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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

落穂拾い

2020-10-13 16:34:29 | 日記

令和2年10月13日(火)

落 穂 : 落穂拾い

稲を刈った後の田や畔に零れて落ちている稲穂の事

昔は、一粒の米も大切にする思いから、亦実益も兼

ねて落穂拾いは大切な農作業の一つであったが、今

ではコンバインで刈られた後に稲の落穂を拾う事は

殆ど無くなった。出稼ぎに行く人や兼業農家等では

時間的な余裕もなくなったのも理由の一つ。

とは言え、落穂に込める農家の人々の思いは深く、

偶々見かけるその風景には心動かされる。

刈り残しは出る、

鳥達が啄む

 

ミレーの「落穂拾い」

1857年、フランスの画家「ジャン・フランソワ・

ミレー」に依って描かれた油彩の作品。

農村の貧しい人々の姿を描いたもので、旧約聖書の

中の「レツ記」に基づいた作品と言われている。

1849年のパリは、政治的混乱や当時流行して居た

コレラを避けて、或る村へ疎開した折りに描いた農村

の絵の中の一つである。

「落穂拾い」は肥沃な土地にしか見られず、ミレーの

生まれ故郷の北ノルマンデイ地方は土地が痩せて居り

作物の収穫は難しく、落穂拾いする農民の姿を始めて

目にし、筆を奔らせたと思われる、、、、

落穂拾いの絵は、現在パリのオルレー美術館に所蔵。

 

今日の1句(俳人の名句)

豊かなる年の落穂を祝ひけり    河東 碧梧桐