令和4年4月12日(火)
沈丁花 : 丁子、沈丁、瑞香、芸香
ジンチョウゲ科の常緑低木、中国原産。
高さ1~1.5m位、半球状の株になり庭木や垣根等と
して植えられる。
3~4月頃、枝先に10~20個の花を球状に咲かせる。
外面が紅紫色で、内面が白色の肉厚の四弁花が開く。
まっ白な品種もあり、同様の四弁の花が香りを放っている。
葉は互生し、倒披針形の6~8cmの長さ、雌雄同株。
その芳香は沈香で、花(正しくは萼)は丁字に似る。
沈香と丁字の香りを併せ持つことから「沈丁花」という。
沈香とは、木材を土中或いは自然に腐敗させて香料を採
るもので、木質が硬く水に沈む特性を生かした採取法で、
その中でも光沢のあるものは「伽羅」(きゃら)と呼ば
れる高級品である。
伽羅、
丁子、
丁字とは、フトモモ科の熱帯常緑高木で、白色や淡紅色
の花が咲き、芳香が強い。その花の蕾を乾燥させて丁香
とし、香辛料や生薬になる。
沈丁花はとても強い香りを放ち、辺り一面に漂わせる。
数年前に「歌声ひろば」という催しが、守山区小幡に在る
小文化劇場であった。
名鉄線の「小幡駅」に着き、駅舎をでると辺り一面甘い
香りが漂っていた。思わず周辺を探し歩き、通りの裏側
に在るお宅の庭に「沈丁花」を見つけた。
暫くその家の前に佇み、、、、、眺め居た。
慌てて通りに戻り、会場の小幡小文化劇場へと急いだ。
毎年、(月に一度)「歌声ひろば」が催されていたが、
ここ数年、コロナの影響で「歌声ひろば」は中止となった。
参加者は年配の方が多く、いずれも昔「歌声喫茶」へ通っ
ていた人が多く、残念ではあるがそろそろ声も出ぬ様に
なる年頃?でもある。
今日の1句
沈丁の香に誘われて途中下車 ヤギ爺