「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

「目にはさやかに見えねども」

2020年08月20日 17時03分56秒 | 日常のこと&写真
「秋きぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」(古今和歌集)。
三十六歌仙の一人である藤原敏行朝臣の歌だが、猛暑の中にも秋の気配を感じる今日この頃となった。雲も入道雲に混じって鰯雲、すじ雲が天高く浮かんでいたり、未だ生ぬるい夜の帳が下りる頃、マンションの森の茂みからウマオイ虫だろうか、ズイーッチョン、ズイーッチョンと鳴いている。まだヒグラシやツクツクホーシの蝉の声は聞こえないが、マンションの中庭の森には秋の七草が花開き始めている。
 
 もうしばらくこの暑さを我慢すると、「今はもう秋 誰も居ない海 知らん顔して人がゆきすぎても・・・・」(山口洋子作詞)。そんな物悲しい秋がくる。

 九州に住んでいたいた頃は夏が好きだった。若かったということもあろうが、それが仕事の任務で東北を転々とするうちに暑さが苦手となり、齢を重ねるごとに「冬がいいねぇ~~~」とカミさんと顔を見合わせてつぶやき頷くようになった。
 秋はそこだ・・・・「目にはさやかに見えねども」、肌に予感を感じている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする