令和4年4月4日(月)
虎 杖 : いたどり
山野の何処にでも自生する、タデ科の多年草。
茎は太く直立し高さ1m前後、2mに達するものもある。
春先に伸びる若い芽は軟らかく、茎は竹に似て内部が空洞で節
があり、卵形の先の尖った葉を生じる。
春、赤い斑点の在る筒のような若芽の皮を剝いた物をそのまま
食べられる。
夏になると、淡紅色や白色の花が茎の先に円筒花序を付ける。
久しぶりに、ご近所から虎杖を頂いた。
その方は、春になると岐阜の山間(親類)に出かけ、山菜摘み
に出掛けていたが、ここ数年出かけられなくなる(コロナ過)
昨日、「虎杖が届いたから御裾分け」と我家にも春の便り、、
アスパラのような形をしたのに、節目に紅い葉が付いている。
早速、下処理(皮を剝き、下茹で、灰汁抜き)をする。
二杯酢や酢味噌、塩漬けや煮物、天婦羅も旨い、、、、、。
ハム巻き、
含め煮、
天婦羅、
虎杖は別名「スカンポ」と呼ばれる。
小学生の頃、「すかんぽの咲く頃」という童謡があった。
この歌は、小学生(この歌が出来た頃は尋常小学校という)等
が通学する道に、スカンポ(いたどり)が咲いていた。
これを道々、摘みながら口にくわへながら行く風景が詠まれて
いる。 腕白に従い遊びながら道草をして学校へ行き交う姿が
目に浮かんで来る。
すかんぽの咲く頃(童謡)
作詞 : 北原白秋、 作曲 : 山田耕作
土手のすかんぽジャワ更紗(さらさ)
昼は蛍が 寝んねする
僕ら小学尋常生(じんじょうせい)
今朝も通って またもどる
すかんぽすかんぽ 川のふち
夏が来た来た ドレミファソ
※私達が歌った頃は、尋常生ではなく小学六年生だった。
今日の1句
虎杖を喰わヘ道草喧し ヤギ爺
※喧し:かまびすし、騒がしい