『大宋提刑官』第24~30話まで見ました。
青陽県で童四の妻何氏が殺害されるという事件が発生。老県令の白賢は現場に残されていた扇子を証拠に、街一番の金持ちでならず者の呂文周が犯人であると断定し、死刑を宣告。しかし宋慈はこの判決に疑問を抱き、青陽県に急行することに……
ということで、前半第24~27話までのテーマは名裁判官と謳われた人間の誤審。宋慈や助手の竹英姑(彼女は最初の梅城の事件が解決された後、宋慈の助手を務めています。)は父親の代から白賢と付き合いがあるのですが、それでも誤審追究の手を緩めようとしない宋慈。
その1で触れた通り、名裁判官の誤審というのは宋慈の父を死に追いやった原因であり、宋慈自身のトラウマにもなっているのでありました。果たして事件の真犯人は?そして誤審の可能性に思い悩む白賢の選択は……
後半第27途中~30話では、舞台は元蒲県へ。街一番の富豪楼員外の屋敷では員外の娘の婚約の宴が開かれていましたが、あろうことかその晩に当の娘が屋敷内の庭園で殺害されてしまいます。家庭教師として雇われていた梁雨生が彼女と駆け落ちするべく誘い出し、抵抗されて殺したに違いないと劉知県は判決を下したものの、宋慈はこの判決に疑問を感じ、一路現地へ。
ということで前半部と対をなすシリーズ。この作品には珍しく連続殺人を許してしまうのも両シリーズの共通点です。ただ、こちらの劉知県は誤審を降しても恥じ入る様子もなく、特に処分も降されてはいない様子。これを見ると白賢の苦悩は何だったのかという気がするのですが(-_-;)