伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

盛岡の友人と久しぶりにオーディオ談義で盛り上がる、アンドレ・クリュイタンス指揮のボレロを聴いてみた、今もワグナーのタンホイザーが光る。

2019年07月17日 | クラシック音楽・オーディオ

先日盛岡の友人たちと青森〜秋田観光を楽しむ、最終日は久々のオーデイオ談義、音楽談義?今回の友人他のその中でも一番古いのは友人Y氏は47年もの付き合いになる。

オーデイオ仲間でもあり、今回は音楽について久しぶりに語る・・・・・ほんの短い時間彼の部屋にお邪魔した。現在Y氏は独身生活を謳歌して、只今正に青春其の物かも知れない?

早速美味しい珈琲を淹れ、飲みながらオーデイオ談義が始まる、彼のシステムはトールタイプのスピーカー4台とプリメインアンプとCDプレイヤーのシステム。

勿論DACなどは無くipadからYouTubeをダイレクトに繋ぎ、聴く感じになっている当然接続ケーブルも気にしない。音楽はBGM的に聴いている、流石元東芝音響事業部に所属したのは伊達じゃない、流石音のバランスが大変良い。

今でも筆者は東芝製の真空管、パワーアンプの初段MT管(6BM8)にも使用しているが、オーディオ業界ではあまり注目されなかったメーカーも基本は大メーカー、頗る良いアンプも作っていた、特に筆者はオーディオの一番最初は日立のスピーカーを使っていた。

実に落ち着いた音が記憶に残る以前筆者もAurex SC-M15/SC-M15KのパワーアンプをBTL接続でモノラルパワーアンプで使用していたが、素直な音が特筆ものでした、今も保管している。

兎に角素直な音質でヨーロッパトーンで鳴り意外と底力もあり良いメーカーであった。

彼曰く東芝もAurexでオーディオを継続していればさぞかし良いアンプが出来上がったいただろうと呟く、真空管を超えるアンプも夢ではなかったとい言う、確かにオーレックスサウンドとして音楽イベントも相当な広告費を使っていたようだ。

彼の部屋で響くシステムはとにかくすべてヤクオフで揃え¥15,000の音だよと笑いながら言う、流石だね、とにかく音のバランスが実に良い、この10センチのトールスピーカーは絶妙の音がする。しかし考えるとLS3/5aも10センチ程のスピーカーで十分鳴っている。

構造はバックロードホーンになっていて小さな5インチでもある程度の低音は響くバックロードホーンの効果の良さであろう。長方形のバックロードホーンで低域をある程度カバーしているそうですが妙に良いバランスです。

バックロードの余裕のある自然な響きは面白い。スピーカーが1,000円なら激安だ!4本で4000円と言う、此の音で4,000円は超安価だ!

BGM程度は十二分である、グランドピアノの音、ヴィンテージヴァイオリンの音は問題もあるが・・・また、オーケストラは勿論容量不足だが、でも音楽を楽しむのはこれで十分である。

例えばゴンチチなどは良く響く。細かな処は問題は随分あるが、妙にバランスが良く、筆者の家の音と比べると思わず笑うしか無い。突き詰めて行くと全てに不満だらけだが、一般的に音楽を楽しむのはこの程度で十分であろう。ミニコンポと比べると低域もある程度響き、あまり拘り過ぎの音は音楽性を失ってしまうのかも知れない。

現在筆者も書斎で音楽を聴いているのだが音に神経質になり過ぎないように、実に反省部分は大きいようだ、真空管の違い、RCAコードの違い、等言ってみても所詮、要はバランスが重要ででならなければ、何の感銘は受けない。音楽とはそんなもののような気がした、会話のバックミュージックとして響く音としては十分である。


ここで思い浮かべるのは五味先生も文中で北鎌倉の「S氏」こと齋藤十一(1914-2000)氏である、音楽愛好家としても有名で、オーディオはデコラを愛用していたと言われる、ことにデコラのバランスの良さを愛用していた訳であるが、全く次元が違うが音のバランスとう言う考えて方はまちがってないと思った。

確かに感銘する音楽を聴くと少々音域のレンジは狭くても多少のスクラッチノイズ等も気にならず素晴らしい演奏に聴き惚れる、筆者も余り知らないが19430〜40年代の演奏者の中には未だ知らない人たちが沢山いると思う、今後は知らない演奏者を見つけ視聴することにより、自分の中で音でなく音楽で浄化される如きです。

今後も聴いたことのない演奏者も探っていきたいと改めて思いました。

何処は◯◯の真空管がよい、ケーブルはこれが良いなど全く関係ないのだ。そこには間違いなく音楽が響く。勿論子供の時代の話になり私は確か小学校3年ころ、親父の膝にすわり78回転のSPレコードを聴いた記憶があり、当時はゼンマイ仕掛けのサウンドボックスと称していた、勿論彼も知っていた。曲の途中にゼンマイを巻かなければ回転が遅くなり不自由だがその後電気モーターの電気蓄音機となり真空管アンプで増幅しそれまでより大きな音で聴けるようになる。

ゼンマイ仕掛けのサウンドボックスでは低域の再生は所詮無理で、音を自分の中で想像して聴いた覚えがある。彼も頷き昔の映画でバックにボレロが流れていた映画が有名だったそうだ。

筆者の実家に残るSPレコード盤もこのような状態であろう、一度整理にいかなくては・・・

そしてオーディオ談義と相成る、タンノイの創始者、ガイ・R・ファウンテン氏がオートグラを世に出したことは有名だがTANNOYIIILZはガイ・R・ファウンテン爺さんが本当にこれで良しと思い世の中に販売したかは疑問だ、多分TANNOYヨーク程のエンクロージャーに入れ音楽を楽しめることのシステムとして販売したかったであろう。

勿論IILZは銘器に変わりわ無いが、弦楽四重奏、少人数の演奏など音楽を選ぶ癖の強い傾向のある、ピアノ曲も良いがグランドピアノらしい響きはどうしても低域不足が感じる、欲求俯瞰になる。

システムを頑固なガイ・R・ファウンテン爺さんが許すはずは無い等の話題に盛り上がる。

筆者は現在Y氏の行為により、AXIOM80の箱頂き、この箱に移植して聴くが申し分無く低域も満足している、思うに、ガイ・R・ファウンテン爺さんもⅢLZこのようなシステムを発売したかったかもと思う。

勿論、ワグナーもベートーヴェンの交響曲も一応全ての音楽を聴けるⅢLZの販売も夢だったのかも知れない。

など最後はTANNOYⅢLZの話で盛り上がる。今回お盆の祭り五所川原立佞武多のまつり、今年もあと1ヶ月余りでお盆が来る、親父が他界して早13年以上すぎてしまった、

その後楽しいひと時は終わり私は家路につく、帰りのバスの中で続きを思い浮かべる記憶の中で好きなバッハの鍵盤音楽が、時にはベートーヴェンの交響曲7番が流れる、我が家は浄土真宗大谷派のようだ、この宗派は京都本願寺に骨を納骨する風習があるようです。

以前は真言宗の宗派ときく、江戸時代以前男子に恵まれず養子で繋いだ時期が続き、そんな時期に宗派を親鸞聖人の解く「正信偈」の経文で有名な浄土真宗に変わったそうである、現在実家近くの土地は代々続いたそうである。

お経は「帰命無量寿如来 南無不可思議光」から始まる有名な「正信偈」この2行は

「無量寿如来に帰命し、不可思議光に南無したてまつる」と読むそうです

経の最後は、「道俗時衆共同心 唯可信斯高僧説」で締めくくられています。

「道俗時衆、共に同心し、唯、この高僧の説を信ずべし」と読みます。「道俗時衆」とは、すべての人のことです。

と坊さんが年忌参りの時に「お言葉」を言うことを最後にお開きと相成る。

信長が、どの大名よりも本願寺に手を焼いた事を踏まえて、「家康がその勢力を分断する為に東西に分けた」と考えられます。当時は相当の信者がいて親鸞が広め教如が二分化したとも言われるが日本も宗教による歪み合いがあったようだ。

南無阿弥陀仏と唱えれば天国に行けると、実に単純な教えだそうである。

来年は父母とも京都に納骨に行こうと思っている。此のように偶に思い出すことが供養だと思う。

筆者に親父の思い出は小学生低学年時代に蓄音機の前に座り、蓄音機のゼンマイのハンドルを回し、大切に30センチほどのSPレコードを良く聴かされた思い出がある。

勿論「ロレボ」「女のルルア」と表記されたのは覚えています、(笑)

ラヴェル:管弦楽作品集第1集

  1. ボレロ

  2. バレエ「ラ・ヴァルス」

  3. スペイン狂詩曲

  4. バレエ「マ・メール・ロワ」

  5. 高雅にして感傷的なワルツ

 [演奏] アンドレ・クリュイタンス指揮 / パリ音楽院管弦楽団

ラヴェル - ボレロ. クリュイタンス / パリ音楽院管弦楽団 

ラヴェル:管弦楽作品集第2集

  1. バレエ「ダフニスとクロエ」

  2. クープランの墓プレリュード

  3. 古風なメヌエット

  4. 道化師の朝の歌(「鏡」第4曲)

  5. 海原の小舟(「鏡」第3曲)

  6. 亡き王女のためのパヴァーヌ 

[演奏] 

アンドレ・クリュイタンス指揮 / パリ音楽院管弦楽団

ビゼー:「アルルの女」第1組曲、第2組曲、「カルメン」組曲他

[演奏] 

アンドレ・クリュイタンス指揮 / パリ音楽院管弦楽団

ボリス・クリストフ(バス)(13-15)

聴けば確かに名曲で演奏も大変素晴らしいが、幼少のころ親父と聴いた蓄音機の音が綺麗な思いでが蘇る。

アンドレ・クリュイタンス指揮の/ボレロ・バレエ「ダフニスとクロエ」「アルルの女」第1組曲第1曲:前奏曲・「カルメン」第1組曲前奏曲等の曲を聴いた思い出がある、そして筆者も成人になり私も30代後半に親父に会った時、久しぶりにレコードでもと誘い、

親父のリクエストで昔の映画の主題歌「駅馬車」テーマソングを掛けると、親父がつぶやく「ホコリが目に入るようだ」と漏らした言葉が今でも思い出になって残る言葉だ。

確かに音楽を聴くと思い出が蘇る、貴重な言葉かもしれない。

音いじりするより1枚でも多くの曲を楽しむことが一番重要かもしれない?この歳になりこの言葉の重みを感ずるようになる。

ベルギー出身の名指揮者アンドレ・クリュイタンス(André Cluytens, 1905.3.26~1967.6.3)は、フランス音楽を中心にベートーヴェンやワーグナーなどのドイツ音楽をも得意としたレパートリーの広い音楽家です。

特質スべきは、ワーグナー指揮者クリュイタンスの真価ここにあり!

伝説的1955年の「タンホイザー」、これが実に感動物のCDである。正規盤で登場!帰ってからワーグナー:歌劇『タンホイザー』全曲を聴く。

Wagner: Tannhäuser Overture, Cluytens (1959) ワーグナー タンホイザー序曲 クリュイタンス 

クリュイタンスをフランス音楽の専門家と思ったら大間違い、1950年代にはクナッパーツブッシュ、カイルベルトと並んでバイロイト音楽祭の三大柱の一人でした。

それも当然、この「タンホイザー」の驚くべき音楽!録音:1955年8月9日、バイロイト祝祭劇場(ライヴ)これも名盤の一つに挙げられる。

持ち味の明晰な響きと揺るぎない見通しの良い構成に加え、音楽が前へ前へと向かうカロリー燃焼度の高さ!「タンホイザー」ってこんなにエモーショナルだったっけ?と作品を見なおし、再度じっくりきいてみますと細かい部分まで雄弁で、心底惚れ惚れとするワーグナーです。

しかも歌手が神様ばかり。完璧としか言いようのないヴィントガッセンのタンホイザーに、頭に来るほど巧いF=Dのヴォルフラム、渋~いグラインドルの領主、ブロウェンスティーンの渾身のエリーザベトなどなど聴きどころ満載である。

仕事場兼居間でゆっくりベルギー出身の名指揮者クリュイタンス指揮のワグナーを聴く、

タンホイザー好きには是非、ブラボー!