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見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

昼下がり博物館で怪異譚

2012-08-06 19:44:50 | フォト日記


8月の博物館は水木しげるの妖怪道五十三次展をやっている
それに合わせた講座があった「東海道島田宿・金谷宿の怪異譚」

八木洋行さんが地元の民俗をわかりやすく説明した
いつものように八木節は滑舌で楽しくて あっという間に時間が過ぎた

大井川は橋も船も許可されず川止めで足止めされたそのために
有名人も多く滞在したのでおもしろい話も残っているはず 

ところがそれを記録した書物が島田市には少ない
いまからでも探し出し残しておくことを勧められた

牛尾山を切り開き水の流れを変えたため吉田が河口になっているが
それ以前は焼津に流れていて 大井川町は遠州だった

牛尾山を切り開くときに出てきた丹石を釉薬として
あの独特な色の志戸呂焼が盛んになった

堤防を作り大水に備えたが 信仰に頼ることも必要で寺や神社を建てた
暴れ川だったため小川の川守地蔵も91体あり大井神社も72社存在する

話は 波よけ地蔵 林幽寺の薬梅 白岩寺の幽霊軸 
牛尾の大楠と安田の大椎 金谷長者と大蛇など話された

隣同士で講演中も喋っているばあさんが前回いた
近くにいるといるとやかましいので席を後ろに移動した

後ろでも聞こえたが 誰も注意するようなことはしない
講義に集中すると聴こえなくなるのか我慢強い人が多いのか 

この日はTち屋さんに誘われ横に座ったが 右隣がやかましい
たぶん前回と同じばあさん同士がまたこの日もしゃべっていた

移動したくても運悪く後ろまで満席 我慢して座っていた
迷惑をかけると その人が不幸になるような怪異譚(かいいたん)話

それでもしてくれたら 静かになっただろうけど それもなかった 
迷惑を掛けていることもわかっていないのだろう 仕方なく注意した 

白岩寺の掛け軸に書かれた幽霊には足がない ところが
この掛け軸の幽霊で足が見えた人は 早く亡くなるという話もある

わからないものはわからない方が良いのだろうか
見えないものを見て感じたことを綴るブログだけど

ちなみに40年くらい前に掛け軸の絵を見たことがある
その時には足はなかったが いま見れば足が見えたりして