令和2年10月5日(月)
木 犀 : 桂の花
モクセイ科の常緑小高木、高さ3~6m、
時に10mに達するものも在る。
仲秋の頃、葉腋に小粒の花が多数束生する。
金木犀:橙色、銀木犀:白灰色、薄黄木犀:薄黄色、
枝が多く葉が密に繁り、開花の時期に強い芳香を放つ。
幹が淡灰褐色で、紋裡が犀の皮に似ているのでこの名
がある。
中国原産で、丹桂の金木犀、銀桂の銀木犀、金桂の
薄黄木犀などがある。
日本へは江戸時代に渡来したといわれ、多くは観賞用
の庭木として植えられた。
秋の彼岸頃から金木犀が咲き出し、薄黄木犀が仲秋頃
金木犀
薄黄木犀
から、銀木犀は晩秋にかけて咲く。
銀木犀
よく晴れた日に、何処からともなく漂う甘い香りは、
思わず足を停めて辺りを見回し、初めて木犀の花と
気付くと、行く先々でこの花の匂いの圏内に入り、木犀
の香りに迎えられる。
中国の桂林では町全体が桂花(木犀)の香に包まれて、
盛りの頃には息苦しいほどになると言われる。
秋を代表する木犀の花は、その甘い感じの花の香で、
その存在を知り、後戻りをして確かめる程である。
今年も街中の至る所に、木犀の香りが漂う季節を迎えた。
通学路の集合場所の近く、お寺の境内、診療所の手前、
小学校への街路、校庭内、、、、、
子供達は見向きもしないが、私は散歩の途中で芳香に
誘われ、つい立ち止り香を楽しみつ、ゆっくり、、、、
今日の1句
無住寺の金木犀に誘われて ヤギ爺