日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

お父さん、終わったよ!

2009-04-28 | 良い税理士・悪い税理士
昨年6月から始まった相続税の調査が漸く終了しました。
二点についての修正申告です。
ひとつは土地の評価誤りでした。(これは議論の余地なし)
もうひとつは固定資産として評価すべきか否かの議論でした。

土地の評価については議論の余地が無いため修正申告を直ぐに承諾しましたが
後者の方は納得がいかず、ずっと税務署担当者と議論を重ねました。

紆余曲折…
いろいろ議論を重ねた結果、本日修正申告を提出した訳ですが
税務署からの帰りにそのままお客様の元へお寄りして
先ずは今回の修正申告の内容を奥様に説明させていただきました。
今回の修正申告での納税はウン十万円
下手をすると上場企業の部長級の手取り給与一か月分にも相当しそうな金額です。
本当に申し訳ないことをしてしまいました。

なぜ、今回のような(修正申告という)事態になったのか
なぜ、途中まで担当していた担当税理士が言っていた事と結末が違っているのか
なぜ、過少申告加算税や延滞税が発生しそれを納税者が負担しないといけないのか
微に入り細に入り質問を受け、その答えをお話させていただきました。
「同じ払うのでも後で払うと損をした気になってしまう…」
そんな率直なお言葉も頂きました。
本当に申し訳ないことをしてしまったものです。

勿論、弊社の評価誤りにかかる責任分相当額は
私の財布から福沢さんが羽根を生やして飛んで行ってしまいました。
これも「もっとしっかり仕事をせよ!」との被相続人様からの教えだと思います。

そんな一連のお話を終え、最後に
亡くなった被相続人(ご主人様)にお供え物とお参りをさせていただきました。
奥様は「そんなことまでしなくても…。」とおっしゃりながらも
仏壇の扉を開け、灯りを燈し
私がお参りできるように準備をしてくださいました。

私が手を合わせお参りをしている時です。
私の直ぐ後ろで座って一緒にお参りをしていた奥様の口から
「お父さん、終わったよ。山根さんに良いのにしてもらえたよ。」
そんな言葉が洩れ聞こえてきました。
奥様の目には薄っすらと光るものが見えたような気がします。

一円の余分な税金も払わせない
一円の少なからぬ税金も払わせない
一円の狂いも許されない私たちのこの仕事
大いに反省させられた思いです。
二度と同じ過ちは起こさない決心をさせて頂きたいと思います。


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コメント
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