ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

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マーケット戦略における統計利用(2)市場の規定

2011-08-05 18:39:44 | そのほか
前回から、だいぶ時間が空いてしまった。

 前回は、マーケットの話の概略を書いた。
 結局、マーケティングは、「誰に、何を売る」という話であり、このとき、「隣の田中さんに、今入れたコーヒーを売る」といったような、ある個人に、個別のものを売るということをやっていたんでは大変なので、グルーピングして、ある消費者グループに、ある商品(群)を売ると考えるという話をした。

 このとき、市場とは、製品によるグループわけしたもの(市場の規定)と、消費者をグループ分けしたところ(市場細分化)の交わったところ(=だれに何を売る)だという話を、下の図で書いた。


そして、これを決めていくのに、以下の手順で行うと書いた。

(1)製品を分割して市場を決める→市場の規定
(2)消費者を細分化する→マーケット セグメンテーション(S)
              ↓
            ターゲティング(T)
              ↓
            ポジショニング(P)

今回は、その市場の規定の話。




■市場の規定=製品をグルーピング

 結局「市場の規定」とは、製品をグルーピング化して、サブマーケットを出してくる作業といえる。
 要するに、市場を分けられればよいので、適当な軸をもってきて、製品を適当に配置しちゃっても、それはそれで、通る。実際、バブル華やかかりしころは、「プランナー」とか言う人たちが、テキトーな切り口で、サービスや商品をならべて、紹介していた。

 もちょっとまともに考えると、ある商品のまわりに、どんな市場があるかを考えるのならば、5F(ふぁいぶふぉーす)分析なんかも使えるかもしれない。

 しかし、時代は21世紀、統計的に処理したい・・・場合はどうするか?




■「市場の規定」を統計的に行う

2とおりの方法がある。
(1)属性を分析して、似たもの同士をクラスター分析
(2)もともと、似ているもの同士を調べる

まずは、(1)から

(1)属性を分析して、似たもの同士をクラスター分析
 ・商品のイメージの類似度を調べるという手がある。
   以下のようなアンケートをとって、
 
    この商品のイメージは?
        機能的、かっこいい、おもしろおかしい、アレゲ・・・

   それをもとに、因子分解する。

・他には、消費者の属性や、使用状況を、各項目とって、因子分析するなどがある。

・潜在的な項目(因子)を見たいなら、因子分析だが、タダ単純に、商品アイテムが
 多いので、代表を作りたいというのなら、主成分分析もあり。

・この後、因子得点を使って、グループ化する(クラスタ分析のk-means法とかを使って)

・もちろんデータによっては、数量化理論を使う。




(2)もともと、似ているもの同士を調べる

・いくつかの似た商品があったとき、ある商品が1%値上げ(または値下げ)すると、他の製品は、何%売上が変動するかをみる、「交差価格弾力性」を使う。

・プロデジーモデル
 ある商品がなかったら、他の商品は、どれくらい売れるかを考える。
 たとえば、三洋のテレビがなくなったら、ソニーのテレビは売れるかもしれない。
    →影響する。サブマーケットにある。
 でも、ソニーのVAIOはたぶん、関係ない
    →影響しない。サブマーケットにない。
 このように影響度合いをみて、サブマーケットを決めていくやり方。以下の方法がある
   強制遷移法(なかったら、どれ選ぶ?)
   選好序列法(好きな順に1位、2位)
   ロジット法(ブランドを1位に選ぶ確率)
   想起集合法(思い出して・・・)

・スイッチ行列
 コカコーラを買ったAさん、次回は

 コカコーラ  ペプシ  ドクターペッパー 7UP





  B,C,Dさんにも同様にやる。そうすると、1回目を行、2回目を列にすると・・・
      コカコーラ  ペプシ  ドクターペッパー 7UP
コカコーラ   4人    2人
ペプシ     2人    2人    2人
ドクターペッパー
7UP

のように表が出来る。この表をスイッチ行列とよび、この行列を、デンドログラムで表す。

・製品イメージの類似度とかを調べる。この場合、因子分析だけでなく、MDS(多次元尺度構成法)
 なども使える。




今回はここまで。

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偽アイフォーン5、中国で発売=価格2500円から

2011-08-05 16:23:38 | Weblog
 偽物を製造しているのは中国の代表的な経済特区である深セン市(広東省)の工場。本物はまだ発売されていないが、外部に漏えいした設計情報に基づいて生産を開始したとされる。
そうだけど、

価格は200~700元(約2500~8600円)

ってことじゃあ、まあ、外形さえ似てれば上出来?

ここのニュース

偽アイフォーン5、中国で発売=価格2500円から
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110804-00000080-jij-int

(このエントリ内の斜体は上記サイトより引用)

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