ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

「仮想ネットワークの落とし穴~秘匿されている致命的欠陥~」を聞いてきた

2013-03-16 10:23:18 | Weblog
きのう、産業技術大学院大学で@ibuchoの

 仮想ネットワークの落とし穴
 ~秘匿されている致命的欠陥~

を聞いてきた。その内容をメモメモ




・前フリの話
 内容は挑戦的ではない。
 ここ1,2年SDNをdisるのは、タブーとなっている
 これでやれるのは、伊勢さんとさくらインターネットの大久保さんくらい
 秘匿:口に出せない。重大な秘密ではない


・伊勢さんの自己紹介

・仮想ネットワークのおさらい
  ねーとわーくばーちゃりぜーしょん
  定義:
   ITU-T Y.3011について
    図をかくとわかる
     サービス
      ↑
      ↓
     論理的に分割:りんぷ:ロジカルアイソレーション
      ↑
      ↓
     仮想リソース層:集約
      ↑
      ↓
     物理リソース
   →コンピューティングリソースも含む
  りんぷ:NTTが研究、未来的

  IETF NVO3の定義
   L3にトンネルオーバーレイするL2,L3ネットワーク
     →ネットワーク
   仮想的なデータセンター?

   TESがサービスなどのエンドポイント
   NVEが途中にいて、トンネリングする
   今回はIETFのほうを対象

・仮想ネットワークの分類
  エンドポイントモデル
    NVO3の仮想ネットワークそのもの
    ハイバーバイザーが物理ネットワークにつながっている
      なんらかのトンネリングを張る

    御三家
     VXLAN
     NVGRE
     STT

  ファブリックモデル
    物理ネットワークを集約する
     従来どおりのネットワークを集約→広帯域

    御三家?2巨頭
      MC-LAG
      TRILL(とりる)
      SPB:IEEE
   スパニングツリー
     →ラピッドスパニングツリー
         →マルチスパニングツリー・・の後継
    弱点はあるけど、致命的欠陥がない
    TRILL:ブロケードさん
    SPB:あばいやさん
     →ブロケードさんVSあばいやさん?

・エンドポイントモデルは?
  まだドラフト
  実装が先行:引くに引けない
  仕様に穴が多い

・VXLAN
  去年人気高かった
  VMWareとCiscoが押し、aristaは八方美人
  フレームコンテナはUDP
  アドレス解決:
    ブロードキャストできない→マルチキャスト
     (ほかのにも出てくる論点)
    セグメントフィード(VLANIDに相当)VNIは
      24ビット
    いままで、最大のVLANは12ビット→4Kだった
    VTEP:エンドポイントのハイパーバイザー
  シンプルなヘッダ

 それほどでもない問題
   マルチキャストで解決
     全てマルチキャスト設定
     全てのポートにマルチキャスト:IGMP-Snooping
     いきなりマルチキャスト・・?
   非VXLANセグメント
  →すべてのエンドポイントに影響
 致命的問題(VXLANだけじゃないけど)
   イーサネットフレームをカプセリングして、
    イーサネットフレームを送る
   →おおきさたりない。
   →2つのパケットにわかれる→IPフラグメント

   UDPだから問題ない
     →ただし、パケット処理は2倍
     →がんがん使うと、ネットワーク処理能力は1/2?
        →ショートパケットは落ちないけど・・

   フラグメントされなければいい?
     →MTUを全部1400にすれば・・・
     →って、すべてのマシンに?

   VMware的には、物理ネットワークMTUを1600へ・・と・・
     →そんな機械あるの?全部買いかえるの?

   VXLANを導入
    ・ネットワーク処理低下(フラグメントで1/2)
    ・エンジニアのハート(MTU設定)
    ・機器を入れ替える(全部買い替え?)


・NVGRE
 MS,Intelそしてありすた
 ARP解決は詳しく書いてないけど、マルチキャスト?
 セグメントフィードは24ビット(VSID)

 プロトコルはGRE

 致命的問題:フラグメント→かなり致命的
   GREヘッダーのフラグ:間違えたら大変!
   GREはチェックサムがあるところが・・・
   →IPペイロードにチェックサムがない
     くずれたら、わからない!!!
 「NVGRPでは、なんぴとたりともGREペイロード
  をフラグメントしてはいけない」

 マイクロソフトの実装
   MTU DF=1
   ICPM エラー:データグラムがおおきいよ
   これくらいにしてね!とMTUを送る
  →NVE側がMTUを自動調整するのでOK!
  →ってことは、仮想OSは、Hyper-V
   クラウドコントローラーはSystem Center 2012
  →ベンダーロックイン確定!

・STT
  VMware(Niciraのひと)だけが押し
  フレームコンテナーにTCP
  セグメントフィールド(コンテキストID:CID)
  最大ペイロード64KByte
  NICが図に描いてある
   イーサネットフレーム
     →STTフレーム
       →STTセグメント
          →IPパケット 
  TCPのシーケンス番号、ACK番号をSTT用に使う
   フォーマットは同じだけど、中身は違う
    →STT以外だと、普通のTCPと思う

  MTU問題は実はある
  TCPの実装プログラム大変
  FLAG若干違う
    →処理負荷大きい:NICオフロード
     →TCP/IP処理をNICで行うこと

  ただし、エンド エンド間に、ファイヤーウォールとか
  TCPを読むやつがいると・・・
    わけのわからないフレームで落とされる
    →TCPじゃないと判断してもらえば・・・
      スルーする?
      →IANAへ
       ちょっとまて、
       NIC オフロードはTCP6ばんじゃないいと
       しょりしないお
  パケットドロップを許容するか、NICオフロード断念
  →ネットワーク性能は落ちる

本も書いてます
 SDN/OpenFlowで進化する
 仮想ネットワーク入門

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする