令和4年4月9日(土)
草 餅 : よもぎ餅
蓬の葉を茹でたものを搗き込んだ餅で餡を包んだもの
真っ青な色と蓬の香りがよい餅である。
昔は蓬の代りに春の七草の一つである御行(ごぎょう)、母子草
を用いていたこともあり、母子餅と呼ばれた。
現在市販されているものは、草大福が多いようである。
ヨモギを摘んで家庭でも手軽に、野趣に富んだ餅を作った。
草餅を作る風習は、餅に草を練り込むと草の香りは邪気を祓う力
が在ると信じられ、「上巳の節供」(3月3日の女児を祝う桃の
節供)に母子草を混ぜ込んだ餅を食べる風習が中国より伝わった。
これが平安時代の宮中行事の一つとして定着した。
江戸時代には女児の成長を祝う「雛祭り」として広まり、菱餅を
白色と草餅の緑の二色で作られた。
現在でも母子草を使った草餅を作る風習が、岡山県、広島県等に
残っている様です。
愛知県稲沢市に「矢合観音」がある。
此処は吟行でよく訪れた場所で、参道には植木屋や土産物店等が
並び、店を冷やかしながら「矢合観音」やその奥に在る萩寺とし
て有名な「萬松山圓光寺」を参拝し吟行をした、、、、。
参道の中ほどに「門前屋」という土産物屋がある。草餅、団子、
田楽が美味しいお店である。 食事処でもあり、
昼食後にこの屋の2階座敷をお借りして句会を開いていた。
帰りには、必ず草餅を買ってくる、、、、。
今日の1句
参拝の心非ずや草の餅 ヤギ爺