日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

妥協しないという差別化  その1

2008-12-22 | 素敵な企業・素敵なスタッフ
能登半島は輪島市の辺鄙な所にねぶた温泉があります。
ねぶた温泉という言葉だけ聞くと温泉街かと思いますが
たった一軒、二十四部屋の客室を持つ「能登の庄」という旅館があるのみです。

周囲には何も無く
立地は最悪
冬の日本海は白波が立ち
強風の中で駐車場から旅館に入るまでの数十メートルを歩くだけも
ズボンがびしょ濡れになるような状況です。

それなのに決して腹が立たない驚きをもたせてくれる旅館でした。
さしている傘さえ役に立たない状況の中で
玄関に入るや否や玄関の番をしているおばちゃんが
「靴を脱いでお入りください。傘もお預かりします。」そう言って
畳敷きの玄関ホールへ促してくれました。
私の名前を聞くでもなく、下駄箱の鍵をくれるでもなく
どうぞどうぞと笑顔で迎えてくれました。

たくさんの仲居さんがずらりと並び
一斉に挨拶をしてくれるよりずっと心がこもっている感じがしました。

館内に入ると改装後13年という事を感じさせない小奇麗な館内でした。
明らかに掃除が行き届いていました。
新しくても掃除が行き届いていないことが多い大型旅館とは違ったおもてなしといえるでしょう。

仲居さんの話を聞いてみると
お客様に満足していただくために
少人数ではあっても心を尽くしてお客様をもてなすのだそうです。
着かず離れずおせっかいでもなく放って置かれもせず居心地の良い接客をしてもらいました。

特筆すべきは「お風呂」です。
PH10.4というアルカリ泉は肌の上をお湯の玉が転がります。
この歳になって若き日の自分の肌が再現されるとは思いもよりませんでした。
道路を挟んで海という立地にもかかわらず
温泉の水はしょっぱくなく、お肌がピカピカになるような感じです。
わざわざ遠くから温泉を引っ張ってきている拘りは
温泉客を感動させてくれるものでした。

この温泉の話は続編としたいと思います。
コメント
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