冷静に考えてよ、アメリカが輸入超過だからって、インドや中国に農産物売ろうって、考える(-_-)
ここのニュース
大同団結で今こそ海外進出に挑むべし
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0704/05/news011.html
にかいてあるんだけど(以下斜体は上記記事より引用)
電子情報技術産業協会(JEITA)、情報サービス産業協会(JISA)、コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の3社団法人が共同で実施した2000年のソフトウェア輸出入統計調査によると、輸出額は約90億円(対前年比96.7%)、輸入額は約9189億円(同127.6%)となっている(下図参照)。輸入は輸出の約102倍だ。
そりゃ-、輸入超過だろうなあ。。
日本で、ソフトを売れば、高く売れるので、輸入は多いだろうし、
逆に、日本が海外で、ソフトを売ろうとしても、そんなに高くは売れないので、利益が出ないから、輸出は少ないだろうなあ。。。
アメリカが中国製品を多く買って輸入超過なのと同じ理屈で、それはアメリカの技術、産業レベルの問題でなく、価格差の問題ってやつ。だから、アメリカが、自国の技術は他国に遜色ないっていうので、中国やインドやアフリカに売りに行く。。。っていうことがないように、日本も、ソフトを売りに行くことが無い。
具体的に話そう。
輸入の多くはWindowsやMac,それと、DBなどだろう。
これらOSやデータベースは、日本でも作れる技術は当然あるが、まず、国内で売っても結構な初期投資が必要だが、利益は出ない(だから、Linuxディストリビューターがどんどん統廃合される)。
ましてや海外に売るには、もっと大きな資金が要る。
実際、それだけの資金を借金して調達する。。なんていうことは、難しい。。。
そして、仮に進出したとしても、海外では、利幅が低い。
もともと物価が安いので、ソフトも安くしないと売れない。だから、日本と粗利のパーセンテージが同じでも、金額にすると小さい。そーなると、資金回収するのが大変。
結局、OSで利益が出せる会社は、マイクロソフトぐらいしかなく、またDBで海外進出できるくらいの利益が出せるのも、オラクルなど、限られた会社であろう。現在これらの市場に出るには、莫大な資金がいるし(仮に国内で対抗するにしても)、そこまであほなことしないでも、もっと利益になるソフト市場はあるので、そっちに進出する。
だから、日本のソフトハウスは、海外で売ろうとは考えず、もっと利幅の大きい、提案型ビジネス、コンサルティング事業を、国内の、それも上客相手にやろうとしている。
むしろ、国内でも、買ってくれる客に絞り込みつつある(そして利幅を伸ばす)。儲からない海外に、なんでわざわざ手を広げる・・・
それは、見栄とか、名誉欲しかない。。
もし、海外でやるなら、
・ソフトを買えば、そのソフトを利用してべらぼうに儲かる。
・それを、外国の金持ち相手に売る
この2つの条件を満たすのなら、できるかもしれない。
まー、すぐに思いつくのといえば。。。
ケータイのフレームワークかなあ?
東芝ソリューションが、BREWのフレームワークを開発したという話を
「BREWフレームワークを開発」-東芝ソリューション
http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/806c03e59986db25c787a4fdd209cac2
に書いたけど、これを、クアルコムの海外版のBREWでも利用できるように拡張して
(つまり、KDDIの固有部分を使えなくするか、それ相当のライブラリを作って)
海外でも使えるようにする。
・そうして、中国の金持ち(富人)と、例えば東芝ソリューションとか
(まあ、東芝でもKDDIでもクアルコムでもどこでもいいんだけど)で、
合弁会社を作り、
・その合弁会社に、このフレームワークを売り、
・それで、海外でBREWケータイアプリをじゃんじゃん作ってもらう
・そして、その会社が、香港市場に上場する。
そうすると、その中国人は、商品(BREWケータイアプリ)が売れてもうかり、さらに、上場後、株を売って儲かり、2度儲かることになる(って、どっかで聞いたせりふだなあ)だから、そのフレームワークを、初期投資として導入してくれる。
こういうように、そのソフトを導入することが、会社の話題作りになり、上場できるとか言うのであれば、買ってもらえる可能性はあるとおもうけどお・・