博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

電子辞書買い換えました

2008年04月30日 | 雑記
以前にこういう記事を書いていながら、未だに小学館の『中日辞典』『日中辞典』の第1版しか入っていない機種を使い続けていましたが、昨日やっとこさ『中日大辞典』が入っている電子辞書を購入しました。カシオのXD-GP7350という機種です。

辞書検索のほかヒアリングCDの音声が取り込めたり、中国語のテキストを取り込んで電子ブックがわりに出来る(もちろんテキスト上で辞書検索も出来る)といった機能があり、色々といじくって遊んでます(^^;)

強いて難点を挙げるとすれば、中国語辞書で例文検索が出来ないのと、漢和辞典が『新字源』や『全訳漢辞海』など定評のあるものではないという点でしょうか。

で、電子辞書を見るついでに難波の上海新天地にも寄ってみましたが、2ヶ月前に行った時と比べてドラマDVDの品揃えが充実してました(^^;) 歴史物・刑事物・台湾恋愛物といったコーナーまで出来てましたし……
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『太王四神記』第21話

2008年04月29日 | 韓国歴史ドラマ
談徳(タムドク)が国内城を留守にしている間、淵加黎(ヨン・ガリョ)はさりげなく宮殿の宝物庫に入って行って朱雀と青龍の神器をゲット。こんなにあっさりと神器を盗み出せてしまっていいんでしょうか(^^;) どんだけ警備がザルなのかと……

一方、契丹の部族長たちとの会談に臨んだ談徳は「我々は君達との仲を修復したい。そんでもって今後君達契丹を我が高句麗の弟分として扱わせてもらうけど、それでいいよね?」と無茶苦茶なことを言い出し、契丹側と刃傷沙汰に…… 結局契丹側は高句麗との和解と引き替えに淵虎凱(ヨン・ホゲ)の首を要求。

その虎凱の部隊は談徳側が仕掛けた謀略により、流言飛語が飛び交って脱走兵が相次ぎ、幹部クラスの内紛も勃発。虎凱はそういった動きに粛清で対処。器の小ささが露呈してきた虎凱が段々哀れになってきましたね(^^;) 

そこへ淵加黎から神器を託された荷(キハ)が到着。彼女の口から父親が服毒自殺したこと、また彼女が父親の死を手助けしたこと、談徳の子を宿していることを知らされ、更には「お腹の子はあんたの子じゃないけど父親になってね」だの、「あんたもう高句麗の王位をあきらめてさ、別の土地に行って一緒に新しい国を造らない?」とか言いたい放題言われてドン引き状態に……

結局荷は虎凱に陣中から追い出され、放浪しているうちに急に産気づいてしまいます。そこへ折悪しく大長老が登場というところで次回に続きます。
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『親切なクムジャさん』/『ジャスミンの花開く』

2008年04月27日 | 映画
春休みあたりからボチボチとテレビやレンタルなどで映画を見ていたのですが、他にネタがあったりして更新の機会を逃しておりました。で、取り敢えずテレビで放映されていた『親切なクムジャさん』と『ジャスミンの花開く』の感想をまとめてアップしておきます。

『親切なクムジャさん』

『チャングム』のイ・ヨンエが主演ということで話題になった作品です。彼女が演じるのは、ある男の罪をかぶって13年間に渡って服役することになり、そして模範囚として出処することになった女性クムジャ。この「親切なクムジャさん」が服役中に恩を売った人々のツテで男への復讐を着々と進めていくという内容です。

イ・ヨンエが演じるヒロインはキャラがチャングムと全く正反対のように見えて、やはりどこか似ているような気がしますね。チャングムも物語後半は復讐のために動いている部分がありましたし。おまけに吹き替え版の声優もチャングムの時と同じ人だったので、余計に違和感が無かったです(笑)

で、このクムジャさんですが、復讐相手の男の被害に遭った人々を集めて被害者友の会のようなものを開いたりと、最後まである意味「親切」なのに笑ってしまいました(^^;)

『ジャスミンの花開く』

こちらは章子怡主演の中国映画。

1930年代の上海で映画女優に憧れる少女「茉」、その娘で1950年代末に共産党員の同級生と結婚することになる「莉莉」、その養女で1980年代初めに同級生の男子学生と下放先から上海へと戻って来た「花」と、祖母・母・娘3世代の少女時代をそれぞれ章子怡が演じています。

この3人がそれぞれ時代の波と身勝手な男性たちに翻弄されて苦難の人生を歩む物語と言いたいところですが、祖母「茉」と母「莉莉」についてはもう少し我を押さえていらんことをしなければ本人も周りの人間もそれなりに幸せに暮らせたのではないかという気が…… 「莉莉」に至っては、夫となる党員はむしろ被害者ですよね(^^;)
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『王昭君』その3

2008年04月26日 | 中国歴史ドラマ
『王昭君』第13~18話まで見ました。

毛延寿にやっとこさ似顔絵を描いてもらった王昭君。しかし彼女に元帝の寵愛を得させたくない王皇后の意向により、似顔絵に君主にとって不吉とされる泣きぼくろを入れられてしまいます。で、その似顔絵を見た元帝は王昭君を召し出すのを忌避。

事情を知らない王昭君は自作の詩をこっそり元帝に渡して面会の機会を得ようとしたところ、皇后に見つかってしまって冷宮に幽閉されてしまったりと、順調に飼い殺し生活を送っております。

その後、呼韓邪単于が再度長安を来訪し、元帝に匈奴と漢との友好を深めるために皇女の降嫁を要求。元帝は二つ返事で承諾しますが、当の皇女とその生みの母である皇后は猛反対。それですったもんだの末に美貌と才知を併せ持つ王昭君を皇女ということにして娶せることにします。問題の泣きぼくろの件は、匈奴の君主にはたぶん関係ないということであっさりとスルー……

当の王昭君はと言えば、このまま宮廷にいても一生飼い殺しだし、匈奴の地に行けば死んだはずの王懐の墓参りも出来るはずだし、何だか楽しそうと匈奴への降嫁を快諾し、積極的に匈奴の言語や風習を学習し始めます。伝統的な王昭君の物語とは違って悲哀のカケラも無い展開なんですが、いいんでしょうか(^^;)

王皇后は似顔絵の件が露見するのを恐れて王昭君を元帝に会わすまいとしますが、そういつまでも誤魔化し通せるものでもなく、遂に元帝は王昭君と対面を果たし、似顔絵の泣きぼくろが後から手を加えられたものであったことを知ってしまいます。王皇后は自分が裏で糸を引いていたことがバレる前に、口封じに毛延寿を処刑……

というわけでここではおなじみのエピソードが展開されますが、このドラマ、ここまでは手堅い作りで普通に楽しめますね。

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『日本の歴史第3巻 律令国家と万葉びと』

2008年04月24日 | 日本史書籍
鐘江宏之『日本の歴史第3巻 律令国家と万葉びと』(小学館、2008年2月)

昨年から刊行が始まったこのシリーズ。前々から気になっていたのですが、取り敢えず飛鳥・奈良時代を扱った第3巻から読んでみることに。

この時代を扱った概説書と言えば国内の政治史を中心に据えるのが一般的だと思うのですが、本書ではこのあたりを思いっ切り端折ってしまい、朝鮮・中国からの文化や制度の導入と、当時の人々の暮らしぶりを描き出すのに重点を置いています。

個人的に面白かったポイントは以下の2点です。

○当初は中国の文化・制度を朝鮮半島経由で導入していたが、大宝律令の制定を転換として、中国から直接導入を図るようになり、また国家体制を同時代の中国と同じものにしようとするのが目標となっていった。

○蝦夷を野蛮な民族として蔑視する見方は、7世紀後半から8世紀初頭にかけて導入された中華思想によって位置づけられたもので、古くからのものではない。そもそも蝦夷は民族集団ではなく、朝廷の支配に服さない人々を指す概念にすぎず、農耕に従事していた蝦夷も存在したようである。

一般向けというのを強く意識したのか、全体的に非常に読みやすい文章になっていました。(ついでに言うと文字もデカいです(^^;) )他の巻もこんな感じなんでしょうか?
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『太王四神記』第20話

2008年04月22日 | 韓国歴史ドラマ
談徳(タムドク)によって高句麗から火天会の勢力を駆逐され、色々と必死な大長老。今度は百済の阿莘王を支援して意のままに操ろうとか言い出しましたが、どうやら虎凱(ホゲ)をチュシンの王に担ぎ上げるのは諦めた様子。落ち目で藁をも掴む思いの悪の帝王からも見限られてしまう虎凱って一体……

それにしても大長老はまたもや後燕や北魏なども我が火天会の手の内にあり、我々の都合のいいように操れるのだとか何とか言ってましたけど、よくよく話を聞いていると、高句麗の淵加黎(ヨン・ガリョ)みたいに各国に大長老の顔が利く有力者がいるというだけのようです。そういうのは手の内にあると言わないのでは(^^;) 

荷(キハ)も大長老のビッグマウスぶりに愛想を尽かしたのか、淵加黎と結託して火天会の兵力や情報網をそっくり頂き、大長老を排除して自分達だけで高句麗の政治を我が物にしようと画策する始末。

一方、契丹族の地では主武峙(チュムチ)が虎凱(ホゲ)の陣中に潜り込んで巴巽(パソン)と達妃(タルビ)を救出し、虎凱(ホゲ)の追っ手から逃れるために決死の逃避行を開始。

その頃、談徳は虎凱(ホゲ)の虐殺によって反高句麗感情が一気に高まった契丹諸部族と和解しようと、部族長らとの会談を提案。しかし契丹側から会談に出席する高句麗の代表者を7名に限定されてしまい、困っている所に折良く主武峙が帰還。こいつが面子に入ってくれれば安心だと思わず談徳の笑顔がこぼれる所で今回は終わりです。主武峙絡みのシーンでヨン様が笑顔を見せることが多いように感じるのは気のせいでしょうか(^^;)
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面接通りました

2008年04月22日 | 留学
懸案の中国政府奨学金留学生の面接ですが、本日結果が届きまして、無事合格してました。皆様にはどうも心配をお掛けしましたが、これで中国に留学出来る確率がグッと上がりました。

そもそも中国政府奨学金留学生というのは、留学生に対して中国側から学費や寮費のほか毎月一定額の奨学金が支給されるという制度です。詳細は募集要項のサイトを参照のこと。今年度の出願・採用の流れを簡単にまとめると以下のようになります。

・2月6日:募集要項発表
・3月10日:出願書類受付締切
・4月3日:書類選考の結果が手元に到着
・4月14日:書類選考合格者の面接審査
・4月21日:面接審査の結果が手元に到着←今ココ
・日本側が留学生採用候補者を中国側に推薦
・8月上旬(予定):留学生の採用と留学先が最終決定

日程は年度によって前後しているようです。また、書類の到着日は当然住んでいる地域によって前後します。

で、実際に向こうの大学に渡航するのが8月下旬から9月初旬になると思われますが、ギリギリになるまで留学出来るかどうか、そしてどこに留学するのかが分からないわけです(^^;) 願書には留学希望先を第1希望から第3希望まで書くことになってまして、通常はその中から留学先が決定されます。

で、4月14日の面接についてですが、面接官が何人も居並ぶ中で2~4名の候補者が12分間の時間内に質問を受けていくというグループ面接形式でした。まず最初に中国語での試問がありまして、各自中国語で自己紹介をした後に「何年中国語を勉強したか」とか「中国に行ったことがあるか」といった質問に答えていくのですが、面接官の発音が非常に早いです……

特に中国語の自己紹介は毎年恒例のようで、私は経験者から事前に情報を得て、準備をしたうえで面接に臨みました。しかし様子を見てますと、他の候補者の方も事前に作っておいた文章を暗誦しているような感じでしたね。

その後で日本語による質問に移り、願書や研究計画書をもとに「なぜこの大学を第1志望に選んだのか」とか、その他専門分野に関する質問に答えていきます。私の場合は「甲骨・金文をどこで、どういう風に勉強したのか」といったことを尋ねられました。

以上、面接の様子をまとめてみました。「中国政府奨学金 面接」などのキーワードでググれば、今年度やそれ以前の候補者のブログや掲示板が引っ掛かりますので、興味がある方は検索してみてください。
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『満城尽帯黄金甲』

2008年04月21日 | 映画
今日は金庸迷まやさん主催の『王妃の紋章』鑑賞会に行ってました。以下、ネタバレありで進めていきます。

内容は映像のスケールがデカい割にストーリーの方は実にチマチマしてましたね。まあ、舞台劇のシナリオをムリヤリ歴史大作に仕立て上げようとした時点でこうなる運命だったのかもしれませんが…… まあ、アクションシーンはムダに凝っていたので(アクション担当は程小東だそうです……)、『夜宴』に比べたらずっと見られる出来になっていると思います(^^;)

予想通り最初から最後までキンキラキンの映画でしたが、キンキラキンすぎて黒覆面の侵入者の方が逆に目立ってしまうのには笑ってしまいました。

ラストシーンは北京オリンピックの開会式の練習と段取りを兼ねているんじゃないかと言う意見も出てましたが、あれだけの惨劇が起こった直後に何事も無かったかのように場が取り繕われて予定通り儀式が執り行われるという筋立てにするあたり、張芸謀も実は色々と含む所があるんじゃないかと思ったり……

『王妃の紋章』という邦題はやっぱりどうもしっくり来ないですね。もういっそのこと『ゴールドクロス』というタイトルで良かったんじゃないかと(^^;)

で、本編の前に『レッドクリフ』の宣伝が上映されてましたが、『三国志』とか赤壁の戦いを一切イメージさせない広告の仕方はさすがにどうかと。一瞬『墨攻』か『投名状』の宣伝かと思いましたよ!あそこは赤い炎に包まれた曹操の船団とかを出してナンボという所だと思うのですが、まじめに作品を売り込むつもりがあるのかと(-_-;)
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『絶代双驕』第3巻

2008年04月19日 | 小説
古龍著・川合章子訳『マーベラス・ツインズ3巻 双子の運命』(コーエーGAMECITY文庫、2008年4月)

今回は小魚児・花無欠兄弟の出生と、小魚児が悪人谷から旅立つまでのエピソードを収録。原典ではこの部分が冒頭にあるはずが、日本語版では今までスルーされていたのですが、無かったことにされずに済んで本当に良かったと思います(^^;) 内容的にも既刊分の中では最も面白いです。

前巻で出て来た沈軽虹と献果神君、そして燕南天との因縁もこの冒頭部分で語られていたんですなあ。

あとは、相変わらず固有名詞の振り仮名に細かい間違いが多いのが気になるところ。この第3巻で登場した名称では、沈軽虹(ちんけいこう)、丐幇(がいほう)なんて振ってましたが、それぞれ「しんけいこう」、「かいほう」と振るべきところですね。
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焦恩俊さんっ……!

2008年04月18日 | 中国古典小説ドラマ
YesAsiaをのぞいていたら、こんな作品を発見してしまいました。

『宝蓮灯』のスタッフが再結集して制作したドラマで、舒暢・焦恩俊ら前作の俳優陣も名前を連ねているのですが、それにしてもパッケージ写真の焦恩俊、何ちゅう格好をしてるんですかっ(^^;) この人、クールに見せかけて実はどんな仕事でも嫌がらずに引き受けてくれるナイス・ガイなのか、それとも単に仕事が無くてお金に困っているだけなのかと色々想像してしまいます。

ストーリーの方は過去・現在・未来を行き来するタイムスリップ物みたいなんですが、どうも今ひとつあらすじが飲み込めません…… 取り敢えず孫悟空・猪八戒らが前作と同じナリで登場するというだけで買いなのかもしれません。ちなみに公式サイトはこちら
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