令和4年4月2日(土)
花冷え
花の咲く頃は天候が定まらず、一時的に急に寒さが戻る事
がある。 その頃の季節の感じをいう。
全国何処の地域でも「花冷え」はよくみられる現象である
が、京都の花冷えは有名である。
花冷えという言葉が京都で言われる様になったのは、文芸
評論家で「俳句研究」の第一人者と言われる山本健一氏が、
「日本大歳時記」の中で紹介された記述には、大正期以降
に花冷えの例句が見られるようになり、それ以来俳人達に
「花冷え」という言葉が使われる様になり季語として定着
した。 この言葉の美しさに依るところが大きいとされる。
先月(3月)末頃から桜の花は満開になった。
厳しい冬を越えて迎えた「春爛漫」である。
昨日(4月1日)、孫の一人(男児)が中学校の入学式を
迎えた。
亦、新年度が始まり官庁や各企業等で、入社式が在った。
それぞれ、新しい出会いと挑戦へと期待に胸は膨らむ。
満開となった桜に、今年は各所で花見客が訪れている。
鶴舞公園では花見が解禁とはなったが、飲酒や大人数の
宴会は禁止の立札がある。
桜の木の下、シートを広げて座を確保するも夜になると
寒さが一段と増し、花冷えの中で飲酒も出来ず、食事も
手の震えが止まらぬ様子、、、、、。
廻りに屋台の出店がちらほら、そちらに並ぶ人は多い。
名古屋城
五條川
木曾川堤
矢作川(岡崎)
その他に桜の名所は多く、名古屋城、五條川、木曽川堤、
岡崎矢作川等、出かけた人は多いようである。
水をさす様な「花冷え」は、そぞろ歩く人達も足早やで、
「花より団子」、近くに出店や暖かな飲食を求め、、、
明日から天気は下り坂のようで、、、、花の命は短くて、
そろそろ散り急ぐ花も風情とは言え、淋しさは拭えない。
気の所為か、家路を急ぐ人の影も遠のいて行くようだ。
今日の1句
花冷えの座を急くやうにたたみ居り ヤギ爺