11日(火)は時々上空の薄雲が広がりましたが、日差しが届いて秋らしい過ごしやすい一日でした。
午後3時から白馬村役場で開催され、全国治水砂防協会長野県支部が当番でしたので、長野県建設部砂防課の林課長さん、水野総務係長さん、市村書記さんと、白馬村丸山村長さん、矢口建設課長さん達に準備をしていただき始まりました。
当地区は新潟県・富山県・石川県・福井県と長野県から構成されており、各県の支部長さんと、参与として各県の砂防課長さんや関係の皆さんに参加していただきました。
最初に当番県支部長の私から、ご案内のとおり、近年、気候変動の影響により災害が激甚化・頻発化しており、本年も線状降水帯等による大雨災害や大型台風による風水害が全国各地で発生しております。
災害で犠牲になられた皆様に深い哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様に心より御見舞い申し上げます。
長野県におきましても、8月6日から7日にかけての局地的な大雨により、県北部を中心に土砂流出や地すべりなどの被害が多く発生いたしました。また、このほかにも、1時間に50ミリを超える非常に激しい雨が県内各地で多数確認され、被害が発生しているところです。
このように自然災害が多発している一方で、これまでに整備された砂防堰堤が土砂を捕捉し、下流域の被害を軽減するなどの効果を発揮していることも確認されておりまして、砂防事業の即応性と重要性を再認識したところであります。
こうした状況の中、北陸信越地区の支部長が一堂に介し、土砂災害防止対策について意見交換を行う本会議は、大変有意義なものであり、それぞれの取り組みについて情報交換をさせていただく大変貴重な機会であると考えておりますなどと挨拶とさせていただきました。
地元の丸山村長さんから歓迎のご挨拶をいただき、来賓として国土交通省水管理・国土保全局 砂防部 砂防部長 三上幸三様と全国治水砂防協会理事長 大野宏之様にそれぞれの立場からご挨拶を頂戴しました。
自己紹介では、長くお務めの支部長さんや初めての砂防課長さんなど各県2名の方々から簡潔に挨拶をしていただきました。
開催県の支部長として、私が進行役を務めて議事進行を行いました。
▽ 最初に国土交通省からの提供情報として、「いのち」と「くらし」を守る砂防の取組と題して、三上砂防部長さんからご講演をいただきました。
近年の土砂災害発生状況、令和4年 全国の土砂災害発生状況(9月30日現在)、令和4年8月からの大雨における砂防関係施設の効果事例、事前の避難により難を逃れた事例、令和4年度砂防関係施設の効果事例、令和4年8月からの大雨における新潟県村上市のその後の対応、流木の捕捉施設設置、砂防堰堤に堆積した土砂の除石などを説明していただきました。
その他にも、令和5年度 概算要求概要、水管理・国土保全局関係予算の推移、新規要求事項、流域治水型砂防事業の展開、土砂災害警戒区域等の指定状況、火山地域における土砂災害対策、令和4年災害におけるTEC-FORCE砂防班の活動、砂防堰堤を活用した地域活性化への取組事例などについても分かりやすく簡潔に説明していただきました。
▽ 次に大野理事長さん「土砂災害と砂防」と題してご講演をいただきました。
日本で何故、土砂災害が多いのかとして、深層崩壊の説明を紀伊山系砂防事務所作成の説明動画を拝見し、近年の土砂災害発生の発生状況、今後の砂防を考える視点などをご説明いただきました。
その他にも、降雨と深層崩壊の関係、深層崩壊に関連する要因と時間スケール、深層崩壊公表済みマップ、国土交通省に関する新聞情報、令和4年度主要行事、土砂災害防止施設の強力な整備促進、流域治水型砂防事業の展開などの提言(案)についても説明していただきました。
各県の提出議題として「住民避難を促す地域のリーダー等に対する防災教育の取り組みについて」「土砂災害警戒情報発表時における市町村、住民が的確な警戒避難対応をとるための支援について」「土砂災害警戒情報の発表単位(市町村)の細分化について」「土砂災害警戒情報を避難指示に繫げる取組について」「要配慮者利用施設における避難訓練の支援について」を各県から議題として提出していただき、他の2県が現状の取組等について回答していただき協議をしました。
やはり、各県の支部長さん、参与さん達ですから、防災・減災対策など、ハード・ソフト両面での取組をしっかり実施している点や、課題を把握して今後どの様に対応していくか考えておられて感心させられましたし、当村での危機管理体制等の参考になる事例がありとても勉強になりました。
▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、下生野の高台に行き、朝日が差しだした上空からの風景を撮影しました。
下生野上空からの風景
本日生坂村では、小学校で貯金日・ALT、振興課関係村工事入札、2歳児教室、3班の皆さんの元気塾などが行われました。