、民俗学・文化人類学などを応用すること、字形の分析を中心とすること、研究成果を一般向けに積極的に公開すること」……特に1番目については色々とナメとんのかとツッコミたい(^^;)

2番目にしても、大陸での古史研究においてはむしろ王道とされる手法ではないかなと思ったり…… 白川静の研究は日本の文字学よりも中国での古史・古文字研究の文脈の中にあてはめた方がしっくりくると思うんですよ。白川先生自身も藤堂明保なんぞよりも郭沫若とか于省吾・楊寛らの研究動向の方をよっぽど気にしていたと思いますしw 今回の本ではそういう指摘があるかなあと思いましたが、全くありませんでしたorz

あと、郭店楚簡発表以後の近年の文字学の傾向については当然のことながらスルー。このあたりの白川文字学が絡みようのない近年の研究成果の紹介はこれからの課題ということになるんでしょうなあ。

高橋智『書誌学のすすめ 中国の愛書文化に学ぶ』(東方選書、2010年10月)

東方書店発行の『東方』での連載をまとめたもの。漢籍のコレクションと文献学に人生が破滅するほど魅せられてしまった人々の物語がこれでもかこれでもかと語られます。 

中国学では「易と説文には淫するな」という言葉があります。『易経』と『説文解字』の研究は奥が深く、人生が破滅するほどのめり込むから迂闊に手を出すなということなんですが、本書を読んで蔵書趣味と文献学の方がよっぽど危険ではないかと思いました(^^;)

「私人の蔵書は常に散佚する運命にある」という本書の言葉と、取り上げられているその実例に世の無常を感じた次第……

あと、本書でウケたポイント。自著の原稿を人に見せて意見を募って訂正を加えていき、最後に出版に至って悦に入るのが中国の文人。ひたすら自分で原稿に訂正を加えていくが、なかなかその出来映えに満足がいかず、とうとう出版に至らないまま著者が没っしてしまうのが日本の学者。両国の人の気質の違いが見えるようで面白い(^^;)
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そして三度入院へ

2010年10月04日 | 雑記
ということで、予定通り明日から入院してきます。

医者の説明だと、基本的に筋肉注射か点滴をしてあとは寝てるだけの2週間前後の検査入院……のはずですが、結核で入院した時も薬のんで寝てるだけのはずが、最終的に骨髄を採取される所まで行ったので、果たしてそううまくいくものかどうか不安でいっぱいです……

入院中の近況などは前回と同じくtwitterの方に書き込んでいきますので、気が向けばニックネーム「さとうしん」、ID「satoshin257」で探してやってくださいまし。
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【ネタバレ】『倚天屠龍記』その6(完)【上等】

2010年10月02日 | 武侠ドラマ
『倚天屠龍記』第35~最終40話まで見ました。今回はタイトル通り、オチまでバラすネタバレ仕様となっておりますので、日本語版の放映やDVDリリースを楽しみにしている皆様はご注意のほどを。

義父の謝遜が少林寺にて監禁され、「屠獅大会」が開かれると聞き、気が気でない張無忌。何とか謝遜の居場所を突き止めたものの、謝遜を見張っている少林寺三老僧に太刀打ちできず、空しくその場を去ることに。そして「屠獅大会」では謝遜に遺恨を持つ武林各派の人士が集結。その中に峨眉派の掌門となった周芷若の姿も。彼女は武当派の裏切り者宋青書を夫として迎え、張無忌と剣を交えることになりますが……

ということで、最終回まで見切りました!第36話以降、またもや音声の途中で別人の声に切り替わる怪現象(?)が頻発しますが、これは聞くところによると検閲で引っ掛かったNGワードを適当な言葉に置き換えて、別の声優さんが吹き替え直したものらしいです。少林寺絡みの場面でこの音声ツギハギ現象が頻発してるような気がするので、宗教関係のワードが引っ掛かったりしたんでしょうか…… というか、このNG箇所が結構な数にのぼるわけですし、制作側も面倒くさがらずにもう一度役者さんを呼んで吹き替えをやり直したら良かったのにと思うのですが(^^;)

そしてラストの展開はエピソードを入れ替えてみたり、黄衫の女が倚天剣・屠龍刀の由来を語るといったオリジナルシーンが挿入されたりしてますね。倚天剣と屠龍刀の中に隠されていたのも『武穆遺書』や『九陰真経』そのものではなく、それらの隠し場所を刻んだ鉄片ということになってます。

少室山で一同が元軍に包囲されるシーンでは、元軍の大将が趙敏の父の汝陽王となっており、張無忌は『武穆遺書』の兵法で対処しようとしますが、元軍の回回砲に対抗できずに張無忌自身も力尽きようとしたところ、趙敏が彼を庇って汝陽王は軍を撤退するという具合になってます。しかしその後の祝勝会では、なぜか『武穆遺書』のおかげで元軍を撤退に追い込めたというチグハグな展開に…… 元々の話を端折ってそこにオリジナルのシーンを追加するといった適当なアレンジのおかげで、話のつながりがよく分かんなくなってますなあ(^^;)

そして朱元璋の離間策に引っ掛かって張無忌が教主の座を辞すという話も無かったことになっており、彼はもう平和になったから教主でいる必要はなくなったとか何とかよく分からない理由で武林から隠退することに。そして最後はなぜかモンゴルの移動式テントの中で張無忌と趙敏のカップルに周芷若が割り込んで原作と同様の締めのエピソードが展開されます。

『神雕侠侶』の時と同じくラストの間尺が足りずに朱元璋関係のシーンを端折ったのか、はたまた漢族の期待の星朱元璋を悪党にしたくなかったということなのか、判断に迷うところですが……

【総括】

まあ、全体として諸々のバグさえ無ければそこそこ見られる作品に仕上がっていると思います。日本語版DVDは中国側で制作された修正版を使用しているらしいですし、そもそも音声関係のバグは吹き替えだと全く関係なくなりますし、鑑賞中にいらざることで心を煩わされることは(たぶん)無い(はず)です。あと、BGMは基本的に『鹿鼎記』+その他諸々からの流用が多いので期待してはいけません(^^;) BGMのレベルは作品を経るごとに如実に低下しているなあ……
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