信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

村内要望個所現地調査&犀川砂防事務所関係事業現地調査&万平集落上空からの風景

2022年10月31日 | 生坂村の報告

 31日(月)午前9時30分からは、今年度最初の地区要望箇所の現地調査を行いました。令和元年度から各区の要望箇所を把握して、調査内容を検証し来年度当初予算に計上するためと、来年度早々から工事が実施できるように、秋に実施しています。

 初日は小立野区と下生野区の現地調査を実施しました。各区長と役員の皆さんから説明を受け、太田議長はじめ議員各位に同行していただき、私と副村長、振興課の課長・係長、地区担当職員と一緒に、新規の要望箇所を中心に調査を行いました。

 最初は小立野区の天神沢の犀川合流地点に行き、法面が崩落して自動車の切り返しが危険であるとのことでした。

 天神沢は砂防指定ですので、丁度午後に、犀川砂防事務所の現地調査があるので見ていただくことにしました。

 次ぎに天神沢沿いに入り、村道へ擁壁が張り出してきた2個所と路肩の崩落個所を調査しましたが、昨年度擁壁については、林務課に調査をしていただきましたが、経過観察などの回答であったことを伝え、路肩の崩落個所を含め、今後のどの様に対処するか検討させていただくことにしました。

 次に村道の舗装が剥がれてきて、除雪の時に雪が残ってしまうので、舗装修繕の要望に関しては、表面を削って舗装をするように検討することにしました。

 次に南部の村道路肩の崩落個所の対応については、土留めの方法、アスカーブで雨水の流れ込みを防ぐなどの対策を検討することにしました。

 最後は南部の農道路肩の崩落個所の対応については、沢に向かって深い斜面ですので、路肩保持の方法などを検討することにしました。

 毎回、緊急性、危険性、必要性、公平性等を考慮して、限られた財源の中、なるべく多くの要望にお応えしているところですが、今回も新たに各区から数々の要望があり、安全・安心な生活を確保するためにしっかり協議をしてまいります。

 午前10時45分からの下生野区は、豪雨時対策の水路の修繕については、詳しい浸水状況を聞き取りし、対応策を検討することにしました。

 農道の雨水が宅地に流れ込む対策について、下生野区は県営中山間総合整備事業により用水路のパイプライン化をしていますので、その工事に併せて横断溝設置を検討することにしました。

 前年度のガードレールの等の設置については、要望個所が違ったため来年度にどの様な方式で設置するか検討することにしました。

 大林沢流路工の支障木伐採等の対応については、午後の犀川砂防事務所の現地調査時に要望することにしました。

 その他用水の排水個所の修繕、国道19号のアカシアの伐採などの要望があり、対処方法を検討するとともに関係機関へ要望をしていきます。

 今年度も担当部署と協議をし、回答した内容で対策工事及び対応をしております。また、国・県関係の道路、河川、治水砂防、治山等の要望も関係機関において対策工事や調査をしてもらっております。

 今回の要望に関しましては、来年度事業として限られた財源の中で、県営中山間総合整備事業との関連工事、補助事業での工事対応、村単での工事対応などですので、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。

 午後3時からの砂防関係要望個所現地調査は、犀川砂防事務所の青木所長はじめ4名の職員の皆さんにお越しいただき、当村の今年度の砂防事業の要望個所の現地調査をしていただきました。

 最初に午前中の小立野区からの要望で、天神沢と犀川の合流地点の崩落個所ですが、千曲川河川事務所とも協議をして対処方法を検討していただくことになりました。

 次に午前中の下生野区からの要望で、大林沢流路工の支障木伐採、堆積土の排出などの環境美化対策は、予算内で年度を掛けて対応していただけるとのことでした。

 近年の豪雨により、池沢地区の護岸が洗堀で崩壊している箇所が何箇所か見受けられ、その護岸の修繕の要望に関しては、来年度メンテナンス事業により対応するように要望しているとのことでした。

 小舟常会からの要望で、集落裏の山腹部の土石流の恐れがあることと、沢に沿っての村道等が沢の洗掘影響により、村道・農地が沈下の対応については、優先順位を決めて対応していきたいとのことでした。

 桧沢は土砂災害警戒区域であり、大雨等により道の駅及び村営住宅等へ影響を及ぼすため工事を行っていますが、その土砂が側溝に詰まってしまう対応については、布設替えを視野に検討していただくことになりました。

 和手集落の当該箇所は、土砂災害特別警戒区域であり、保全対象として、人家及び避難所の村民会館があるため、早急の対策の要望については、中村団地の急傾斜対策後に実施できるか検討することになりました。

 牛沢常会の集会所上部は、土砂災害特別警戒区域で人家及び県道が存在するため、斜面崩落の対策については、砂防計画と避難所の見直しなどから再考することにしました。

 袖山常会は、地すべり防止区域であり、保全対象として、人家、河川、県道、村道が存在し、地すべり対策を実施されており、袖沢川は来年度調査予定で、人家に近い法面工事は、来春には着工するとのことでした。

 牛沢常会では、昨年8月豪雨により河川のごみと実石沢の土砂も堆積していたため、人家に被害を及ぼす危険があるとともに、景観も悪くなっていた個所については、松本建設事務所で堆積土とゴミを排出していただきましたが、その上部は砂防事務所の管轄でなく、村で経過観察をお願いしたいとのことでした。

 荒神土沢は、豪雨の際に土砂等が集水桝に堆積して、下流の排水路へも土砂堆積し、水路の排水ができず内水被害の対応については、今の工事の中で対処するとのことでした。

 現在、桧沢の堰堤工事、中村団地の急傾斜対策工事、袖山地区の地すべり対策工事、大倉地区の地すべり対策など、多くの砂防工事をしていただいているところでありまして、村民の皆さんの安全安心の生活を守るために、砂防事業は大変重要でありますので、引き続きのご指導、ご支援の程よろしくお願いいたします。

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は万平集落へ行き、朝霧が深く立ち込めていた上空の風景を撮影しました。

 その他生坂村では、保育園で祖父母参観、小学校で音楽会前々日準備、中学校で第3回総合テスト、村工事開札、交付税検査、食育作品コンクール表彰式、せせらぎ公園整備などが行われました。


松本山雅FCホームタウンデー&草尾農村公園周辺からの風景

2022年10月30日 | 私の挨拶

 30日(日)生坂村は今シーズンの「松本山雅ホームタウンデー」に参加させていただきました。ホームタウンは松本市・塩尻市・山形村・安曇野市・大町市・池田町・箕輪町・朝日村・高森町と生坂村の10市町村ですが、今年も新型コロナウイルス感染防止対策から、本日は松本市と当村の2市村だけのホームタウンデーでした。しかし、松本山雅FCとAC長野パルセイロの信州ダービーという歴史ある試合の日に、ホームタウンデーを設定していただいた松本山雅の関係者に感謝を申し上げます。

 当村は、かあさん家と喫茶山雅が共同開発した緑のおまんじゅうと灰焼きおやき、ハチクご飯の素、クッキーなどの特産品の販売を行いましたが、我々が行ったときには、あっという間に緑のおまんじゅう、おやきなどが完売してしまいました。 

 ホームタウンデーのセレモニーは、松本市の芝山議長、小西文化観光部長、大島スポーツ推進課長と、私、太田議長、上條教育長でホームタウンフラッグを掲げて入場し、キックオフは、セイコーエプソンの小川社長がリフティングをしてから、臥雲松本市長、荻原長野市長がキックして、我々はその間フラッグを掲げて盛り上げました。

 サンプロアルウィンには今季最多となる15,912人が詰めかけ、 試合を動かしたのは山雅で前半26分、コーナーキックのこぼれ球を横山が決め先制し、パルセイロは後半19分ぶ、ゴール前の混戦を三田が詰め試合を振り出しに戻しましたが、決勝点が生まれたのは後半40分で、山雅は田中のスルーパスからルカオがシュートし、山雅は3位に浮上しました。

 今はまだコロナ禍ですので、松本山雅FCと連携の取組は減っていますが、11月23日には「2022イクラン!!松本山雅FC」を実施する予定ですので、村内外から多くの皆さんの参加があり、交流人口の増加につながると考えております。

 午後は、生坂村「創造の森」プロジェクトを進めています雲根地区において、地域発 元気づくり支援金を活用した「アースオーブンワークショップ」を、松本山雅の皆さんにもお手伝いいただき、素晴らしいアースオーブンが完成しましたので、収穫祭を行う予定で進めています。

 その他にも、保育園での山雅サッカー教室、フィジカルトレーニング講座、ウォーキングサッカーなども行っていただいていまして、当村のイベントなどにも、ホームタウン担当の方々や松本山雅FCオフィシャルマスコットのガンズくん、喫茶山雅の皆さんにお越しいただき、一緒にイベントを盛り上げてくださり、生坂村の発信や活性化に結び付いていることに感謝申し上げます。

 今後は、脱炭素社会の構築に向けて、生坂村「創造の森」プロジェクトを進めていきますので、引き続き松本山雅の皆さんにはご支援、ご指導をいただくとともに、村民の皆さんのご理解とご協力のもと、生坂村の資源を活かした取組なども進めてまいりたいと考えております。

▽ 毎朝恒例の撮影は、草尾農村公園に行き、朝霧が立ち込める空に朝日が差し込んできた風景を撮影しました。

草尾上野ぶどう畑上空からの風景


松本駐屯地創設72周年記念行事&山清路の風景

2022年10月29日 | 生坂村の報告

 29日(土)午前10時から、昭和25年11月創設以来、長野県の郷土部隊として「地域に貢献する魅力ある松本駐屯地」として着実に歩み続けてきて、通称「山岳連隊」の異名を持つ第13普通科連隊等が所属しています松本駐屯地の72周年記念式典に出席いたしました。

 新型コロナウイルス感染拡大により、3年ぶりの一般公開の開催となり、多くの皆さんで賑わいました。

 松本駐屯地を拠点とする第13普通科連隊等の隊員が整列され、駐屯地司令の鏡森1等陸佐の下、記念式典が始まりました。

 私は、東日本大震災の災害派遣等の被災地支援に感銘を受け、長野県内で発生した平成26年9月の木曽御嶽山噴火災害、令和元年東日本台風災害等の災害派遣任務に敬意を表し、我が地域は糸魚川―静岡構造線断層帯に位置し、その影響の大地震や昨今多様化している大災害が危惧される中、それらの有事の際の対応として自衛隊の皆さんに派遣要請することを鑑み、平素のお付き合いを大切に思い、今回も出席させていただきました。

 執行者臨場、開会の辞、執行者に敬礼、国旗掲揚、巡閲、執行者式辞、来賓祝辞と進みましたが、来賓席は巡閲以外撮影が難しく写真はありませんのでご容赦ください。

 観閲行進・飛行は、音楽隊の演奏に併せ、多くの隊員の行進と充実した各種装備を備えた特殊車両等がパレードしました。

 記念式典と観閲行進が済むと、今回初めて「書道パフォーマンス甲子園」で3連覇を果たした蟻ヶ崎高校の

書道パフォーマンスが披露され、全国一のパフォーマンスに感動しました。

 次は今回も松本アルプス太鼓と滝ヶ原雲海太鼓による息の合った素晴らしく力強い演奏を聞かせていただきました。

 松本鉄砲隊演武は「撃て」の合図で、白煙と共に一斉に轟音が響き渡り、空砲とは言え、予想以上の音と迫力に驚きました。

 今年も模擬戦闘訓練として、松本駐屯地を拠点とする第13普通科連隊の隊員たちが、オートバイ、ヘリコプター、高機動車、戦車、追撃砲などを使っての訓練を見せていただき、スピーディーに正確に役割を果たし、実戦がないことを願いながら、有事の際の対応の素晴らしさと危機感迫る迫力に日頃の厳しい訓練の成果を感じました。

 今後も日本、長野県、市町村の住民の生命・財産を守るとともに、安全・安心な生活の確保のために、多くのご活動・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。松本駐屯地創設72周年、誠におめでとうございました。

山清路の風景

▽ 毎朝恒例の撮影は、紅葉が鮮やかな山清路に行き、巨大な奇岩や犀川の流れなどの風景を撮影しました。

その他生坂村では、少年少女バドミントン教室、地域未来塾などが行われました。

 


区長会視察研修2日目&山清路の風景

2022年10月28日 | 生坂村の報告

 28日(金)の区長会視察研修2日目は、高山市の宿泊先を8時30分に出発し、世界遺産『白川郷』に向かいました。

 岐阜県大野郡白川村の荻町地区は、大小百棟余りの合掌造りが数多く残り、また今でもそこで人々の生活が営まれている集落として知られていて、この日も多くの観光客で賑わっていました。

 1995年にはユネスコの世界遺産に登録されましたが、建物や景観だけではなく、地域に根付く住民同士の相互扶助の営みが高い評価を受けたと言われています。

 日本の原風景である農村文化・生活・暮らしを深く感じることができる「日本の故郷」のような場所であり、生坂村でも日本の原風景を感じるところが多く、そんな風景も知っていただきたいと感じました。

 白川郷では「結(ゆい)」の心を今でも大切にしています。白川郷の生活は、昔から個々の家の助け合いと協力があってこそ成り立つものでした。冬は雪に閉ざされてしまうので、家同士が助け合わないと生きていけないくらい、厳しい自然条件でもありました。

 そのため、1年を通して様々な暮らし・行事の場面で助け合いが必要とされ、白川郷ならではの相互扶助の関係が築かれていきました。その「結」の心は現代にも、しっかりと引き継がれており、例えば合掌造りの茅葺屋根の吹き替えを、村をあげてみんなで協力しておこなっているとのことでした。

 そんな「結」の心から、現代が忘れてしまっている「人々が力を合わせて助け合うことの大切さ」と「人と人のつながりや絆の大切さ」を再認識することができるのではないでしょうか。

 当村も「結」の心を大切に、生坂村の山紫水明の豊かな自然、先人が築き上げてきた伝統文化を後世に伝えるために、村民全員が力を合わせて生坂村を守り育んでいかなければと感じております。

 次に白川郷IC近くの「道の駅 白川郷」に行き、昼食を兼ねて併設の「合掌ミュージアム」を視察しました。

 道の駅の土産店から入った合掌ミュージアムは、半分解体して移築した本物の合掌造りを土台として、建築の過程がわかりやすく展示されているなど、様々な角度から世界遺産を知ることができる施設でした。

 売店には飛騨地方の民芸品「さるぼぼ」や地元オリジナルのお菓子、白川郷で生産された加工食品、飛騨の地酒などバリエーション豊かな土産店と、地元で採れた農産物直売所もありました。

 食事処には飛騨牛めしや飛騨牛まん、オリジナルラーメン、季節ごとの新メニューまで品数豊富な食事処でした。

 最後の視察は、荒城郷 まほろば文化村に行き、JAひだ 国府支店 営農生活課 課長兼まほろば文化村地域創生事業事務局長 片岡匠磨さんにご説明いただきました。

 「荒城郷まほろば文化村」事業は、農村活性化のモデル事業として平成20年度にスタートし、高山市の指定管理者としてJAひだが運営する「荒城農業体験交流館」を中核施設に、食農教育や食文化の伝承活動、地域資源の有効活用による地域農業の振興と地域経済の活性化を目指していました。

 事業として、荒城農業小学校は、農業体験等を通じて農や食、伝統文化や自然環境を学ぶことにより、子どもの豊かな感性と甲斐性を育むと同時に「農家先生」やスタッフとの交流、或いは親子のふれあいや共同作業を通じての仲間づくりや家族のコミュニケーション促進を目的に事業が行われ、毎年度飛騨地域の小学生80人ほどが、年間15回ほどの授業が行われていました。

 授業内容は、田植え、野菜種まき・植え付け、大豆種まき、花壇の植え付け、きのこ菌の植え付け、田んぼの生き物調査、稲の観察、野菜収穫、収穫野菜の販売体験、夏まつり、荒城川あそびなどの合宿、伝統文化の学習、稲刈り、稲の脱穀、わら縄ない、いちご苗植え付け、まがたまづくり、大豆脱穀、餅つき、正月飾りづくり、豆腐づくり、どんと焼き、かるた取り大会、味噌づくりなど多くの活動をしていました。

 「里山の暮らし継承保存事業」では、里山の暮らしをテーマに、農業、自然及び歴史文化を切り口とした各種講座を開設し、事業推進することにより、市民が昔ながらの文化について認識を新たにするとともに、地域農業の振興と活性化を図る目的で実施されていました。

 その事業の開催内容は、そば打ち体験教室、お菓子作り教室、飾り巻き寿司教室、シルエットアート教室、家庭菜園教室などで、人員不足やコロナ禍で実施できない事業もあるとのことでした。

 自主事業として、「荒城農業体験交流館」を拠点に、同施設を利用した農と食、地域伝統文化に関する様々な事業を展開することで、施設を有効利用するとともに、都市と農村の交流や地域住民の教養文化活動に貢献することを目的に実施されていました。

 コロナ禍で開催できない事業はありますが、プロの陶芸家を講師に招き、陶芸体験を行っていて、小鉢やマグカップ、花瓶などを自由に創作しているとのことでした。

 荒城農業小学校は、農家先生16名とボランティアスタッフがJAや行政の皆さん50名ほどが携わり行われており、当活動が多岐にわたり驚きましたが、現在はボランティアスタッフなどの確保が難しく、多くの活動を行っていくことに難しさがあるとのことでした。

 「食農教育・食育活動」を地域づくりに生かし、地域資源を活用し、地域の活性化を図っていくことは、地域の皆さんのご理解とご協力がなければ活動できないことも痛感しました。

 まほろば文化村地域創生事業事務局長 片岡匠磨さんには、大変お忙しい中視察対応をしていただき御礼を申し上げますとともに、区長さん方には天気に恵まれ、錦織りなす紅葉を見ながら、有意義な視察研修ができましたことに感謝申し上げます。

▽ 毎朝恒例の写真は、前の日曜日に撮影した、爽やかに秋空が広がった高津屋森林公園周辺からの風景です。

高津屋森林公園周辺からの風景

 その他生坂村では、保育園でイングリッシュランド、小学校でALT、中学校で3年技術テスト、例月出納検査などが行われました。


区長会視察研修1日目&生坂ダム湖上空からの風景

2022年10月27日 | 生坂村の報告

 27日(木)は今年度の区長会視察研修が行われ、3年ぶりに県外への視察研修を企画し、生坂村を朝7時頃に出発し、岐阜県高山市の「NPO法人活エネルギーアカデミー」に10時30分頃に着きました。

 NPO法人活エネルギーアカデミーの山崎理事長さんと事務局の澤さん達に視察対応をしていただきました。

 当法人は、大自然の恵みをエネルギーとして活用することで、地域を活性化し、豊かな暮らしに貢献したいという思いを持ち2014年4月に設立し、最初は3人で始めたとのことでした。

 水曜日と木曜日の午前中に作業をされているということで、近くの作業現場を視察させていただきました。殆どの方が山崎理事長さんより年上で、様々な役職を経験された方や仕事をされている方が力を合わせて取り組まれていました。

 間伐材の利活用等の日々の活動は、地域通貨Enepo(1枚500円)の発行により運営にされていて、いつもは17~18名が4個所に分かれて作業をし、安全確保のために段取りをしっかりとして、一気に無理して作業をしてはいけないとのことでした。

 鬱蒼としていた森林は間伐作業の結果、日が差し込み植物や動物が蘇り、採集した間伐材や未利用材等の地域資源を有効に活用するために、製材した材を乾燥もして、色々な用途に使われていて驚きました。

 箱の中に黒土を入れ、黒土の中のバクテリアの働きで生ゴミを分解する仕組みになっている「高山間伐材キエーロ」により、ゴミの減量化にも取り組まれていました。

 昼食後は、事務局の澤さんからスライドを使って説明をしていただきました。

 高山市は東京都とほぼ同じ面積の日本一大きい市ですが、その92%が山林を占め、その豊富な森林資源が放ったらかしで、同市では灯油購入のために毎年24億円ものお金が海外へ流出しているという現実がありました。

 また、間伐施業で搬出される森林資源を、行政との協働による定期物流トラックが、毎週1回市内13カ所の集積場(木の駅)を周回し、集まった間伐材を市内各事業所へ届ける仕組みになっていました。

 この森の恵みは根本から葉先まで余すところなく、木質燃料・炭・薪・家具・建材、葉はアロマや土壌改良剤まで可能な限り利活用されていました。

 出荷売上を地域通貨Enepoとして参加者へ還元して、地元飛騨地域で使用できる仕組みとなっていて、地元の飛騨信用組合で現金決済をしていただき、また、デジタル地域通貨「さるぼぼコイン」とも連携していて、森林資源が地元経済を潤していました。

 森林の環境保全と里山の暮らしを次世代に継承することを目的とし、地域循環型経済システムの実践活動で、採集した間伐材や未利用材等の地域資源を有効に運搬・利活用するための定期物流便を構築し、その対価を地域通貨として発行、参加者へ還元することで、地域資源による経済圏を形成していました。

 その活動が評価され、NPO法人活エネルギーアカデミーが実践している日々の活動である「間伐材の利活用のための定期物流システムと地域通貨Enepoの発行運営による循環型経済モデル」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞された他、農林水産省「ディスカバー農山漁村の宝」、・第20回中部の未来創造大賞優秀賞なども受賞されていました。

 また、小学生向けの自然エネルギーイベント「子ども大学たかやま」を毎年の夏と冬に開催して、環境教育やゴミ削減プロジェクトなど暮らしをより良くするための試みも行っていて、地域の絆により多くの取組をされていることに感銘を受けました。

 本日は大変お忙しい中、NPO法人活エネルギーアカデミーの山崎理事長さんと事務局の澤さん達には、ご丁寧に詳細にご説明をいただき感謝申し上げます。区長さん方は、当村の課題であります森林の保全や活用等に関して、分かり易い説明に納得され、とても良い研修ができたと感じました。

 午後4時頃からは、高山市の街並みを見学しながら、有志で高山陣屋も視察しました。

 江戸幕府が飛騨国を直轄領とした元禄5年から慶応4年に至るまでの176年間、高山陣屋において、25代の代官・郡代が幕府による飛騨支配のための執務を行いました。

 幕末には全国に60数ヶ所あったと言われている代官・郡代所の中で、当時の主要建物が残っているのは、この高山陣屋のみです。

 昭和4年には、国史跡に指定され、高山陣屋は明治以降も飛騨の行政の中枢であり続け、昭和44年まで県事務所として建物が利用されました。

そして、県事務所が移転したのを機に、高山陣屋を江戸時代の姿に復元し一般公開するための整備事業が行われ、平成8年、26年あまりの歳月を経て江戸時代の姿が再現されました。

 年始をはじめとした重要な年中行事などで使用された書院造りの部屋で、49畳敷の3部屋続きで、高山陣屋内で最大の広さでした。縁側を通して季節ごとに変わる庭の景色も、手入れされていてとても素晴らしかったです。

▽ 毎朝恒例の写真は、朝霧が立ち込めている中、生坂ダム湖畔から木々が色付いていた風景を撮影しました。

生坂ダム湖上空からの風景

 その他生坂村では、なのはなでお祝い御膳昼食会などが行われました。


簡易水道有収率対策プロジェクト会議&草尾上野上空からの風景

2022年10月26日 | 生坂村の会議

 26日(水)は晴れて澄んだ空が広がり、紅葉の彩りに秋を感じられ、朝晩はグッと冷え込み、昼間も肌寒い体感でした。

 午前10時からの簡易水道有収率対策プロジェクト会議は、議員各位の消火栓塗装作業に併せての音聴調査を実施、上生坂第1配水池緊急漏水修繕工事、夜間漏水調査、梶本と農業公社下の漏水調査、大原2号ポンプの空気弁故障による漏水、下生野第2配水池の流量計交換工事、大原ポンプ室の送水流量計交換工事などの前回会議からの流れ、各ポンプ施設の運転時間の比較、上生坂第1・第2配水池流量比較、下生野第1・第2配水池流量比較、排水量と使用量の比較、安曇野市受水量比較などについて説明を受けました。

 漏水の範囲を絞ってきて梶本地区の送水管と判断し、急遽臨時議会に計上させていただき、議決後に早期に工事発注したいこと、当箇所はバルブの劣化によっても漏水の可能性があること、夜間の漏水調査を行い梶本の集落内で2トンの漏水であったこと、冬場にメーター検針を行う準備は整ったこと、草尾の第1、第2ポンプの地区も流量計で漏水範囲を絞って調査すること、28日に下生野地区で夜間の漏水調査を行うこと、農業公社下も漏水の可能性があるので、バルブを付けて漏水調査をすることなどの協議をしました。

 第1配水池の築造工事の進捗状況は、底盤コンクリートを11月で打ち終わるなど、概ね工程通り進んでいること、資材費が高騰しているが、今後工事費全体の1割を超えると変更契約も致し方ないか検討すること、今後の工事は鷺の平地区と雲根地区の配水管の新設工事、梶本地区の布設替え工事などですが、今後も有収率向上のために、漏水対策、老朽化・耐震化対策等の布設替え工事・調査を行いながら当会議で検討協議をしてまいります。

 午後2時からは、松本広域連合正副広域連合長会議、県環境部との意見交換会、松塩安筑老人福祉施設組合組織市町村長会議、東筑摩郡村長会と午後5時過ぎまで協議しました。

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、草尾上野ぶどう畑の高台に行き、朝霧が深く立ち込めていた上空からの風景を撮影しました。

草尾上野ぶどう畑上空からの風景

 その他生坂村では、保育園で来入児検査、小学校で就学児健康診断、中学校で集金日、なのはなで焼き芋会、村工事入札、農業委員会などが行われました。


生坂農業未来創りプロジェクト会議&松本建設事務所要望箇所現地調査&草尾上空からの風景

2022年10月25日 | 生坂村の報告

 25日(火)は日差しが届きましたが、朝晩はグッと冷え込み、昼間でも気温が上がらず肌寒い体感でした。

 午前10時からの生坂農業未来創りプロジェクト会議は、私から先日の視察研修は当村に参考になる内容もありましたので、今後検討していきたいこと、9月は当会議の皆さん、甲本駅長はじめ働いている皆さん、ぶどうを多く出荷してくださった農家の皆さんなど関係の皆さんのお陰で、いくさかの郷が開設以来2,000万円を突破したこと、10月もぶどうの出荷が多く、既に昨年度の売上を超したことに感謝を申し上げ、今後も当会議でいくさかの郷の運営による農業振興などの検討協議をお願いするなどの挨拶をいたしました。

 協議事項は、道の駅いくさかの郷の農林水産物直売所の8月の売上は、7月のように黒字になり順調に推移していること、9月は開設以来売上が2,000万円を超して、9月の売上は前年対比121%、集客数106%であり、10月は23日(日)迄で、昨年度実績をクリアして1,000万円を超え、引き続き多くのお客様に来ていただき、電話の問い合わせも多いこと、ぶどう部屋でぶどうの露出度をアップしたことでぶどうを体験でき、売上が17,439点でぶどうだけで1,800万円を超えたこと、来年はぶどう部屋を改善すると2,000万円は超えること、今後はぶどうやハチク、キノコの様な特産品を作るため、浅漬けの奈良漬を遡及するなどで取り組んでいきたいこと、11月のカレンダーはいつも通りで、特産市は変えていき、年末年始は昨年度通りの営業日でいくこと、かあさん家はおやきが直売所でなく、作っているところで販売したので、直売所の売上が落ちたが、食堂の売上が良く、全体的に9月は例年並みの売上であったことなどの説明を受けました。

 降雹被害における支援策については、生坂村農業用ハウス設置支援事業補助金の交付要綱(案)を説明し、主なご意見やご提案については、雨除けハウスも対象であること、元気づくり支援金を活用してのハウスは、団体などに10棟を貸与していて、3年間で終了したが、時々栽培内容等の話し合いをしていること、予算枠については、この交付要綱を決めていただき、その内容により事務局で決めて、来年度予算に計上したいこと、ぶどう棚設置等の国・県の事業に対して、個人負担分の補助は何%するか検討の余地があること、事業費の何%か自己負担分の何%か、3分の1か2分の1か、上限をどうするか、農協のビニールハウス設置補助は10%で上限20万円であること、次回の会議までに具体的に事業費の何%で上限何万円かを示すこと、梨の降雹被害は大変で、その見舞金については、前回の会議の結果、今回の会議で交付要綱を協議していますが、この点も次回の会議で行政側の考えを示させていただくなどの協議をしました。

 JA松本ハイランドからの農業関連スケジュールなどについて、11月2日の川手ライスセンター閉所式、4日~5日にくらしの展示提案会、17日に農業用廃プラ回収・廃棄農薬・空容器回収、20日に山清路ぶどうファンクラブ・安曇野田んぼファンクラブ交流会、22日に赤米対策指導会、24日に女性のための相続セミナー、下旬にぶどう部会川手支部女性部視察研修、12月上旬に役員会、下旬に山清路ぶどう生産販売実績検討会、最後に、電気柵の資材が来年4月1日から20%程アップするので、施工希望者を把握して3月中に知らせていただきたいなどの報告をいただきました。

 午後2時30分からは、松本建設事務所要望箇所現地調査を藤本所長さんはじめ多くの担当の職員各位にお越しいただき、当村の県道の拡幅、排水路整備、舗装・歩道修繕、県管理河川の堤防の強化、河床整理、支障木の伐採などの要望箇所の現地調査をしていただきました。

 担当の職員の皆さんが、既に殆どの箇所を把握いただいており、今年度も藤本所長さんや担当の職員各位から対処方法などについて説明をしていただきました。

 最初に小立野に行き、私と藤本所長さんから挨拶をし、県道下生野明科線小立野地区の路肩及び法面を含め、全体的な地すべり等の観察調査及び修繕については、24.4mの間にアンカー10本を打つなどの復旧工事を年度内に着手するとのことでした。

 県道脇水路の排水処理では、大雨の際内水が排出されず人家等への浸水が危惧されるため、天神沢へ排水することで内水を抑えたい要望に関しては、設計が済み用地買収を進め、来年度事業着手をしていただけるとのことでした。

 同じく県道下生野明科線の下生野横手地区は幅員が狭いため、路線バス等の待避所設置の要望をしましたが、優先順位を決めてどの様に設置するか検討していただくことになりました。

 県道上生坂信濃松川停車場線は、生坂ダム湖畔から道の駅いくさかの郷までの間が、舗装に亀裂と沈下、凹凸があり、降雨時は水溜りができ通行に支障をきたしていることに関しては、舗装の修繕は予算内で50mほど実施していただけるとのことでした。

 牛沢地区では、昨年8月豪雨により河川のごみが堆積し、沢の土砂も堆積しているため、人家に被害を及ぼす危険があるとともに、景観も悪くなっている個所は、施設機能向上として堤防強化等を今年度に設計をして、来年度に工事着手する予定とのことです。

 県道上生坂信濃松川停車場線整備促進期成同盟会より建設部へ要望しているが、当県道は法面崩落により何度も通行止めや、最寄りの総合病院が池田町にあり、幅員が狭小のため緊急時や通院に支障があるための当県道の町村境の整備については、大町建設事務所で、用地買収や保安林解除をして、工事着手になると、松本建設事務所も続いて測量、設計を行うとのことでした。

 袖川沢のブロック積が経年劣化で沢を閉塞する可能性がある件については、地すべり対策をしている犀川砂防事務所と調整をしていただくことになりました。

 昨年度から施設機能向上事業で堤防強化と河床整理をしていただいている草尾区の犀川堤防の蛇籠の弱小堤の堤防強化等については、今年度54m、浚渫工事は6000㎥とのことで、引き続き来年度も工事を続けていただけるとのことでした。

 宇留賀区金熊川の法面浸食・崩落による水田への影響が心配される件については、土地等の条件整備や帯工の状況などを調査して検討するとのことでした。

 主要地方道大町麻績インター千曲線の広津郵便局近くの急カーブについては、道幅が狭く見通しが悪いため、大型車両の通行に支障をきたし、通学路でもあり大変危険であることから、道路拡幅をお願いした要望では、測量をして予備設計をして検討していきたいとのことでした。

 

 主要地方道大町麻績インター千曲線の宇留賀区の排水路修繕は、県道水路の幅が30mmから25mmと狭くなり、水路に蓋がない部分は泥が流れ込んで詰まり、大量の雨水が県道を流れてしまう件については、早期に掃除をし、管内の水路工事の順番により対応をしていただけることになりました。

 麻績川は土砂が左岸側に堆積しているため、川幅が狭くなっており、豪雨等で増水した際に何度となく氾濫し、床上・床下浸水の被害に遭っているので、麻績川の浚渫も早期に実施していただくようにお願いし、予算を獲得して実施したいとのことでした。

 最後は主要地方道大町・麻績インター千曲線整備促進期成同盟会より建設部へ要望している差切峡のトンネル化については、管内の青木トンネルなどトンネル化事業の進捗状況より検討していきたいとのことでした。

 今年度も藤本所長さんや多くの担当の職員各位から前向きな対応状況などについて説明をしていただきありがとうございました。

 今回も村民の皆さんからの要望でして、皆さんが安全・安心に生活できますように、引き続きハード面の事業推進に努めていただきますようにお願いいたします。

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、草尾の犀川対岸の高台に行き、上空から北アルプスが雪化粧した風景などを撮影しました。

草尾上空からの風景

 その他生坂村では、保育園で焼き芋会、小学校でALT、中学校2・3年振替休日、補正予算査定、教育委員会定例会などが行われました。


ゼロカーボン推進プロジェクト会議&長野国道事務所要望箇所現地調査&下生坂上空からの風景

2022年10月24日 | 生坂村の報告

 24日(月)は時々雨がパラつきましたが、空気はヒンヤリで寒い一日でした。

 午前10時からのゼロカーボン推進プロジェクト会議は、私から議会の視察研修に同行して、日本で初めてのオフグリットハウスと上勝町のゼロウェイストの取組等を視察して、今後の当村の脱炭素先行地域づくり事業に参考になった内容もありますので、計画策定に対して提案していきたいと考えますし、環境関係に造詣の深い方達で委員会を立ち上げ、脱炭素ロードマップの策定の検討をお願いし、その内容を当会議で協議していただくように進めてまいりますので、タイトな日程ですがしっかりと検討協議をお願いしますなどと挨拶をさせていただきました。

 株式会社エコロミの小峯社長達から、脱炭素先行地域第1回採択地域の分析結果の報告として、民生部門電力の脱炭素化への主な取組み、民生部門電力以外の脱炭素化への主な取組み、脱炭素取組みにより期待される効果、第1回採択地域選考結果に対する考察などの説明を受け、協議をしました。

 続いて「生坂村の地域課題を考える」に対する雑感として、職員から挙げられた課題として最多だったのが「森林」に関するもの、その他に、少子高齢化、空き家、観光、エネルギー 等がある中で優先順位を付ける、プロジェクトによって訴求したいターゲットを明確化する必要があるなどの説明をいただきました。

 出席者全員から意見をいただき、タイトなスケジュールの中で、まずは課題を念頭に置ぃ、村民の生活向上等のために、「脱炭素先行地域づくり」として取り組む事業を絞っていくために検討協議をすることとしました。

 午後2時から、長野国道事務所の小澤所長さんをはじめ幹部の皆さんにお越しいただき、当村の国道19号の舗装・法面・護岸等の改修・修繕、排水路の改修、スクールゾーンの新設、取付道路の新設などの要望箇所の現地調査していただきました。

 担当職員の皆さんは、当村から前もって要望事項を報告してありましたので、既に工事を実施する予定の箇所、把握いただいて調査・設計をする箇所もあり、その他の箇所も小澤所長さんや西東副所長さん、担当幹部の方から対策方法などを詳しく説明していただき、それぞれの対応をしていただけると感じました。

 最初に下生野地区からの要望により、降雨の際、道路排水等が国道下集落への流入を減らすことで、今実施している千曲川工事事務所による築堤工事での内水処理を減らすことで、浸水被害を軽減したいということで、排水路の改修をお願いし、側溝の掃除をし、幅が狭くなっているので、その点調査をして対処方法を検討したいとのことでした。

 昨年度、長い距離を舗装していただきましたが、下生野地区と池沢地区から小舟地区まで間で、舗装に亀裂や凹凸があり通行に支障をきたしていて、降雨時に轍やカーブに水溜まりができ、通行に支障をきたしているところがあることは、松本国道出張所の児玉所長さんから、舗装の経過年数を教えていただき、5年に1回劣化度調査をし、優先順位を決めて対応していると説明していただきました。

 PTAからの要望で、車の交通量が多く、見通しも悪いため、スクールゾーン表示等の設置により注意喚起を行っていただきたいことは、村営バス犀川線の小舟バス停近くの路側帯にグリーンベルトの様に塗装していただくことになりました。

 下生坂竹の本地区は、現在応急対策として、H鋼等により土砂流出を防いでいただいているところで、経年劣化も見られるため住民から不安の声がありますが、設計は住み、現在用地買収と保安林解除を行っており、順調にいけば来年度工事着手になる予定とのことでした。

 山清路の県道大町麻績インター千曲線を村道に移管されることから、国道に合流する際に、走行車両が確認しづらく危険であるのでカーブミラーの設置をお願いし、国道に取付の県道が設置することがセオリーであるとのことで、松本建設事務所に要望するようにとのことでした。

 国道19号山清路防災1号橋に取付道路が設置されることで、周辺の遊歩道を利用した観光地へのアクセスが容易となるための要望に関しては、民地の買収協力やどんな設置方法があるか両者で検討することにしました。

 古坂地区に行き、信州新町出張所の鳥羽所長さんと合流し、平ダム当たりから古坂までの間は、舗装に亀裂があり沈下及び凹凸があって、降雨時は水溜りが数ヶ所にでき、通行に支障をきたしている個所については、予算と村内の優先度により対応していきたいとのことでした。

 古坂区長さんからのご指摘で、国道19号の犀川護岸のコンクリート壁が損壊していることから、国道に影響が出るのではと不安の声がありましたが、調査を済ませ、工法の比較検討中とのことでした。

 本日は大変忙しい中、詳細に現地調査をしていただき、それぞれ適切な回答や協議をいただき感謝申し上げます。村民の皆さんの安全安心な生活のために、当村は国道19号が最も重要な道路ですので、引き続きのご指導、ご支援の程よろしくお願いいたします。

下生坂上空からの風景

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、雨が上がり朝霧が残っていた下生坂上空からの風景を撮影しました。

 その他生坂村では、保育園で眼科検診、小学校で食育コンクール表彰式・6年修学旅行前検診、中学校で2・3年振替休日、松筑建設労働組合要望、関東農政局事業打合せなどが行われました。


スカイスポーツ公園周辺からの風景&孫の子守り

2022年10月23日 | 生坂村の風景

 23日(日)は日差しが届きましたが、午後は雲が広がり夕方からは、雨が降り出す変わりやすい天気でした。

▽ 毎朝恒例の撮影は、スカイスポーツ公園に上り、朝霧が立ち込めていた周辺と上空からの360度の風景を撮影しました。

スカイスポーツ公園周辺からの風景

 スカイスポーツ公園の場所は、昭和60年の台風6号豪雨で生坂村の総雨量は139mmに達し、ここ大倉地籍では山頂から犀川まで5haの大規模な地すべりが発生した所です。

 この日岐区大倉地籍の地すべり対策地斜面整形地区には、それまで数戸の家がありましたが、度重なる災害で現在では全戸が移転しました。

 この地すべり地区という暗いイメージを一層するため、同地は上昇気流が発生しやすいことを利用し、パラグライダーができるスカイスポーツ公園として利用されています。

 朝は弱い風が吹いていただけで、パラグライダーのフライトは難しい状況でしたが、ドローンを飛ばすには絶好のコンディションでしたので、素晴らしい360度の眺望を見ながら撮影をしました。

 朝は2日分の撮影をし、いつも通りSNSに発信をした後、役場に行って視察同行で休んだ分の決済を済ませました。

 午後は会社の給与計算や孫の子守りをしました。少しずつ成長しているのか、二人で仲良く砂遊びをしていて、私は横で見守っているだけで、ノンビリと癒やされた一時でした。

 本日生坂村では、つながりの場づくり事業、生坂村体育協会村民ゴルフ大会、松本広域圏3市5村医療救護訓練、中学校で2年生標津町交流学習②・3年生が修学旅行②などが行われました。


議会視察研修同行3日目&山清路の風景

2022年10月22日 | 生坂村の報告

 22日(土)は日差しがあっても雲が多い一日で、昼間は過ごしやすい体感でしたが、朝晩は冷え込みました。

 議会視察研修の3日目は、宿泊先のホテルを9時30分に出発し、1時間ほど掛けて美馬市のアースシップ美馬へ視察に行きました。

 アースシップ美馬を造り上げ、今住まわれている倉科智子さんから説明していただきました。

 倉科さんは、美馬市の地域おこし協力隊員として着任し、東日本大震災を契機に、自然と共存できる暮らしはできないものかと調べていて、広いサンルームで植物を育てている美しい写真が目に留まったのが、アースシップとの最初の出会いでした。

 アースシップの特徴は、太陽光や風力などの自然エネルギーで電気を自給自足すること、生活用水は雨水でまかなうこと、おもな建築資材は廃タイヤや空き缶、空き瓶を使うこと、デザイン性に富み美しいことを兼ね備えた、他に類を見ない家とのことです。

 電気は南向きのガラス窓の上に設置された12枚のソーラーパネルで発電した電気を、車のバッテリー10個に蓄電し、保温をして放電を抑えながら、ほぼすべての電力を賄っていました。

 飲料水や生活用水は雨水で賄うために、屋根で集水した雨水を貯水槽に全部6トン溜めて、何度もろ過し塩素で滅菌した後、台所やお風呂、洗面所などで使用し、台所以外の生活排水は室内に設けられた菜園の根元を通るように設計され、排水に含まれる養分を吸収して野菜や果物などの植物を育て、最後はポンプアップして水洗トイレの水として使われていました。

 今まで、雨が降らない日が続くなどで、2回給水車をお願いしたとのことでした。

 ガスはプロパンガスを使い、お風呂やキッチンのお湯は太陽温水器を使用して、天気が悪い日が続くことやドライヤーなど一気に電圧が掛かる場合は、電気が落ちることがあり、ポータブル電源も用意されていました。

 自然エネルギーを循環させている仕組みの説明をお聞きすると、太陽が出ているときに電力消費の高い洗濯機などを使い、飲料水や生活用水は雨水で補っていることから、オフグリットハウスでの暮らしは、天気次第で生活が左右されますので、地球の自然の恩恵を人一倍受けていると感じました。

 この家の土台となる建築資材には廃棄物を利用していて、北側にあるリビングルームのそれぞれ北半分は土に埋まったような設計で、壁は土を詰めた廃タイヤを積み重ねたもので、タイヤと土にはすぐれた蓄熱と放熱効果があるということでした。

 部屋以外の壁に埋め込まれているのは空き缶と空き瓶で、壁の強度を高めたり、明かりとりになったりと、新たな役割を果たしていて、使用した廃棄物は、廃タイヤは約800本、空き缶は約13,000個、空き瓶は約4,000本とのことでした。

 部屋は温度変化を受けて熱を蓄えたり、放出したりするので、年間を通して、室温はほぼ21℃に保たれていて、この家にはエアコンがなく、部屋の形は耐震にすぐれた円形になっていて、漆喰で覆われた壁の奥は土を詰めた廃タイヤが積み重なっているとのことでした。

 太陽の恵みを最大限に活用するため、南側には大きなガラス窓を設けて、広いサンルームにし、ガラス窓の下側は菜園になっていて、アボカド、いちじく、ハーブなどを植えてありました。

 太陽の光を浴び、生活排水の養分を吸収して育った野菜や果物を食べることで、ここで暮らす人も地球とこの家の循環に加わっていました。

 当村は現在、雲根地区において「創造の森プロジェクト」の一つとして、アースオーブンの製作を通じ、村民の皆さんに対し脱炭素型ライフスタイルを提唱する取組を進め、今後オフグリットハウスを建設予定ですので、実際に日本で第1号のオフグリットハウスを視察し、そのハウスの良さ、課題などを研修出来、とても勉強になりました。

 お忙しい中、視察対応をしていただきました倉科智子さんには、親切に詳しくご説明いただき御礼を申し上げます。

 視察後は、道の駅くるくるなるとで、各自昼食とお土産を買い求めたのち、神戸空港に向かいました。

 神戸空港からは予定時刻で離陸し、信州まつもと空港に無事に着いたときには、すっかり暗くなっていました。

 お世話になりました議員各位、池本代表監査委員さんには3日間の視察研修大変お疲れ様でした。

▽ 毎朝恒例の写真は、6日(日)に天気が良かった上空からと、清い流れの犀川を撮影した山清路の風景です。

山清路の風景

 その他生坂村では、中学校で2年生標津町交流学習②・3年生が修学旅行②、少年少女バドミントン教室などが行われました。