旅の3日目、8月22日は避暑山荘の周辺にある清代創建のラマ寺院群「外八廟」を見て回ることにしていたのですが、その前に避暑山荘の真ん前にある関帝廟へ。
ここは清朝皇室御用達の関帝廟とのこと。もれなくカンフースーツっぽい服を着たお姉さんがガイドしてくれます(^^;) 解説によると廟内に乾隆時代の清官劉墉の部屋があるということですが、「この人知らない」と言ったら、お姉さんが「えっ、知らないの?テレビドラマもあるよ!ほら、こんな風に背の曲がった……」と説明しだし、そこでこの劉墉がドラマ『宰相劉羅鍋』の劉羅鍋のことだと思い当たった次第。しかし普通外国人に劉羅鍋のことなんか話しても分かってもらえんぞ(^^;)
関帝廟を出た後は外八廟の中でも最大規模という普陀宗乗之廟へ。
写真後方にポタラ宮っぽい建物が見えますが、これは本当にラサのポタラ宮を模したもの。そのポタラ宮を拡大してみるとこんな感じ。
壁をよく見ると赤い塗料が所々剥落してしまってますが、だからと言って修復するとまた例によって元のものとは似ても似つかないシロモノになっちゃうんでしょうなあ(-_-;)
ここを出た後は隣にある須味福寿之廟へ。下の写真はさきほどのポタラ宮と似てますが、違う建物で大紅台。
杭州の六和塔を模したという瑠璃宝塔もありますが、
本物と比べてあんまり似ているようには見えません(^^;)
このように外八廟には各地の寺院を模した建物が造られてますが、避暑山荘内の建築物の多くが江南の名勝を模しているのと同様、清朝皇帝が帝国全土の名刹名勝を掌握したことを象徴しているといった王権的な意味合いがあるんでしょうか。
で、この須味福寿之廟を出たところで昼食タイムに。これでは1日で外八廟すべてを見切るのは到底不可能と思い知ることに…… 「1箇所2~30分ぐらいで見て回れば全部回れるっしょ!」とか思ってましたけど、正直外八廟をナメてました。すんません……
午後は外八廟の中で一番最初に建立されたという普寧寺へ。
写真の建物「大乗之閣」の中には高さ22メートルの巨大ロボットと見紛うばかりの千手観音菩薩像が(^^;) ただ、こういう所では仏像の撮影が禁止なのが惜しまれるところです…… で、この普寧寺にはパンチェン・ラマ11世(もちろん中国側が指名した方)が来訪したことがあるらしく、建物の内部にこれ見よがしにその時のパネル写真が……
普寧寺を出た後は、承徳の街を歩いていて下の写真の矢印の物体、磬錘峰が気になったので、ケーブルに乗って近くまで言ってみることに。
ほんで到着。
岩の真ん前まで行って手で触れます(^^;) 遠景から見ると今にも細い岩が落っこちそうですが、実際は岩の根本が地面にしっかりくっついています。
こちらはケーブルに乗っている時に目撃した普楽寺。
「もう上空から全景を見ちゃったから、ここには行かなくていいや」と思っていたのですが、ホテルに戻った後でガイドなどを確認すると、この北京天壇を模した建物の中に巨大な歓喜仏があることが判明。これを見逃したのが今回の旅の最大の心残りです……