伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

J.S.バッハ:6 Cello Suites フランスのチェリスト、アンドレ・レヴィ(Andre Levy)を聴く。

2025年01月13日 | バロック音楽・オーディオ一般

この写真は現在筆者が愛用するTANNOYのIIILZ Monitor Goldユニットの写真で遊んで見ました写真の工夫でアンテーク風に見えませんか・・・?。

本日も早朝モジャ君は元気よく6時から遠吠えで目覚め散歩に出かける、外は非常に寒く感じる、元気に何時もの散歩コースを小走りに駆け回る、異常な寒さを感じながら散歩を続ければ、何やら白いものが落ちて来るのを感じた、小雪である早朝ラジオ体操をしている皆さんも早々体操終了後は急いで帰宅する風景を見る、確かに小雪舞い散る景色は何故か寂しそうにも感じた。
帰宅後暖かいシャワーを浴びモジャ君をドライヤーで濡れた毛を乾かし寛ぐ、朝の珈琲を挽きドリップコーヒーを淹れる。淹れたての珈琲は実に美味い!

勿論TANNOYと言えばガイ・R・ファウンテン氏が1953年に設計したコーナー型バックロードホーンシステムのTANNOY Autographはマニアの夢であり目標でもあったが設置する部屋も考慮しなければならず、夢の世界であった!



正直昔ステレオサウンド誌で見た内容はあまりよくわからなかったけど、その広告ページは毎号、詩情溢れる只ならぬ気配を発していた。扱っている機器の多くはMarantz#7や#9、TANNOY GRF、TNNOY Autograph(レッドやシルバーユニット) などで筆者にはまるで縁のないと思っていたが。今は神戸 ガス燈のアメリカTNNOYに思いを寄せている。かなり頑丈な箱に入れた形式をとっている形状にはイギリスTNNOYとは違う考察である。

それから自分の部屋に籠る。最近はオーディオ機器の興味は確かに薄れている、でも以前から興味深く一度ゆっくり覗いてみようと探ってみた、35年以上前から神戸元町にてヴィンテージオーディオとジャズレコードを輸入販売している専門店「ガス燈」のHPの音楽ソースである。

オーディオ機器は、それにはスレットもあり、頭が逝かれた信者が多いダメスピーカー タンノイ オートグラフ・・・。このコメントは何故かよく分かる様な気がする、確かにマニアは一種、頭が逝かれた信者は思い当たる、熱病に犯された異常者であろう、これは一種、惚れた弱みのような気持ちでもあろう・・・、しかもその辺りは大人である限り自分のできる範囲と自制する気持ちであろう、少なくとも残り短い人生になって、此れ以上は入ってはいけない世界であろうしかしじっくりと聴けばそこには現在の録音には無い重厚な響きが香る様だ。

しかし続きがある、オートグラフをステレオで使うのが間違い。音がボケるに決まってる。本来の使い方である、良質の蓄音機と思いモノラルで使用が良い。五味康佑さんのとりこになった『モニター・レッド』をオートグラフかGRFの箱に入れて、管球アンプでしみじみと聴けば、そこにタンノイの音の故郷が聴こえるのだろうか。タンノイのお話タンノイの音は、音それ自体にタンノイが有るわけではない。まずせせらぎの音やバイオリンの音が先に有って、それを録音したものを、タンノイのスピーカーで再生すると、ほんのりタンノイの音が加味されて「タンノイの音は良いね」となる。まあ色々と言われるタンノイの音でもあり、その全ては15吋のシルバー、レットと言ったヴィンテージ物の音質であった。
誠に残念に思うは筆者はシルバー、レットは未だ聴いたこともないのでMonitor Goldとどの様に違うのか全く解らないのが事実である。



しかし思えば確かに筆者も納得はするが頭が逝かれた信者かも知れない。
後は筆者の興味はアメリカタンノイの魅力・・・でもある。 以下の文言があり引用する。
「アメリカ東海岸のサウンドを希求する人間にとっては、見逃すことのできない存在であろう。 1954年ロングアイランド(ニューヨーク州)に設立されたるアメリカタンノイ社は、1973年まで数々の魅力あるスピーカーを産みつづけた。 日本上陸が遅れたが為に、当時殆どの人々は関心をもつことなく(出合いなく)現在に至っているのだが・・・、 オートグラフプロフェッショナル(15インチレッド各2入り)、インペリアル(15インチレッド各2入り)を頂点として、ボザーク、KLHの音色に魅了されたる人間にとっては、アメリカタンノイのサウンドにすばやく反応されることでしょう。 オートグラフプロは別として、他は英国タンノイに比べ、低域は締りぎみで重く暗く(陰けいが深く)その上箱の響きが押えぎみのため、 JAZZが”いき”に鳴るのである。 中域から高域にかけては、タンノイユニットの特徴である金属的な肌合を有しているが故に、管楽器、ピアノがイメージ良く且上品に鳴り響く。

 ヨーロッパへの希求性とヨーロッパからの遠心性がアメリカ文明の宿命であるかのようにして産まれたのが、アメリカタンノイ群なのであろう。 透徹されたる英国人の知性が、アメリカという大陸で華(はな)開いたる珍しき逸品と言えよう。 特に、スタンダードオートグラフ(レッド入り)チューダーオートグラフ(レッド入り)、オートグラフプロ(レッド各2入り)、インペリアル(レッド各2入り)の4種類は一聴に値するしろものであるばかりか、イギリスタンノイ黄金の三兄弟に無い魅力が内包されていることに、タンノイファン及びタンノイでJAZZを鳴らしてみたいと考えているファンは、一聴に値する魅力あるスピーカーと言えよう。

通説としてタンノイの弱点と言われてきたピアノ、管楽器、打楽器が気品を失うことなく鳴り切るアメリカタンノイの魅力は、幅広い音楽を楽しむ人間にとって救いの神器となろう。 特に1950~60年代に創られたる名器シルバー、レッド入り大型アメリカタンノイは、豊かな国(1950~60年代)アメリカ人の要望を満足させた英国人の叡知の作であるだけでなく、後生の金字塔となり多くの音楽ファンを楽しませ続けるであろう。 1950年代にLP名盤が続出したごとく、1950年代に歴史的名スピーカー群が誕生した意味は大きい。 オートグラフプロ(レッド入り)及びインペリアル(レッド入り)が無冠の王者ならば・・・、スタンダードオートグラフ(レッド入り)、チューダーオートグラフ(レッド入り)は、流たくの清士であろう。 高貴を弑(しい)し、美を屠(と)り、理想を犯す、荒涼たる今の世にあって、黄金期のタンノイシルバー、レッドを搭載した大型スピーカーでの音楽鑑賞は比類なき精神の高揚となろう。 JAZZをここまで物語り表現しうるスピーカーはそう多くはない。 初期の上質なるマランツ#7と#9とのコンビで聴く大型タンノイ群は、宝珠(ほうしゅ)に似て、燃えたる美の王宮なり、遠来の王を迎えることの出来る人は、至上の歓喜を得ることのできる稀世の人となりえよう。 タンノイの固定観念に縛られている輩、行動を興さない輩には未来のイヴとの出合いはない。
いろいろなる名盤(名演)が誕生したのが50年以上前である。 例えば、アンドレ・レヴィのバッハ無伴奏ソナタ(LUMEN / 3LP) パリのモーツアルト(仏PATHE / 7LP) TRIO OF FRANCE(仏PRETORIA / 1LP)



ジョルジェ・エネスクのバッハ無伴奏ソナタ(CONTINENTAL / 3LP)この辺りは一度じっくり試聴し慕ってみたい演奏家でもある。 イヴォンヌ・ルフェビュールのバッハ(仏FBLP / 1LP)を タンノイ レッド、シルバーが登場したのも50年前である・・・。ここに真理があり符合する。 名器が真の名盤と連関するのは、人間の社会、思想、芸術、文化の奥深いところの根源的なるもの、 本質的なるものを捉え、それを明日に照らしだそうとする信念、哲学が内在しているが故に、 現代の新奇なものを越えて、なお魅力的なのであろう。 軽薄な時代が終焉し、精神性のある社会が、一刻も早く到来することを希求してやまぬ。」

以上のコメントがあり筆者などはアンドレ・レヴィは知らないフランスのチェロ演奏者でもあり、パブロ・カザルス、ヤーノシュ・シュタルケル、ピエール・フルニエと比べいかがであろうか?是非聴きたくなった。



しかし今回は筆者所有のIIILZ Monitor Goldの接続部分の清掃を行う、勿論ピカールで丁寧に綿棒がぐろずむのが無くなるまで丁寧に磨き揚げた、終了後接点回復剤を塗布し再度繋ぎ音出しをする、気分的に若干キレが増した様にも感じた。この部分はIIILZの接続部分は塩梅が無くトラブルの多い箇所でもあり、ピカールで丹念に磨くは初めての試みでもある。まだまだこの先愛用したい10吋のIIILZ Monitor Goldユニットは筆者のお宝でもあり現在程良く鳴り続けているところでもある。今出来る対応は接続部分の繋がりを良くする事でしか無い。

現在の愛用するTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetで聴くチェロのブーミー音は実にリアルに聴ける、昔からJ.S.バッハのヴァイオリン曲よりチェロ曲が好んで聴き、出会った事が原因であろうか、今思えばこの様な音を聴くにはAXIOM80の箱使用しなければ再現不可能かも知れない。



話は戻るが、アンドレ・レヴィ(Andre Levy)フランスの男性チェリスト。1894年生まれ。1982年没。
パリ出身。パリ音楽院で室内楽をカミーユ・シュヴィヤールに、チェロをジュール・ロエベに学び、1912年に最高位を取得して卒業。第二次世界大戦前は、パリのいくつかの小さな音楽院で教鞭をとった。終戦後はパリ・エコール・ノルマル音楽院でチェロのクラスを教える。1952年、ジュヌヴィエーヴ・ジョイ(ピアノ)、ジャンヌ・ゴーティエ(ヴァイオリン)とピアノ・トリオ「トリオ・ド・フランス」を結成する。1970年代まで指導と演奏活動を精力的に行った。彼は 1970 年代まで積極的に指導と演奏を続けました。



CDは6 Cello Suites : Andre Levy (2枚組)
収録内容
 第1番 ト長調 BWV1007
 第4番 変ホ長調 BWV1010
 第5番 ハ短調 BWV1011
 第3番 ハ長調 BWV1009
 第2番 ニ短調 BWV1008
 第6番 ニ長調 BWV1012

 演奏者:アンドレ・レヴィ(チェロ)
 録音:1960年

確かにTANNOYのIIILZ Monitor Goldユニットで聴けば、雄弁に歌い上げるレヴィの個性的な歌い回しによるJ.S.バッハは十分満足出来る。取り分け濃厚な味わいと香り高き音色に酔いしれることが出来ました。TANNOYが良いのかアンドレ・レヴィの演奏も相当に良いのである。
確かに昔TANNOYのオリジナル箱で聴く頃と違い程よい大きさのGOODMANS AXIOM 80の箱にIIILZ Monitor Goldに移植した後の音楽の感じ方の違いはオリジナルを勝る様にも感じ今は前のオリジナルの箱での試聴は考えられない。



1950年に録音された3枚組LPの復刻版でありモノーラルである。速い舞曲が長く求める心力の強いフレージングが特徴的で、どの曲にも内的な芯の強さがうかがえる。歌いまわしや強弱のつけ方にいくつかの独特なものがあるが、全体的に颯爽として流れるような演奏です。聴き始めこの演奏に心地よさも感じる、むやみに重くなりすぎない落ち着いた演奏も良好です。録音も想像以上に優れている、切れ味の良い最近の演奏と相対と時代を感じるが、それは一時時代遅れという意味ではない。



上記写真は別途に180グラム重量盤のレコードも販売している模様である。現在取り寄せは出来なく中古では価格も高額である。

「バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」[グリーンドア音楽出版]を聴く。
グリーンドア・レーベルはまず朝比奈隆のLP期名演のCD復刻でスタート、2003年以降はSPやLP復刻のシリーズを開始、朝比奈のシリーズも大フィルとのヨーロッパ公演をシリーズで発売するなど、旺盛なリリースを続けている。


フランスのチェリストでエウィット四重奏団のメンバーだったアンドレ・レヴィ(1894~1982)がLP初期の1950年頃に「LUMEN」なるレーベルに録音した、J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲である。このLPは最も高価な初期LPからの復刻だそうですが、オリジナル音源そのものの録音が良かったのと、復刻が丁寧になされているようで音質面での不満はほとんど感じさせない。また現在と作品と比較してもスタイルの古さを感じさせない所は流石でもあり、改めてチェロリストを知ったことに感謝する。次にフランスのピアニストヴラド・ペルルミュテールVlado Perlemuterもじっくり堪能したいピアニストでもある。ブラボー!