伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

10吋のタンノイで、ジャズピアニスト、ビル・エヴァンスが残した繊細で美しいピアノジャズ音楽の検証

2021年05月05日 | JAZZ・ボサノヴァ


ビル・エヴァンス(Bill Evans)こと幼名はウィリアム・ジョン・エヴァンス(William John Evans)(1929-1980)はアメリカのピアニスト。1950年代から70年代にかけて活躍し、ジャズの歴史上きわめて重要なプレイヤーとして知られています。1929年にニュージャージー州に生まれたビル・エヴァンスは、幼少期からクラシックを中心に音楽を学び、10代の頃からはジャズに傾倒するようになる。陸軍での兵役を経験した後、1950年代後半から本格的にプロのジャズピアニストとして活動を開始しました。

最近でも「ビルエヴァンスのメガネ」をイメージした製品が復刻販売され、好評を博しています、なんとなくインテリジェンス的なデザインが魅力だ。



巨匠マイルス・デイヴィスのバンドへの参加などを経て、1960年代からは自身のキャリアを代表する活動となるポール・モチアン、スコット・ラファロとのトリオで活動。ジャズスタンダードの魅力を感じさせつつも、3人の個性がスリリングに絡み合うインター・プレイによって絶大な支持を集めました。

もともとドビュッシーやラフマニノフなどのクラシックをルーツに持つビル・エヴァンスの音楽性は、美しい和音の響きを特徴としています。ジャズミュージシャンとしてはスタンダードナンバーをテーマに優美かつ豊かなアレンジを見せており、モダン・ジャズの王道を行くプレイヤーとして知られてきました。

また、ピアノトリオを中心とした編成で、各プレイヤーが個性をぶつけ合い絡み合う「インター・プレイ」の手法を広めたミュージシャンとしても知られており、特にポール・モチアン、スコット・ラファロと組んだトリオはジャズ史に残る存在として今もなお有名である。



これらの作品はいずれも、ピアノとベースとドラムによる3人編成で録音されていることが大きな特徴です。ジャズの分野では「ピアノトリオ」と呼ばれるこの三重奏によって、エヴァンスは多くの名演を生み出します。


特に有名なビル・エヴァンス(ピアノ)と、スコット・ラファロ(ベース)、ポール・モチアン(ドラム)によって構成され、このメンバーによる最初のアルバム『ポートレート・イン・ジャズ』を1960年に発表。
ビル・エヴァンスのトリオは、半世紀を経た現在でも多くの人に支持されています。特に日本での人気は絶大。2015年にユニバーサルミュージックが「ジャズの100枚。」と銘打って、過去の名作(100作品)を再販した際には、ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビイ』が圧倒的な数で売り上げ1位を記録した。下記の写真はデビューして間もなくの頃の物のようです。


ビル・エヴァンスの音楽的なルーツはクラシックであり、ジャズシーンで頭角を現す以前はクラシックのピアニストとして活躍が期待されていました。しかし音楽を学ぶ過程で触れたジャズの魅力が忘れられず、その身をジャズシーンに投じ、旧来のセオリーを覆す新たなジャズピアノの在り方を示します。

筆者が思うにこのトリオはなんとなく独特の影があり、演奏テクニックも良く、欧州のスピーカーユニットで聴くと一層哀愁がありとても相性が合うように思う、ビル・エヴァンスの演奏は「優雅で上品」あるいは「叙情的」や「耽美的」といった言葉がよく使われます。漠然とした形容ですが、的を射た表現だと思います。これは、クラシック音楽の素養を持った彼ならではの個性かもしれません。米国西海岸の音よりむしろ欧州のスピーカーで聴くことを進める。一度試しに試聴して頂ければ納得していただけると思う。



しかし基本に考えれば最高の音質を望むは、WEの20センチのフルレンジのユニットの属名ランドセルの塩湖ロージャーに、アルテックの真空管でドライブする音を聴きたいが所詮筆者の夢の世界だ、オーディオって夢の世界であろう。

ビル・エヴァンスが亡くなったのは1980年9月15日。52歳の誕生日を迎える1か月前でした。死因は消化性潰瘍と気管支肺炎、肝硬変、肝炎などの併発とされていますが、現役中は絶えずヘロインやコカインを常用。重度の依存症に苦しんでいたようです。エヴァンスと付き合いの深かった音楽評論家 ジーン・リーズは「彼の人生はまるで “ゆっくりと時間をかけた自殺” だった」といった旨の言葉を残しています。



先日連休前に自宅のMac Pro2008の以前より調子が優れなく、今回はM1チップを積んで21,4吋より新しく大きく変わった24吋画面の魅力のiMacが5月末発売する。今回4月30日予約日と聞く、詳細は/512SSD搭載/16GBにアップして注文したメモリーは購入後の増設は難しそうなので増設16GBで注文した。到着は6月初旬と言われた今まではMac Proを使用したきたが、iMac使用は初めてとなります。もちろんモニター大きくそれも4K対応で画面も相当綺麗に変わったようです。到着が楽しみである。

今後の使い方は24インチのiMacをメインに据えて、たまの外出先はiPad Airといった組み合わせがマッチしているように思う。現在2017のMacBookAirを使用するが携帯目的には将来はiPad Airがベストマッチングと思える。

現在机の上の大きなMac Proの本体も、今後無くなりますので机の上は相当スッキリするであろう、因みに現在サブ機として使用するMac Bookair2017からM1チップの導入は当分見合わす事にする。尚今回から本体のカラーが選べる方式が新たに加わり好みのブルーを選んでみた、カスタマイズで到着は予定より若干遅れるといったましたMac側の出荷は6月の出荷が楽しみである。



珈琲大好きな筆者が選んだ珈琲は、注文後に先日購入した写真の右側のフレンチクラシック・ブレンドを挽きゆっくり淹れる、此の計量器はは購入後時間は継ぎたが正確なとことは優れものである、肝心なことは先ずは計測器を用いる(1人前(6〜8)グラム×3人分で18(〜24)グラムの豆を挽く)実はこの計量器に珈琲を上手く淹れるコツがある部分と思ってます。電動ミルは使用不可挽き過ぎは油分が出るため、あと一つ珈琲を淹れる一番肝心な注意点は人数分だけ淹れる、淹れた後は酸化してしまい味は落ちる、淹れたてが一番旨いのである。

普通の方は計量器でいい加減な分量で淹れる方が多いが、実はこの1グラムの重さの差が意外と肝心な味を決める数値なんです。後は形式通りドリップはお湯で温めアク抜きをする、80度前後のお湯で落とし、最初は十分蒸らす、淹れたての珈琲は旨い。尚左のオールド5・ブレンドは前回購入でどっしりとした味は豊かで大変美味かったため再度購入した。今まで珈琲の分量はあえて言わなかったが、微妙な重さにも美味しさを味わう秘訣があるように思う。



勿論音の出し方、鳴らし方人それぞれ違った趣と個性と癖があり、長い年月をかけそれぞれの音を出している。此のあたりが趣味の世界の面白さか?人それぞれで確かに定評あるヴィンテージ製品を手なずけるは意外と難しいでもこれが実に楽しく、難しさが同居する面白さかも知れない。

一般的にはあつ程度知名度のある機材を用いれば良い音が出ると思うが、オーディオの面白さは決して自分好みの音は鳴らない。筆者が思うには古い機器はなるべく当初の状態に戻してアンプは筆者好みは真空管の程よいアンプを使う、筆者が思うに真空管のアンプの良さは音質が柔らかなどと言われるが比べればわかる実にヒューマン的なところが気に入っている。
後はスピーカー・接続ケーブル等を考慮し、使用して製品の状態をベスト(購入時)な方向で音楽を楽しみたい。今回此のユニット写真は一眼レフレンズは100mmを使用して撮ったが流石ディテールも再現され良い状態の仕上がりになった、柿渋液の色の表情がリアルだ。



上記は最近柿渋液をタンノイⅢLZのエッジに2回塗りを施し仕上げたものだが、色は挽きたての珈琲いろの濃い茶色に仕上がった。しばしば話題となる、JBLとタンノイは比較されるが、JBLの創設者ジェームス・B・ランシングと、タンノイの創設者ガイ・ルパート・ファウンテンを比較すると、経営才覚には明らかな違いが見えてくる。米国と英国と、二人は場所こそ離れていたが、およそ同じ頃に自身初となる会社を設立している。

また、同じくらい音への探究心と技術力はあっただろうに、ランシングは経営不振が原因で1941年に会社を買収されてしまうが、ファウンテンは1940年代には、欧州でオーディオ業界のリーダー的存在となっていた。

コーン紙の色は薄い茶色の色から仕上げた色は焦げ茶に変身である。



我が家のメインの10吋同軸2ウェイ(IIILZ Monitor Gold)のユニットも若干コーンの張は発売当初と比べ随分老朽化しているようだ、墨汁でメンタを考えていたが、渋柿液を塗る、日本古来の転園素材を現代の技術で使いやすくした、渋柿は青い未熟な柿をつぶして圧縮して出来た汁を発酵させた100%天然素材で、有害な化学物質は一切含まれず、平安末期から、桶、樽、団扇(うちわ)番傘の胴張等様々な物に使われ特に昔から和紙に塗った紙は番傘にも使われ防水性、耐久性に効能を発揮するようです。

スピーカーのコーン紙に塗る場合は2回以上の重ね塗りが有効のようで十分陰干して放置すれば渋柿の匂いもなくなるそうです。まさに日本のお家芸と言われる手法である。



和紙に柿渋塗ったものを総じて「渋紙」と呼ばれ丈夫な紙と貴重な用紙と言われ、綿、麻の糸で作られた紐は渋柿で補強され長持ちしたと言われ漁村は過記事部を作る習慣が残っている地方もあると言われる。

日本では古くから、この柿渋を塗料や染料、あるいは万能民間薬として、マルチに活用してきました。



柿タンニンとは、柿渋の主成分である高分子ポリフェノールのこと。とくにトミヤマの拠点である京都山城地域は、タンニン含有量の豊富な渋柿「天王柿」の産地として知られています。

ポリフェノールは、植物が虫や菌などの外的ストレスから自己を守る「防御物質」のひとつですが、さまざまな植物由来タンニンの中でも、柿タンニンは4 種類のカテキン類(EC、EGC、ECg、EGCg)が鎖のように結合した巨大な分子構造であり、さらに数多くのフェノール性水酸基(-OH)を有することから、抗菌・抗ウイルスなど、他の植物由来タンニンには見られない、さまざまな有用性を発揮します。

そうような事もあり、今回は渋柿液を注文してみる、ごげ茶の汁で蓋を開けるとなんとなく匂いもあるがあまり気にならなかった。
ペットボトルの下の部分をカットし渋柿液の器にし早速丁寧に塗る、コーン部分に染み込み丁寧に塗り十分放置し、2日後十分乾いてから再度仕上げ塗りをする、番傘等は仕上げに防水のために荏胡麻油を塗布すると言う、日本古来の紙の保存方法と言われいるそうです。



風痛しの良いところで仕上げ塗りをして3日後陰干し部屋に運び試聴をする、先ずは見た目はこげ茶色になって塗ったコーン部分を叩くと以前より若干張りが出たように感じる。コーン紙も程よく強化され張も良い自然な工法は流石である。

一週間程コーン面の塗装のため連休中はLS3/5aで音楽を聴く、この小さなスピーカーも実にバランスの良い和ませる音質が良く自然に聴こえる音は特質ものである。そして3日後仕上げ塗りから陰干しから従来のIIILZ Monitor Goldユニットから音出しを確かめる。接続部は良く清掃し今回はJAZZを選び視聴、早速音出しをする、今回はビル・エバンスのピアノを試聴する。

確かに新生TANNOYの音質は従来のキレが回復しJAZZも十分スイングします、特にピアノ・トリオの曲はJAZZファンだけでなくクラシックファンもときめかせる音質は楽しめます。



エバンスについて思うは、個人的に上記のスコット・ラファロの突然の交通事故死以降の音楽の分岐点にも思う。それまで続いたトリオのメンバーの突然死のショックは脳等の痛手を受けたであろう。エバンス自身その後の人生の分岐点であったのであろう。

その後ジム・ホールとの共演アンダーカレントでは違った鬼才ぶりを発揮し、その後エディ・ゴメス、ジャック・ディジョネットトリオに落ち着きます。
有名な「At The Montreux Jazz Festival」で花開くのある。



1968年6月15日モントルー・ジャズ・フェスティバルのライブで名作の一枚として知られている。ベースにエディ・ゴメスとドラムはジャック・ディジョネットを迎えモントルー・カジノのナイトクラブは熱狂に包まれ、興奮の坩堝と化した。


今回からベースがエディ・ゴメス(プエルトリコ出身のジャズ・ベーシスト)1966年にエヴァンスのトリオに加入するも、当時わずか21歳であった。77年に脱退するまで、20作以上のアルバムでエヴァンスと共演を重ねる。話題になったその後11年にわたってトリオのレギュラー・ベーシストとなるエディ・ゴメスであった。そのゴメス時代のトリオの頂点をなすのが、まさしくこのアルバムである。
 1.ワン・フォー・ヘレン(One for Helen)
 2.ア・スリーピング・ビー(A Sleeping Bee)
 3.伯爵の母(Mother of Earl)
 4.ナーディス(Nardis)
 5.愛するポーギー(I Loves You Porgy)
 6.あなたの口づけ(The Touch of Your Lips)
 7.エンブレイサブル・ユー(Embraceable You)
 8.いつか王子様が(Someday My Prince Will Come)
 9.ウォーキン・アップ(Walkin' Up)
 10.クワイエット・ナウ (ボーナス・トラック)Quiet Now (Bonus Track)
 エディ・ゴメス(b)、
 ジャック・ディジョネット(ds)
 ビル・エヴァンス(p)

フランス語によるメンバー紹介に続く一曲目からエヴァンスの演奏は全開で、ゴメスのベースは細かな譜割で強烈にドライブし、ジャック・ディジョネットは色彩豊かなシンバル・ワークを聴かせる。何より素晴らしいのは「流れ」だ。前半の山場は動から静へのコントラストが鮮やかな4曲目から5曲目、後半の山場はゴメスをフィーチャーした7曲目からエヴァンスが流麗なソロを奏でる8曲目である。この流れの妙を味わうためにも、最初から最後までノンストップで聴くことを強く推奨したい。

CD時代になって追加されたアンコールの2曲目。ゴメスとディジョネットがステージから去り、エヴァンスは一人鍵盤に向かう。曲のタイトルは「今は静かに」。何と計算された演出だろう。



2016年に発表された『サム・アザー・タイム:ザ・ロスト・セッション・フロム・ザ・ブラック・フォレスト』は、名盤『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』の5日後、エディ・ゴメス(b)とジャック・ディジョネット(ds)とともにドイツの「MPSスタジオ」でおこなわれたセッションを収録した作品。

エバンスが亡くなった後に発売されたアルバムだが録音状態は大変優れているように思う、以前のスコット・ラファロのベースと比べ特にゴメスのベースの唸るような音は圧巻で「At The Montreux Jazz Festival」と比べ以降のトリオの音質は確かに勝が、筆者はニューヨーク、ヴィレッジ・ヴァンガードにてライヴ録音されたワルツ・フォー・デビイが一番好きのようです。以前から思うはエバンスは欧州のユニットで聞くのが相性は実に良い、特に癖の強いタンノイⅢLZユニットとは抜群の真価を発揮する。

スピーカーのコーン紙を渋柿汁で塗装後の音が以前と比べ若干スッキリ感が増したように感ずる。クラシック等もイリーナ・メジューエワのピアノ曲平均律等聴くとたしかにハットする様な切れ込みが増した感じに聴こえる、TANNOYのIIILZ Monitor Goldというユニットは決して侮れない万能のユニットであると染み染み感じるのである。コーン塗装仕上がり後乾きが落ち着き音質も少しずつ良い方向に変化し、当初と比べ切れ込みも向上しTANNOYジャズもイケル。

今後も10吋のTANNOYを楽しみます、ブラボー!