Nじまさんが勧めてくれた野田屋近くの店へ昼に寄った
ドアを開けて呼んでも返事がない 1組の客がいた
やめようかと思っていたらおじさんが水を持って出てきた
ランチメニューでオムライスを注文 しばし待つ
後からひとりで入ってきたダボシャツの男
その人の煙草の煙がこちらに流れてくる 我慢した
壁にはイタリアの地図 国旗もほこりっぽいテーブルもさほどきれいではないが
おじさん一人で厨房に入り できれば運び レジも打つ 我慢しよう
注文もしないのにスープが出た「裏の畑で採れたカボチャのスープです」
ガラス器の下から氷で冷やしている 氷の中にレモンの葉が入れてある
裏の畑でレモンもできる ひんやり冷えたカボチャのスープ 美味しい
野菜サラダもおいしい レディスの煮込みハンバーグも味見した悪くはない
また客が来た やはり呼んでも出てこない その人たちは何度も呼んだ
ようやく隣のテーブル席に着き 私たちと同じメニューで注文した
おじさんは私たちには聞かなかった食後の飲み物を伺っている
寒いような日だ 聞かれれば私はホットコーヒーだろうと思った
まだ希望を伝えてないのに アイスコーが運ばれてきた
お腹が冷えたが我慢して飲んだ
レディスはスープ付きだったがオムライスにはついていない
だまっていたら付いてきた それでも割増料金が発生した
「アルバイトが休んでしまって遅くなってすみませんでした」
と帰りに言った 人の良さそうなおじさんだった
カメラを忘れた ケイタイ写真で我慢した