令和4年4月3日(日)
浅 蜊 : 浅蜊汁
内海や淡水の混じる砂泥地に棲むマルスダレガイ科二枚貝
北海道から九州にかけて広く分布する。
殻の大きさは3,4cmほどで表面に布目状の多様な模様が
ある。表面の放射状の肋脈は成長脈と交わり布目となる。
浅蜊は、汽水状態(海水と淡水が混じり合う状態)の内湾や
河口部を好み、成貝は海岸の潮間帯から干潮線下10cm程
の浅くて塩分濃度の薄い砂泥地に生息する。 最大で6cm
くらいになる。 北海道産のものは個体が大きく、貝殻には
目立った模様はなく黄褐色がかった色をしている。
沖縄産は薄っぺらで早く成長する。
食材として古くから利用され、貝塚多くの出土品が発掘された。
料理は潮汁、味噌汁、和え物、しぐれ煮の他、ボンゴレパスタ、
クラムチャウダ等がある。
東京深川の「浅利飯」(深川飯)は江戸時代から人気の名物。
日本では生食には向かないとされているが、ポルトガル、チリ
等の海外では生で賞味されているようだ。
アサリは着底後ほとんど移動しないために、貝毒が蓄積される
ことから日本では浅利に依る「集団食中毒」が起こり、生食は
禁じられ、食するには加熱を原則とする事になって居る。
日本のアサリの漁獲量は「三河湾」が一大漁場となっていたが、
年々日本での漁獲量は減少し続けている。
地球温暖化により日本海沿岸の海水温の上昇が主な原因という。
亦、近年北朝鮮や韓国、中国等による乱獲も大きく影響してい
るといわれている。
他の漁獲量も減少して居り、日本では「養殖」を検討してその
推進を図っているようだ。
カミさんが浅利を手にし、「今晩は浅蜊汁、味噌和えよ、、」
今日の1句
暁に浅利からから洗ひ桶 ヤギ爺