前回から、だいぶ時間が空いてしまった。
前回は、マーケットの話の概略を書いた。
結局、マーケティングは、「誰に、何を売る」という話であり、このとき、「隣の田中さんに、今入れたコーヒーを売る」といったような、ある個人に、個別のものを売るということをやっていたんでは大変なので、グルーピングして、ある消費者グループに、ある商品(群)を売ると考えるという話をした。
このとき、市場とは、製品によるグループわけしたもの(市場の規定)と、消費者をグループ分けしたところ(市場細分化)の交わったところ(=だれに何を売る)だという話を、下の図で書いた。
そして、これを決めていくのに、以下の手順で行うと書いた。
(1)製品を分割して市場を決める→市場の規定
(2)消費者を細分化する→マーケット セグメンテーション(S)
↓
ターゲティング(T)
↓
ポジショニング(P)
今回は、その市場の規定の話。
■市場の規定=製品をグルーピング
結局「市場の規定」とは、製品をグルーピング化して、サブマーケットを出してくる作業といえる。
要するに、市場を分けられればよいので、適当な軸をもってきて、製品を適当に配置しちゃっても、それはそれで、通る。実際、バブル華やかかりしころは、「プランナー」とか言う人たちが、テキトーな切り口で、サービスや商品をならべて、紹介していた。
もちょっとまともに考えると、ある商品のまわりに、どんな市場があるかを考えるのならば、5F(ふぁいぶふぉーす)分析なんかも使えるかもしれない。
しかし、時代は21世紀、統計的に処理したい・・・場合はどうするか?
■「市場の規定」を統計的に行う
2とおりの方法がある。
(1)属性を分析して、似たもの同士をクラスター分析
(2)もともと、似ているもの同士を調べる
まずは、(1)から
(1)属性を分析して、似たもの同士をクラスター分析
・商品のイメージの類似度を調べるという手がある。
以下のようなアンケートをとって、
この商品のイメージは?
機能的、かっこいい、おもしろおかしい、アレゲ・・・
それをもとに、因子分解する。
・他には、消費者の属性や、使用状況を、各項目とって、因子分析するなどがある。
・潜在的な項目(因子)を見たいなら、因子分析だが、タダ単純に、商品アイテムが
多いので、代表を作りたいというのなら、主成分分析もあり。
・この後、因子得点を使って、グループ化する(クラスタ分析のk-means法とかを使って)
・もちろんデータによっては、数量化理論を使う。
(2)もともと、似ているもの同士を調べる
・いくつかの似た商品があったとき、ある商品が1%値上げ(または値下げ)すると、他の製品は、何%売上が変動するかをみる、「交差価格弾力性」を使う。
・プロデジーモデル
ある商品がなかったら、他の商品は、どれくらい売れるかを考える。
たとえば、三洋のテレビがなくなったら、ソニーのテレビは売れるかもしれない。
→影響する。サブマーケットにある。
でも、ソニーのVAIOはたぶん、関係ない
→影響しない。サブマーケットにない。
このように影響度合いをみて、サブマーケットを決めていくやり方。以下の方法がある
強制遷移法(なかったら、どれ選ぶ?)
選好序列法(好きな順に1位、2位)
ロジット法(ブランドを1位に選ぶ確率)
想起集合法(思い出して・・・)
・スイッチ行列
コカコーラを買ったAさん、次回は
コカコーラ ペプシ ドクターペッパー 7UP
A
B
C
D
B,C,Dさんにも同様にやる。そうすると、1回目を行、2回目を列にすると・・・
コカコーラ ペプシ ドクターペッパー 7UP
コカコーラ 4人 2人
ペプシ 2人 2人 2人
ドクターペッパー
7UP
のように表が出来る。この表をスイッチ行列とよび、この行列を、デンドログラムで表す。
・製品イメージの類似度とかを調べる。この場合、因子分析だけでなく、MDS(多次元尺度構成法)
なども使える。
今回はここまで。
前回は、マーケットの話の概略を書いた。
結局、マーケティングは、「誰に、何を売る」という話であり、このとき、「隣の田中さんに、今入れたコーヒーを売る」といったような、ある個人に、個別のものを売るということをやっていたんでは大変なので、グルーピングして、ある消費者グループに、ある商品(群)を売ると考えるという話をした。
このとき、市場とは、製品によるグループわけしたもの(市場の規定)と、消費者をグループ分けしたところ(市場細分化)の交わったところ(=だれに何を売る)だという話を、下の図で書いた。
そして、これを決めていくのに、以下の手順で行うと書いた。
(1)製品を分割して市場を決める→市場の規定
(2)消費者を細分化する→マーケット セグメンテーション(S)
↓
ターゲティング(T)
↓
ポジショニング(P)
今回は、その市場の規定の話。
■市場の規定=製品をグルーピング
結局「市場の規定」とは、製品をグルーピング化して、サブマーケットを出してくる作業といえる。
要するに、市場を分けられればよいので、適当な軸をもってきて、製品を適当に配置しちゃっても、それはそれで、通る。実際、バブル華やかかりしころは、「プランナー」とか言う人たちが、テキトーな切り口で、サービスや商品をならべて、紹介していた。
もちょっとまともに考えると、ある商品のまわりに、どんな市場があるかを考えるのならば、5F(ふぁいぶふぉーす)分析なんかも使えるかもしれない。
しかし、時代は21世紀、統計的に処理したい・・・場合はどうするか?
■「市場の規定」を統計的に行う
2とおりの方法がある。
(1)属性を分析して、似たもの同士をクラスター分析
(2)もともと、似ているもの同士を調べる
まずは、(1)から
(1)属性を分析して、似たもの同士をクラスター分析
・商品のイメージの類似度を調べるという手がある。
以下のようなアンケートをとって、
この商品のイメージは?
機能的、かっこいい、おもしろおかしい、アレゲ・・・
それをもとに、因子分解する。
・他には、消費者の属性や、使用状況を、各項目とって、因子分析するなどがある。
・潜在的な項目(因子)を見たいなら、因子分析だが、タダ単純に、商品アイテムが
多いので、代表を作りたいというのなら、主成分分析もあり。
・この後、因子得点を使って、グループ化する(クラスタ分析のk-means法とかを使って)
・もちろんデータによっては、数量化理論を使う。
(2)もともと、似ているもの同士を調べる
・いくつかの似た商品があったとき、ある商品が1%値上げ(または値下げ)すると、他の製品は、何%売上が変動するかをみる、「交差価格弾力性」を使う。
・プロデジーモデル
ある商品がなかったら、他の商品は、どれくらい売れるかを考える。
たとえば、三洋のテレビがなくなったら、ソニーのテレビは売れるかもしれない。
→影響する。サブマーケットにある。
でも、ソニーのVAIOはたぶん、関係ない
→影響しない。サブマーケットにない。
このように影響度合いをみて、サブマーケットを決めていくやり方。以下の方法がある
強制遷移法(なかったら、どれ選ぶ?)
選好序列法(好きな順に1位、2位)
ロジット法(ブランドを1位に選ぶ確率)
想起集合法(思い出して・・・)
・スイッチ行列
コカコーラを買ったAさん、次回は
コカコーラ ペプシ ドクターペッパー 7UP
A
B
C
D
B,C,Dさんにも同様にやる。そうすると、1回目を行、2回目を列にすると・・・
コカコーラ ペプシ ドクターペッパー 7UP
コカコーラ 4人 2人
ペプシ 2人 2人 2人
ドクターペッパー
7UP
のように表が出来る。この表をスイッチ行列とよび、この行列を、デンドログラムで表す。
・製品イメージの類似度とかを調べる。この場合、因子分析だけでなく、MDS(多次元尺度構成法)
なども使える。
今回はここまで。